孵化寸前のアヒルの雛を食べる!ベトナムのB級グルメ~ホビロン
ベトナムではアヒルのお肉はよく家庭で食べられます。
比較的庶民の料理で、スーパーや青空市場でも一羽丸ごと売っています。
冠婚葬祭や誕生日や記念日、ちょっと腕によりをかけた手料理の場合にもアヒルは食材に利用されることが多々あります。
日本でも中華料理レストランに行けば北京ダックとして食べることができますね。
ただ、ベトナム人の食卓にはアヒルの卵もしばしば並ぶことがあります。ではどんな料理が考えられるのでしょうか。
アヒルの卵は鶏の卵よりもかなり濃厚
1つは単純な茹で卵です。
アヒルの卵は黄身が大きく、それでいて鶏の卵よりもかなり濃厚です。水で薄めたヌクマムを垂らして食べると、より一層美味しくなります。
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アヒルの卵はスーパーなどでは鶏の卵と並んで置いてあり、値段も若干鶏よりも高い程度なので、庶民の食材と言えるでしょう。
孵化する寸前の卵の上部の殻だけを取り除いて、スプーンですくって食べる
そしてもう1つの調理方法が「ホビロン」と呼ばれる料理です。アヒルが卵から孵化する寸前の状態の卵を指し、ベトナムだけではなくカンボジア、中国、フィリピンでも滋養強壮として食べられている、比較的有名なB級グルメです。
フィリピンでは串焼きや鉄板で焼いたりして食べる方法があるようですが、ベトナムでは卵の殻をスプーンで軽く叩き、上部の殻だけを取り除いて、そのままスプーンですくって食べるのが一般的です。
あっさりとした味なので、物足りないと言う人はコショウと刻み唐辛子にライムを垂らしたタレにつけるのもおすすめです。
ナイトマーケットで1個50円
日本人旅行者の間ではゲテモノ扱いされていますが、食べてみるとこれがとても美味しいんです。ただし、孵化寸前なので見た目はちょっと……。
雛の頭や首の骨、羽などはしっかりと形成されているので、スプーンで首の骨を折って食べることとなります。
食感は何とも形容しがたく、少なくとも日本料理に慣れている方にとっては新しい味に出会えることでしょう。
見た目で食べられないという方は、夜のナイトマーケットに出没する露店などで食べてみてください。一個50円程度で安いので、3個、5個は簡単に食べることができます。
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