Global Information site~siruzou

ホクロが急に大きくなったら要注意!メラノーマという皮膚がんかも!

2014.05.07

ホクロが急に大きくなったら要注意!メラノーマという皮膚がんかも! はコメントを受け付けていません

ホクロのほとんどは「色素性母斑」もしくは「母斑細胞母斑」といって、良性のものです。

しかし数ヶ月のうちに急激に大きくなったり、形がいびつだったりするホクロは「悪性黒色腫(メラノーマ)」というガンの可能性もあります。

あまりにも当たり前の存在なのであまり意識したことがない、という方も多いと思います。ですが気になるホクロがある人は、ぜひ念のために皮膚科を受診しましょう。

スポンサーリンク

ホクロと間違えられやすい「メラノーマ」とは?

背中に大きなホクロのある女性
ホクロは、メラニン色素を多く含んだ細胞が集まってできたもので、多くは良性です。

加齢とともに皮膚から盛り上がってくる場合もありますが、これはホクロの元となる母斑細胞が増殖したことが原因であり、サイズが5ミリ以下であればまず問題はないと考えられます。

一方、「悪性黒色腫(メラノーマ)」はホクロとまぎらわしい皮膚がんの1つです。メラニン色素を作る「メラノサイト」ががん化したもので、欧米の白色人種に多く見られます。

日本人では10万人に1人というまれながんですが、非常に悪性度が高いため注意したい病気です。

メラノーマには以下のような種類があります。

1.末端黒子型
日本人に多いタイプで、足の裏や手のひら、爪などに発生します。最初は茶色~薄い黒のシミのように見えますが、やがて盛り上がったり潰瘍ができたりします。

2.表在拡大型
最初はただのホクロに見えるタイプで、あらゆる部位にできる可能性があります。進行は比較的ゆっくりで、「ホクロがいつのまにか大きくなっていた」と感じる人が多く見られます。

3.結節型黒色腫
全身のどこにでも発生しますが、表在拡大型と異なり急速に進行するのが特徴です。硬いしこりのようなコブから始まり、まだらな色調になっていきます。

4.悪性黒子型黒色腫
顔や首などにできたシミが少しずつ広がっていくもので、高齢者に多く発生します。進行は比較的ゆるやかで、予後はいいタイプです。

形がいびつ、色がまだら…こんなホクロには要注意!

メラノーマのようなホクロの拡大
メラノーマの種類によっても症状は異なりますが、一般的に以下のようなホクロに気づいた時には皮膚科の受診が望まれます。

1.ホクロの直径が6ミリ以上ある
2.半年~1年の間に急激に成長した
3.形が左右対称ではなく、いびつである
4.周りの皮膚との境目がはっきりしていない
5.色が均一ではなくまだらである、もしくは黒光りしている
6.周りの皮膚に色が染みだしている
7.痛みや出血、浸出液が見られる

これらの特徴を持つホクロがある場合は、メラノーマの可能性を調べるためにもぜひ早めに検査を受けましょう。

スポンサーリンク

また顔や首、手などは気づきやすいのですが、日本人に多い「足裏」のがんを見逃さないためにも、ぜひ定期的にチェックする習慣をつけてください。

背中など見えにくい箇所は、家族に確認してもらうことをおすすめします。

メラノーマの検査と治療法

ホクロが良性か悪性かを調べるためには、まず「ダーマスコープ(ダーモスコピー)」という拡大鏡を使います。この検査機器が登場してから診断技術は大きく向上しました。

その結果、がんの可能性が疑われる場合は組織の一部を採取して顕微鏡で調べる「病理検査」をおこなう場合もあります。

メラノーマの診断がついたら、次に調べられなければいけないのが「転移」の有無です。メラノーマは一般的に進行が早くリンパ節に転移しやすいため、MRIやCTなどで広がりを確認します。

リンパ節転移のない段階で発見することが完治のカギですから、受診は早いに越したことはありません。

転移がない場合、治療は腫瘍の切除が基本となります。再発を防ぐため、周辺の皮膚も少し広めに切り取ることが一般的です。

一方、リンパ節に転移している場合は周辺のリンパ節を郭清(切除)する必要があります。既に全身に転移している場合はさらに治療は難しく、抗がん剤や放射線療法などが検討されることになります。

ホクロをがん化させないためにも、刺激を控えよう

メラノーマは日本人に少ないがんですが、進行が早く予後が悪いため日ごろからの全身チェックは重要です。

特に色の白い人はホクロの数も多くなりがちですので、異常なものがないかどうか、定期的に調べる習慣をつけましょう。

ちなみにメラノーマとホクロは、最初から別物だとする説が有力ですが、「最初はただのホクロだったものが、途中から悪性化することもある」と主張する医師も一定数います。

いずれにせよ最初の段階ではホクロと区別がつきにくいのは事実です。

特に紫外線を大量に浴びたり、手でいじりすぎたりしたらホクロの様子が変わってきたと訴える患者さんが多く見られるため、「刺激を与える」行為はNGだといえそうです。

盛り上がって気になるホクロはレーザー治療などで切除することもできますので、余計な刺激を与えるよりはいっそのこと取ってしまったほうがいいかもしれません。

気になるホクロを見つけたら、一度病院で診てもらうのが一番です。

By 叶恵美

スポンサーリンク

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます
Pocket
LINEで送る

関連記事

コメントは利用できません。

知る蔵のTwitter~フォーローをお願います

知る蔵グループ関連専門サイト