ベトナムではお店が半年の間にどんどん入れ替わる理由
2年以上続くお店はほんの一握り
「5年前に一度ベトナムに来たけど、今回再び訪れたらお店がまったく変わってた」こんなお声をよく聞きます。
発展途上国のベトナムでは5年前は遥か昔の出来事。
ここ2年の間だけでも中心部では大型ショッピングセンターやチェーンレストランが軒並み並ぶようになり、景観も様変わりしています。
中心部では都市計画も多々あり、2区や7区では近代的な町づくりが盛んに進められています。
ベトナムの主要目抜き通りの道沿いには雑貨ショップやアパレルショップ、スーパーや個人経営の商店などが所狭しと並んでいます。
しかし、これらの中で2年以上続くお店はほんの一握り。5年以上続くお店は僅かしかありません。
その理由はいったいどのようなことが考えられるのでしょうか。
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5年前に比べて家賃が2倍以上に
主な原因は2つ。1つは「家賃が年々上昇している」ことです。
5年前と比べると家賃が2倍以上に上がったという場所も珍しくなく、特に観光地周辺の立地は現在も軒並み上昇傾向にあります。
ですので、家賃が高くなりすぎて売り上げがついていけない、採算が合わない店舗というのは、続々と閉店することになります。
隣のフォー屋さんは人気だから、うちも・・・
2つ目の原因は「市場の調査不足」が挙げられます。
家族や親戚同士がお金を出し合って店舗を立ち上げるとき、「隣のフォー屋さんは人気だから、うちもフォー屋を開こう」とこのような安易の考えでお店を決めます。
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ベトナムではベトナム人がお店を出店する分には敷居はとても低く、法律云々もありません。
最初の資金さえあれば誰でも開業することができるのです。
ですので、お店をとりあえず開いて客足が集まらないと、早くて半年ほどで家賃を払いきれずに撤退することになります。
旅行者にとっては訪れる度に違ったお店に出会えるので、何度でも来る甲斐があるというものです。
筆者もホーチミンを散策して、お店が変わったのを知ればとりあえず入ってみるようにします。
それがホーチミン滞在生活の楽しみの1つでもあるのかなと考えます。
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