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サーチュイン遺伝子をONにして長寿を手に入れるコツ

2014.02.28

サーチュイン遺伝子をONにして長寿を手に入れるコツ はコメントを受け付けていません

双子のご長寿姉妹で人気を博した「蟹江ぎん」さん(享年108歳)。

現在、その4姉妹がテレビで元気に活躍している姿を見ると「やっぱり長寿って遺伝なんじゃ?」と思う人も少なくないでしょう。

事実、寿命には「サーチュイン遺伝子」というものが関わっていることが明らかになってきました。

しかしそれは一部の人ではなく、誰もが持っているものなのです。

サーチュイン遺伝子は、命の回数券を増やしてくれる!?

私たちが生命活動をおこなっているのは、約60兆個ともいわれる全身の細胞が分裂を繰り返しているためです。

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1日あたり6,000個の細胞が、新たに自分のコピーを残しては死んでいきます。生きるとは、いわば細胞分裂をし続けることでもあるのです。

しかし一生のうち、細胞分裂ができる回数には当然ながら制限があります。それを決めるのが、染色体の先にある「テロメア」という部分です。

テロメアが長い人ほど細胞分裂が多くでき、短い人ほど少なくなるといわれています。このことからテロメアは「命の回数券」とも呼ばれています。

しかしそのテロメアを守るために働くのが、長寿遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」です。

サーチュイン遺伝子を活性化させることができれば、テロメアを短くする酵素の働きを抑えることができ、細胞分裂の回数を増やせることが分かっています。

またサーチュイン遺伝子は誰もが持っていますが、どれだけ活性化しているかは個人差が大きいようです。

サーチュイン遺伝子は寿命の他に、代謝や細胞の修復などにも関わっており、動脈硬化を予防して血管を若く保つ作用なども持っています。

また脂肪細胞の肥大を抑えて肥満を防ぐ効果もあるほか、すい臓のインスリン分泌をうながして糖尿病になりにくい体を作るためにも働いてくれます。

つまりあらゆる病気や老化に歯止めをかけてくれる、ありがたい遺伝子なのです。

サーチュイン遺伝子を活性化させるなら、腹八分目!

そんな貴重なサーチュイン遺伝子ですが、その活性度の平均値は約51.1、つまり半分ほどしか目覚めていない計算になります。

そこであるテレビ番組では、ご長寿で有名なぎんさん4姉妹のサーチュイン遺伝子について調べました。

すると長女の年子さんはほぼ平均値と変わりなかったものの、他の3人はいずれも80を越えており、平均値を大幅に上回っている結果となりました。
やはりサーチュイン遺伝子の活性具合は、寿命に関わっている可能性が濃厚です。

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そこで重要になるのが、「どうしたら遺伝子を活性化できるか」についてですが、いくつかの要素が分かっています。1つは「カロリー制限」です。

というのもマウスを対象とした実験によると、カロリー制限をした個体と、そうでない個体とでは、サーチュイン遺伝子の活性度に大きな違いが見られたからです。

カロリー制限をしたマウスでは寿命が3割ほど伸びた上に、毛つやも良く、病気にならなかったといわれています。

マウスのほか、魚やハエを対象とした実験でも、やはりカロリーをセーブした個体のほうが寿命は延びることが明らかになりました。

これはおそらく「食べ過ぎを防ぐことで、生命に必要な酵素を節約できること」と、「ある程度の飢餓状態にあったほうが、生命は生き延びようとする力が働くこと」が原因ではないかと考えられています。

実際、ぎんさん4姉妹も基本的に好きなものを食べつつも「腹八分目」だけは守るようにしている、とのことです。

サーチュイン遺伝子を活性化させる「レスベラトロール」とは?

もう1つ、サーチュイン遺伝子の活性化に関わるとされるのが「レスベラトロール」というポリフェノールの一種です。

赤ワインなどに含まれる成分ですが、これをマウスに投与すると、特にカロリー制限をしなくてもサーチュイン遺伝子が活性化され、寿命が延びたという研究結果が報告されています。

ただしレスベラトロールにもさまざまな構造のものがあり、今のところ長寿に関わる効果があるのはブドウ由来のものだといわれています。

とはいえ赤ワインやブドウジュースを飲むだけでは、摂取できるレスベラトロールの量が少なすぎるため、効果を期待するなら凝縮されたサプリメントのほうがいいでしょう。

この場合も、ブドウ由来のものかどうかを確認してみることをおすすめします。

実際、アメリカではレスベラトロールのサプリが大いに売れており、年間30億円もの売り上げを誇っているようです。

日本でもさまざまなメーカーから発売されていますので、気になる方は1度試してみるのもいいかもしれません。

目指せご長寿!小食が現代人の命を救う!?

上記のことを踏まえると、長寿遺伝子をONにするために欠かせないのは「何はなくとも腹八分目」、それが難しい場合は「レスベラトロールを積極的に摂取する」ことだといえそうです。

ただし研究者によっては「腹七分目」「腹六分目」くらいでちょうどいい、とする説もあります。

もちろん栄養状態が悪化するほどのカロリー制限は逆効果ですが、飽食と運動不足が慢性化している現代人においては、「小食こそが健康のカギだ」とする意見は多く聞かれます。

実際、あるグループにカロリーを制限した生活をしてもらう調査をおこなったところ、あらゆる生活習慣病が軽減されたというデータもあります。

あなたも今日から長寿を目指すべく、小食の生活に切り替えてみませんか?

By 叶恵美

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