ベトナムの中華街は日本の中華街とはまったく光景が異なります
中華街と言えば、神戸や横浜の大通りにあるような、きらびやかな電飾に包まれた世界を想像してしまいます。
しかし、ベトナムの中華街はまったく異なった光景のようです。
「チョロン」と呼ばれる中華街
ベトナムの首都ハノイには中華街と呼べるエリアがありません。現地の人いわく、少し北上すれば中国との国境になるので、中華街を作る理由がないとのことでしたが、正確な理由は分かりません。
南部ホーチミンには「チョロン(CHO Lon)」と呼ばれる中華街があります。チョロンは正式な名称ではなく、6区のビンタイ市場と5区の華僑が多く住むエリア周辺を総称して指す言葉です。
スポンサーリンク
ホーチミン1区からタクシーで20分ほど走ると、序々に車窓に映る雰囲気が変わってきます。大きな建物は消え、商店の看板には漢字がうかがえ、中国らしい派手な装飾のお店が目立つようになります。
適当なところでタクシーを降りて、あとは地図に従って散策してください。
多くの華僑の人が住んでいる
日本の中華街と大きく異なる点は、「商店だけではなく、そこに多くの華僑の人々が住んでいる」ことです。
現地に根付く華僑はほとんどの人が自宅兼お店を営んでいます。道を歩いて会話に耳を澄ませていると、彼らはベトナム語と中国語を使い分けていることが分かります。
スポンサーリンク
ペンキが剥がれた小汚い建物に、衛星問題を抱える食堂。路上の床屋や中国漢方を売るお店。狭い通りの両脇にはこういったお店が隙間なく並んでいます。
「本当の中国はこんな感じなのかも」と思わせてくれるような場所がチョロンです。
チョロン観光の2つの注意点とは?
チョロン観光の注意点は2つ。
1つは「食事に気をつける」ことです。チョロンにある食堂は、「このお店で食事したらお腹壊しそう」と思わせるところがほとんどです。できればチョロンに出向く前に食事を済ませることをおすすめします。
2つ目は「長時間の散策は不向き」という点です。チョロンには冷房の効いたカフェやレストランがほとんどないので、日射しの強い日中の長い散策はおすすめしません。
午前中の早い時間に行き、お昼前には1区に帰ってくるのが理想の観光プランと言えます。
また、チョロンはスリやひったくりの多発地域でもあります。
余分なお金はホテルに預けて、貴重品は肌身離さず常に手に触れる位置に隠しておきましょう。
スポンサーリンク