低燃費な車のせいでガソリンスタンドの経営マジでやばい
100円玉を道路にチャリーンと捨てながら
本当に、近頃の車の燃費の良さには目を見張るものがあります。
ハイブリッドが低燃費なのは当然としても、単なるレシプロエンジン搭載車であるスズキアルトの10・15モード燃費が32km/Lなどというのは、理解の範疇を超える低燃費です。
人間の知恵というものは、本当に恐るべき結果をたたき出すものです。昔、友人が乗っていたRX-7のフルチューン仕様の燃費は、なんと3km/Lでした。
あくまで実燃費なので、10・15モード燃費とは単純に比較できませんが、現在の低燃費のクルマと比べると同じタイヤが4つついた乗り物とは思えないほどの数字の開きです。
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まさに、100円玉を道路にチャリーン、チャリーンと捨てながら走っているイメージでした。最近の低燃費志向の人が聞いたら卒倒してしまうことでしょう。
まあ、フルチューンのRX-7は極端な例としても、当時2000ccクラスの車で、燃費が10Km/Lを超える車はまずありませんでした。
市街地走行6~7Km/Lが当たり前だった時代
当時はマニュアル車が全盛でしたが、これがオートマ車ともなると、市街地では6~7Km/Lが当たり前でした。※オートマという表現が、ちょっと時代を感じさせますね(汗)
あの頃の車はエンジン性能もさることながら、オートマの性能もとても低く、マニュアル車から乗り換えたばかりの頃は、なんだかずっと半クラッチで走っているような違和感を感じたものです。
無駄に回転が上がって、いかにも効率が悪い印象でした。
当時は、ハイクラスの車でも4段変速のオートマが主流でしたが、最近では6段変速が当たり前になり、高級車になると8段変速などというものもあるようです。
多段化によりきめ細かい変速をすることで、大幅に低燃費に貢献しています。
ここまで多段化すると、実際にいま何速で走っているのか見当がつかなくなってしまうことでしょう。
オートマの多段化もさることながら、最近ではやはりCVTが低燃費に対する貢献度が非常に大きいといえます。
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エンジンのトルクが出るおいしいところへ巧みに回転を合わせながら走ることで、燃費を劇的に向上させます。このCVTなくして、現在のクルマの驚異的な低燃費は語れないでしょう。
ちなみに、あくまでも実燃費ベースですが、車体の重さが約2tありエンジンが3.5Lのヴェルファイアで7Km/L位です。
7Km/Lというと「うわ、燃費悪い」なんて思われそうですが、これは先ほど書いたオートマが登場してきたばかりの頃の2000ccクラスのセダンの燃費と同じくらいです。
そういう時代を知っている人から見れば、ヴェルファイアって決して燃費は悪くない、と声を大にして言えるわけです。さすがに低燃費そまでは言いませんが(笑)
低燃費のおかげでガソリンスタンドが本当にヤバい!
そんな中、最近の車低燃費な車のトバッチリを食らっているのが、ガソリンスタンドです。
それでなくても原油高と円安で利益が出ないのに、最近のクルマの低燃費のおかげで、ガソリンの給油回数そのものが大幅に減ってしまったわけですから、経営は大変です。
実際に、店を閉めてしまったガソリンスタンドを街のいたるところで目にするようになりました。
地方に行くと、町に1件しかかなったガソリンスタンドがつぶれてしまって、ガソリンを入れるためにわざわざ隣の町まで行かなくてはならない、などという悲劇も実際に起こっているようです。
クルマのユーザーのほぼ全員が、ガソリンスタンドがどんどん減ってしまうのは非常に困るけど、車はなるべく低燃費な方がいいと思っています。
消費者というのは、とても我がままです。なんとかいい案はないものでしょうか。
by 知る蔵
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