朝食はフランスパン。ベトナムとフランスの文化
西洋風建物は不思議な光景
「なぜ東南アジアのベトナムに西洋の建物が?」ベトナムに訪れた旅行者は皆驚きますね。
参考記事:ベトナムの魅力は東南アジアらしくない西洋風の建物にあります
ゴシック様式の教会だけではなく、コロニアル建築の郵便局やショッピングセンター、欧米ではありふれているオープンカフェ、上流階級が住むようなヴィラ。
これらはすべてフランスの文化の影響を引き継いだ結果となっています。
フランスは1887年、これまでベトナムの宗主国として君臨していた清国を清仏戦争で撃退させたのち、フランス領インドシナ連邦を構築しました。
これによって、ベトナムはフランスの統治下となり、さまざまな西洋文化が流入してきました。
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「コーヒー」「フランスパン」「シエスタ」
中でもベトナム人の生活に変化をもたらしたのは3つ。1つは「コーヒー」です。
ベトナム人の嗜好品の1つで、苦味の利いたコーヒーに練乳をたっぷりと入れたとても甘い味となります。
ベトナム人は会社に行く前、昼食、そして仕事帰りに露店やカフェでよく飲みます。
露店だと一杯50円程度で、庶民に親しまれている飲み物です。2つ目は「フランスパン」です。
バイン・ミーと呼ばれるフランスパンは真ん中に切り込みを入れて、野菜や肉を詰めてサンドウィッチとして食されます。
ベトナム人の間では朝食の定番となっており、朝の早い時間帯から道沿いにはバイン・ミーを売る屋台が出没します。
入れる具は地方によって異なりますが、日本人には絶対食べて欲しいベトナムB級グルメの1つとなります。
日本のフランスパンよりも柔らかく、コクのある味わいで病みつきになるかもしれません。
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そして3つ目は「シエスタ」です。
常夏の東南アジアでは何もベトナムに限った習慣ではなりませんが、ベトナムにおいてはフランスの文化が影響されていると言われています。
シエスタはいわゆる昼寝ですね。昼下がりは自宅で寝たり、日影にハンモックを吊るして揺られたりするのが日常の一コマ。
会社勤めのベトナム人も昼休みは複数の椅子をベッドにして器用に寝ていたりします。
参考記事:東南アジアの会社では昼食後に昼寝をするのがあたりまえ
このようにベトナムはフランスの文化を色濃く受け、それは現在も生活に根付いているものばかりです。
ベトナムを歩いてフランスの風が香るのは、気のせいではないということが分かりいただけましたでしょうか。
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