朝日を浴びるとなぜ健康になるのか?~夜型人間は損をしています!
「朝日を浴びると健康になる」と昔からよく言われていますが、これは迷信ではなく本当です。
この記事では朝日の効果を科学的に説明します。
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セロトニンの分泌が促進される
セロトニンには、大きく分けて2つの役割があります。
1.人体を「活動モード」にする
→逆に「休息モード」にするのがメラトニン。
両者のバランスが取れていると、人間は休憩と活動の
メリハリをつけることができる。
2.神経物質の働きをコントロールし、心を安定させる
→ノルアドレナリンやドーパミンといった物質の、
働きを促進したり抑制したりします。
これによって精神の状態を安定させます。
つまり「目覚めるため」「精神を安定させるため」の2つの理由で、私たちの体は朝日を必要としているわけです。
朝日に当たらないと、セロトニン不足になる
セロトニンが不足する原因は、栄養バランスの乱れなど色々ありますが、「昼夜逆転」もその最たるものだと言われています。
つまり「朝日に当たらない」生活をしていると、どんどんセロトニン不足になっていくということです。
私自身も長らく夜型だったので、こういう話を聞くと「そんなの人によるだろ」と反発していたものです。
しかし、基本的に人間はサルが進化したものであり、サルが昼行性である以上、人間も同様に昼夜逆転しない方がいいはずなのです。
以前、ホテルマンの友達が4日くらい連続で夜勤をした後、明らかに心身の調子が悪くなったそうです。
「人間は昼起きてないといけないんだと痛感した」としみじみ語っていました。
よくよく考えると、私は夜型だった時代も「4日連続の夜勤」のような生活はしたことがありませんでした。
このくらい連続すると、大抵の人は不健康になるのかも知れません。
■セロトニンが不足すると、起きる症状
「セロトニンが不足するとうつ病になる」という話は最近よく聞かれます。
必ずしもうつ病になるとは限りませんが、確かにセロトニンが不足すると、
・怒りっぽくなる
・緊張しやすくなる
・欲求不満になる
・気分が沈みやすくなる
など、喜怒哀楽のすべての感情が悪い方向に行ってしまうようです。
また、肉体的な症状としても、
・冷え性になる
・朝、体が動かない
・姿勢が悪くなる
・痛みを感じやすくなる
・不眠症になる
などのケースが見られるそうです。
これらが重症化すると「うつ病」のような状態となります。とにかくセロトニンが不足することは、基本的に人体にとってマイナスなのです。
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「夜型の方が自由な発想ができる」は間違い
クリエイターの世界では、夜型の方が比較的多いです。
そのため、「夜型の方がいい発想ができる」と考える人は多くいます。
確かにそういう方もいるかも知れませんが、「夜型だから」というのは間違いだと思います。
理由は、漫画家の中でも屈指の「個性的な世界観」を持っている荒木飛呂彦先生(『ジョジョの奇妙な冒険』)が、典型的な朝型だからです。
「徹夜が当たり前」の漫画家の世界にあって、荒木先生は何と「夜10時就寝、朝5時起床」という生活を長年続けられています。
「一体、どこの自衛隊学校ですか」と突っ込みたくなってしまうくらいの健康ぶりですが、これも実は、意識して始めたそうです。
意識したきっかけは、やはり同じく少年ジャンプで活躍している、『こち亀』の秋本治先生の生活を知ったことでした。
■昼型の生活を守り、38年休載なし
秋元先生の『こち亀』は、ご存知の通り38年間ずっとジャンプに連載されている作品で、1976年に連載が始まってから、今日まで一度の休載もありません。
秋元先生がこれだけ安定した仕事を続けられるのは、
・昼型の生活を維持する
・土日は休む
という、まるでサラリーマンのような生活を続けたからでした。
(最近のサラリーマンは土日休めませんが。汗)
この秋元先生の生活を見て、荒木先生も「健康な生活」の大切さを痛感したそうですが、クリエイターの世界でトップに立つお二人がこうなのです。
「夜型でなければ自由な発想は出ない」というのは、間違いだといっていいでしょう。
朝起きたら、できるだけ早く「太陽視」をしよう
朝日はもちろん全身で浴びるのが一番いいのですが、特に目から取り込むと、脳が敏感に反応してセロトニンを分泌するので、「朝日を見る」のが一番いいとされています。
これを「太陽視」といいますが、朝起きたらできるだけ早く太陽を見られる場所に行って、太陽視をするといいでしょう。
時間は適当でいいと思います。
(こういうのを「○○秒しましょう」とか語るメソッドは、あまり意味がないと思います)
太陽を見ていて気持ちいいと感じる限り見ている、それでいいと思います。
以上、以前は夜型だったけど今はバリバリ朝型(今は治安の悪いカンボジアに住んでいるので、夜は寝るしかない)の筆者がお届けしました。
参考にしていただけたら幸いです。
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