東南アジアの甘い話にはくれぐれもご用心~架空投資話がうじゃうじゃ
近年東南アジアは投資ラッシュとなり、日本をはじめ欧米企業など多くの外資が新興国に投資をしています。
そこで起こる問題の一つが『架空投資』です。いわゆる詐欺となりますが、甘い話に釣られて多額のお金を払ってしまう日本人も多くいるようです。
カンボジアが舞台の架空投資話
架空投資とは、実際には存在しない投資話を一般人に持ってくるのです。
手の込んだ詐欺だと、ホテルやオフィスビルの大会議室で大掛かりな投資セミナーを実施するところもあります。
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最近話題になった架空投資はカンボジアが舞台でした。
「カンボジアのシュムリアップに、新たにリゾートエリアを建設することになった。そこで、現在一般投資家を募集しています」
とのこと。
さらに、「すでにスポンサーに各国の大手企業も名乗りを上げています」と言って、誰もが知っている有名企業を一つか二つ名を上げます。
投資に詳しくない方であれば、数年後には投資額の何倍にもなって返ってくると言われると、ついつい話しに乗ってしまいがちです。
しかし、実際はそんな投資話はありません。それどころかリゾート開発の話すらなく、当該エリアに足を運んでみると単なる更地です。
ホテルの立食会などでの巧妙な仕掛け
「自分はそんな手ひっかからないよ」
と普通の人は考えるでしょう。
しかし、ホテルの立食会などに招待されたり、優待券を貰ったりすると、少しずつ信憑性が増してきます。
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「これで自分も株主だ」と考え始めても不思議ではありません。
同じく騙された友人から「一緒に投資してみないか?」と話しを切り出されたら、さらに自分もその気になってしまうのではないでしょうか。
投資するなら自分の足で確かめる
新興国のような将来性が期待できる場所には、必ずこの手の投資話が浮上します。
すべての話が嘘ではありませんが、『自分の足で直接確かめに行けない場所に、投資はしてはいけない』ということを覚えておきましょう。
また、投資する際は、本当にリゾートや都市化の計画があるのか、役所などで調べる必要もあります。
一連の詐欺集団のケースだと、「ここにもきちんと概要が記載されてある」と手の込んだホームページを用意していました。
なかには実際存在している大手企業や役所のホームページを、そっくり真似て作ってあるパターンもあります。
東南アジアへの一般投資というのは、一部の資本家しか手を出さないギャンブルなので、くれぐれも注意してください。
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