東南アジアの会社では昼食後に昼寝をするのがあたりまえ
スペインやギリシャ、イタリアなど欧米諸国では、シエスタと呼ばれる「昼寝の習慣」があります。
しかし、昼寝の習慣は東南アジアにも存在し、インドやベトナムでは古くから存在します。常夏の国では、日中は日射しが厳しいため、東南アジア人は自宅で昼寝をします。
ベトナムは日本と比べて紫外線の量が三倍とも五倍とも言われています。長袖を着ていても、じりじりと焦がす太陽はベトナム人にとっても耐え難いものです。
そんな環境の国ですから、昼寝が習慣となっているのも十分頷けます。
早々に食事を摂って、余った時間は昼寝
そこで問題となるのが日系企業における従業員の昼寝についてです。子供の頃から体に染みこんだ習慣なので、そう簡単に切り替えることはできません。
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ベトナムで働く従業員を例にとって紹介してみると、彼らは昼食の時間になると、早々に食事を摂って、余った時間は昼寝に当てます。
椅子を並べて、ベット代わりにして器用に寝る姿を見ることができるでしょう。ベトナム人に言わせると、昼寝をした後は頭が冴えるため効率が良いとのことです。
しかし、顧客が訪れたときや、電話が鳴ったとき、急な外出予定ができたときなどを考えると、日本人管理者としては、許容するかどうかは微妙なところです。
では、ベトナムで働く日本人の方は、どのような対処をしているのでしょうか。
ほとんどの会社は昼寝を公認
実は、ほとんどの会社は昼寝を認めているのです。寝坊されると困るのですが、業務に支障がでない限りは、昼休みは従業員の自由に行動させている企業が多いようです。
「国はベトナムでも日本企業だから、昼寝は許さない」という管理者もいるようですが、多くの方は、「なるべくベトナムの文化や習慣を尊重するようにしている」との考えです。
そう答える方は、往々にして海外勤務が豊富な方々ばかりです。
国が変われば常識も変わるのは当然と考えるべき
はじめての海外勤務だと、日本の常識から外れている行為はなかなか認めにくいかと思います。言いたいことも言えずに我慢していると、ストレスにもなります。そこが海外で働く難しさでもあるのです。
その国の事情や習慣を享受して、「国が変われば常識も変わる」という柔軟性を持つことが大切です。
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