新興国のベトナム。でも地価は先進国並み
東南アジアのベトナムは世界から見たらまだまだ新興国の部類に位置づけられます。
しかし、なぜか土地は先進国並の価格だということをご存知でしたでしょうか。
10年前買った土地が現在10倍から20倍の値
ベトナムでは近年アメリカ、シンガポール、韓国、日本、ロシアなど、さまざまな外資企業が進出しております。
デベロッパーがベトナムの投資事情に目を付けてから土地開発が著しく進み、それは現在でも止まることを知りません。
10年前買った土地が現在では10倍から20倍の値をつけていることも珍しくなく、日本のバブル期を彷彿とさせる土地事情が現在のベトナムなのです。
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また、土地価格が上がる原因としては「インフラ整備が整っていない」ことが挙げられます。
ベトナム人の移動手段はバイクがメインで、電車もなければ車を所持している家庭もほとんどありません。
ですのでバイクで通勤できる範囲に人口が密集するので、必然的に都市部の土地価格は上昇を続けます。
東京・ニューヨーク・ロンドンと肩を並べる土地価格
例えばホーチミン市の中心は1区で、その隣には3区があります。
1区は観光、もしくはビジネス街なので土地は残されていませんが、3区は辛うじて戸建てを建てられる土地が売買にかけられています。
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その金額は最低でも3千万円。場所によって6千万円から8千万円を超すところもあります。
東京、ニューヨーク、ロンドンと肩を並べる土地価格は現在も上昇の一途。
これらを購入できる富裕層は、先に紹介した土地バブルで儲けた一握りの成金がほとんどです。
「ベトナムで極楽なシニアライフを」と考えている方は、ちょっと立ち止まった方がいいかもしれません。
財産はすべて土地につぎ込む?
ベトナムのGDPは毎年5%程度上昇しており、さらにインフレ率は2012年度で8%上昇。
世界が不況の中でこれほどの発展を続けている国もそう多くはありません。
ベトナム人の所得が上がれば、今度は投機目的の富裕層が増えてきますので、さらに土地価格は上昇するでしょう。
まだまだ土地価格が落ち着く予兆はなく、ベトナム人の間では「財産はすべて土地につぎ込むこと」が暗黙の了解となっているほどです。
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