ラジオ体操は意外にすごかった!~健康にも減量にも効果大!
近年、大人たちの間で静かなブームを巻き起こしているのが「ラジオ体操」です。
昔なつかしいあの体操には、実は全身の筋肉をバランスよく動かし、脂肪も燃焼させる効果があるとして、医師やスポーツトレーナーたちも太鼓判を押しています。
小学生だけにさせておくのはもったいない!知られざるラジオ体操の効果や、おこなう時に気をつけたいポイントなどについてご紹介します。
ラジオ体操には、13種類のエクササイズが含まれている!
イントロを聞いただけで、自然と体が動きを覚えているラジオ体操は、第1・第2ともに13種類のエクササイズで構成されています。
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たとえば第1なら、最初は「背伸びの運動」から始まり、「腕の曲げ伸ばし」「腕まわし」「胸そらし」「腰ねじり」「両足とび」など、全身のさまざまな筋肉をバランスよく動かせるよう緻密に計算されているのです。
ラジオ体操を1通りおこなっただけで、有酸素運動にストレッチ、筋トレまで総合的な運動ができることになります。しかも第1・第2合わせても6分程度ですから、手軽でムダのないエクササイズをするためには最適だといえるでしょう。
ちなみにラジオ体操の第1が「老若男女を問わず、誰にでもできる」ことを目的として作られたのに対し、第2のほうは職場向けに制定されたという経緯があります。実際、第2のほうがテンポが速く運度量も多くできていますので、ダイエットやボディビルディングを目的とする人には特におすすめです。
ラジオ体操で得られる3つの効果とは?
ラジオ体操を毎日おこなうことで、以下のような効果が期待できるとされています。
1.脂肪の燃焼
第1・第2を続けておこなった場合のカロリー消費量は、およそ30kcalです。時間にして6分ちょっとですから、ウォーキングとほぼ同等のダイエット効果があることになります。
2.筋力アップ
ラジオ体操には、普段使わない筋肉を刺激する動きがいくつも組み込まれていますので、筋力を高め、しっかりした体幹を作るのに役立ちます。
3.肩こり改善
上体を反らす運動や、腕をまわす運動が多いラジオ体操。パソコンやスマホの使い過ぎで肩こりが慢性化している人には、特に効果的です。
ラジオ体操を効果的におこなうためのポイント
とはいえ、ただ漫然とおこなってもラジオ体操の威力は発揮されません。できるだけカロリーを消費し、きちんと筋肉を刺激するためにも、1つひとつの動作を意識しながら丁寧におこなうことが大切です。
たとえば腕をまわす運動をする際は、肩甲骨が動いていることを意識してみましょう。最近は長時間のパソコン使用などで、肩甲骨がすっかり凝り固まっている人が多いのですが、ゆっくりでも確実に動かすようにすれば、それだけで汗ばむくらいの運動になります。
また背伸びや屈伸をする運動では、かかとを上げておこなうよう意識してみてください。両足ともかかとをそろえて上げてみると、それだけでふくらはぎに効くのを実感すると思います。
このようなラジオ体操の正しいやり方を知るためには、かんぽ生命の公式サイトや、書籍などを参考にするといいでしょう。
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ラジオ体操の効果が注目されている今、「実はスゴイ!大人のラジオ体操」(講談社)や「『きれいになる』ラジオ体操」(宝島社)など、さまざまなDVD付きブックが発売されています。どうせやるなら、正しい動きをマスターしたいものです。
ラジオ体操は1日何回やればいい?
ラジオ体操は、基本的に時と場所を選ばず好きなタイミングでできる点も大きなメリットです。空いた時間を見つけて、いつでもおこなってかまいません。
たとえばデスクワークをしている人なら、休憩時間にラジオ体操をすると、姿勢が矯正されて肩こり解消に役立ちます。またダイエット目的でするなら、朝と夕方にそれぞれ1回ずつなど、1日に2回以上できると理想的です。
特に夕方16時ごろは、体温がもっとも高くなって代謝がいい時間帯ですので、脂肪燃焼の効果が期待できます。また時間がない時は「第2」をおこなったほうが、運動量は多くなるでしょう。
ラジオ体操の今昔物語~なぜ「かんぽ生命」なのか?
ちなみにラジオ体操が日本で始まったのは、1928年10月のことです。昭和3年ですから、非常に古い体操であることが分かります。
もともとその前から、アメリカでは「メトロポリタン生命保険会社」がラジオ体操をおこなっていました。それを当時の逓信省簡易保険局(現在のかんぽ生命)の課長が視察したことが、日本でラジオ体操が始まったきっかけだといわれています。
つまり、生命保険の会社としては少しでも国民に健康でいてもらったほうがありがたいため、ラジオ体操を考案して広めたということです。
その後ラジオを通して全国放送されるようになり、各地の郵便局職員が実際の振りつけを人々に指導しました。小学生の時に渡されていたラジオ体操のスタンプ台紙が、郵便局のものだったこともこれで納得がいきます。
ちなみに2010年ごろから、日本各地の方言による「ローカル版ラジオ体操」も作られるようになりました。「津軽弁バージョン」や「関西弁バージョン」、沖縄の「ウチナーグチバージョン」などなど、それぞれ各地の言葉や楽器を使って制作されています。
さらに現在では、スマホアプリも登場しています。スマホを片手に持って体操すると、腕の動きを感知して採点&カロリー消費量を計算してくれるアプリまでありますので、毎日のラジオ体操をより楽しく便利にできそうです。
By 叶恵美
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