東南アジアでは給料のグロスとネットの違いはとても重要です
海外に進出している企業は、それなりのグローバル企業となりますので、英語を駆使したビジネス単語を使ってくることもあります。
「その言葉の意味が分かりません」では海外では見下されますので、最低限のワードは事前に勉強しておきましょう。
特に、面接のときによく言われる「グロス」という言葉の意味をよく理解していないと、あとできっと後悔することになります。
額面のグロスと手取りのネット
面接で必ず出てくるのが『グロス』と『ネット』です。これは日本語に言い換えれば『額面』と『手取り』となります。
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面接時に提示される給与というのは、往々にして『グロス=額面』です。
「月収はグロスで1000USD」と言われたら、「実際受け取れる給料は1000ドルから、各種税金が引かれた金額」となります。これを1000ドルが手取りと勘違いしてしまうと、とんだ災難にあいます。
基本的に海外で受け取る給料は『USD=アメリカドル』となります。例えば1ドル100円の場合、1000ドルは10万円。そこから各種税金が引かれると、確実に給料は10万円を下回ります。
東南アジアでは1500でも高給取りなので税率が高い!
二年前までは1ドル80円でした。1500ドルのグロスを提示された場合、ちょっと考えれば東南アジアの給与水準としては決して悪くない数値です。
しかし、東南アジアの場合は1500ドルの給与は高所得者となるので、税金も高く、20%程度引かれます。すると、1500ドルから20%の税金が引かれると、残りは1200ドル。
1ドル80円換算で日本円にすると、9万6千円と、やはり10万円を下回ってしまいます。
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このように、面接時にグロスで提示された場合は、ネット(値)の金額も教えてもらうことが重要です。
国が変われば税率も上下しますので、想像していた以上に税金が高い、ということはよくあります。
海外では給料交渉は自分でするのがあたり前
また、事前にその国の平均となる現地採用の給与を調べておくことも大切です。相手企業も人件費を抑えたいと考えていますので、想定以上に安く提示してきます。
そのときに、「それでは働けません」と交渉ができるかどうかが鍵となります。海外では、相手が日本企業であろうと、「給料交渉」は必須となります。
日本人は慣れていませんが、これをおろそかにすると、安月給で激務を押し付けられることとなり、現地で豪遊している日本人を横目で見ながらむなしく生活することになるでしょう。
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