酵素がいま女性の間で大きな話題に!~酵素が尽きると寿命も尽きる?
近年、女性の間で大きな話題を集めているのが「酵素」です。
しかし「なんとなく体やお肌にいいらしい…?」とは分かっていても、その正体については正確に知らない人も多いかもしれません。
酵素は美容やダイエット以前に、私たちが生きていく上で絶対に不可欠なものなのです。
ただし体内で作り出せる酵素には限界があるため、上手に節約すると共に、外からも取り入れるようにしましょう。
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1つでも欠けると病気になる!?驚きの酵素パワー
酵素とは、タンパク質からできた分子のことです。
体内には実に20,000種類以上あるといわれ、それぞれの酵素が1つだけの働きを持っています。
有名なものでは「アミラーゼ(デンプンを糖に変える)」や「ペプシン(タンパク質をアミノ酸に変える)」などがありますが、聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
酵素は1つでも欠けるとそれだけで病気になってしまうほど、すべてが体内で重要な役割を担っています。
たとえば食べ物の消化や吸収、代謝や排泄、そして呼吸や運動など、私たちがいつも無意識におこなっているすべての生命活動は、酵素あってこそのものなのです。
もしも酵素が存在しなければ、食べ物を摂取してもそれを栄養として活用できません。
お酒を飲んでも酔いが醒めることはありませんし、さらに言えば精子と卵子の受精もできません。
このような働きから、「生命あるところに酵素あり」「酵素が尽きると寿命が尽きる」ともいわれているほどです。
酵素の量には限りがある!食べ物から上手に摂取しよう
私たちは最初、大量の酵素を生まれ持ってきます。赤ちゃんはまさに「酵素のかたまり」とも呼べる存在です。
ところがそんな貴重な酵素は、生きるうちにどんどん消費されてしまう上、一生のうち体内で作り出せる量には限界があることが分かってきました。
若いうちはまだ酵素を作り出す能力も高いのですが、20代後半ごろから衰え始め、40歳を過ぎたころにはかなり生産力が低下するといわれています。
ちょうど体の新陳代謝がスムーズにおこなわれなくなる頃と同じです。
ですから年齢を重ねれば重ねるほど、外から酵素を補給する必要が出てきます。
もともとヒトが体内に持っている酵素を「潜在酵素」と呼ぶのに対し、食べ物から補える酵素を「食物酵素」といいます。
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つまり積極的に食物酵素を摂取し、酵素の絶対量を上げていくことが大切なのです。
酵素が豊富な食品としては、まず「生もの」が挙げられます。
生野菜や生のフルーツ、お刺身などです。酵素は熱に弱いため、加熱調理すると壊れてしまいます。
ぜひ1日に1度は、サラダやフルーツを取るようにしましょう。
特にフルーツはそれ自体が独自の消化酵素を持っているため、「消化済みの食べ物」といわれています。
つまりヒトの消化酵素を使わずに、すんなりと吸収されるということです。
スポーツ選手が試合前にバナナを食べることが多いのも、まさにフルーツが消化に負担をかけないからだといえます。
それから「発酵食品」も、その名の通り酵素がたっぷり入った食品です。
納豆やヨーグルト、キムチ、ぬか漬けや味噌、醸造酢などがあります。最近話題の「塩こうじ」も発酵食品です。
日本や韓国の調味料には、発酵食品が非常に多く見られます。
ですから味噌汁を1日1杯飲むようにするだけでも、ある程度の酵素は摂取できることになります。
もちろん塩分の取りすぎには気をつけましょう。
「食べ過ぎ」と「食べ合わせ」に気をつけて、酵素を節約!
食べ物から積極的に酵素を取り入れるのと同時に、「酵素をムダ使いしないこと」も心がけるようにしましょう。
そのために大切なのが「腹八分目を守る」ことです。
酵素は大きく分けると、食べ物を消化し、栄養として吸収するための「消化酵素」と、呼吸や細胞分裂、運動や傷の治癒などに働く「代謝酵素」の2つがあります。
どちらもなくてはならない酵素ですが、いずれも同じ「潜在酵素」から作り出されます。
つまり消化酵素を使えば使うほど、代謝酵素に回せる分が減ってしまうことになるのです。
たとえばご飯を食べすぎてしまった後、眠くて頭が使いものにならなくなるという経験は、誰にでもあると思います。
これはもともと体内の酵素が多くない上に、大部分を消化に費やしてしまったため、代謝にまで回らなくなってしまったからだと考えられます。
ですから腹八分目を守り、消化酵素をむやみに消費しない生活を心がけることが、手っ取り早い「酵素の節約」になります。
実際、ある程度の空腹状態でいたほうが、頭や体が冴えるものです。
また食事に生ものや発酵食品を多く取り入れることも、もちろん酵素の節約につながります。
とにかく「食べ過ぎない」「外から補給する」ことが、体内の酵素の量を増やすコツです。
ちなみに消化酵素は、それぞれ分解する栄養素が異なるため、なるべく何種類もの酵素を使わない食事をしたほうが効果的です。
具体的には「炭水化物とタンパク質」の組み合わせをなるべく避けるようにしましょう。
これらは消化するための酵素がまるきり異なるため、同時にとると消化にエネルギーと時間を大きく費やすことになってしまいます。
そう考えると、丼ものやお寿司などがNGになってしまうのですが、できる範囲でかまいませんので、意識するようにしてみてください。
特に食後に勉強や仕事をしなくてはいけないランチの場合、この組み合わせを避けるだけでも眠気を軽減させることができるはずです。
By 叶恵美
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