53の少数民族を持つベトナム
日本は昔から単一民族国家と呼ばれています。
厳密に言うとアイヌや沖縄の人々がいるので、単一という言葉は適切ではありませんが、日本の人口を占めるほとんどは日本人で占められています。
しかし、所変われば事情、環境も変わるように、ベトナムは多民族国家となります。
53の少数民族を持つ多民族国家
皆さんが想像する、いわゆる「ベトナム人」は、「キン族」に属します。人口の90%弱を占める民族で、ベトナム人と言えば彼らを指します。
しかし、ベトナムにはさらに53もの少数民族が各地に点在しているのです。
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少数民族はそれぞれ異なった環境下に住んでいるため、文化、習慣、風習、風俗、言語と、すべてが異なります。
とはいえ彼らの大部分は閉鎖的ではなく、外国人旅行者に対してもオープンな心を持っています。
トレッキングツアーが人気
例えばハノイ北部にサパ州という地域があります。山の麓にはモン族と呼ばれる少数民族が暮らしていますが、彼らと触れ合えるトレッキングツアーが人気です。
彼らの作る刺繍物やバッグ、小物、スカーフなどは品質と希少価値が高いため、市場でも高値で取引されているほか、ハノイやダナン、ホーチミンといった都市部にも一部卸されています。
日本と異なる環境を味わいたい。異国情緒を感じたい、という旅行者も数多くいらっしゃることでしょう。
そんな方は少数民族と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
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山岳地帯を歩けば山肌にはりつくような家々の明かりが見え、そこで彼らの素朴な笑顔と出会えます。
言葉は通じませんが、ジェスチャーで対話を試みれば、意思疎通はできるものです。
まだ未発見の少数民族
また面白いことに、ベトナムはまだまだ未開拓地域が多く、人里離れた森林、高原、山岳にはまだ未発見の少数民族がいることも考えられます。
つい先日も新たに小規模の部族を発見し、ベトナム政府は彼らを54番目の少数民族に認定するかどうかという、日本では考えられないニュースが報道されていました。
すべてが調査しつくされてしまった日本に住む方にとっては、未開拓地域が21世紀の現在もなお残るベトナムのような国に対して好奇心を抱き、神秘的に見えるのも不思議ではないでしょう。
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