カードローンは手軽であるがゆえに、月々の返済額を考えず、ついつい借りすぎてしまい、返済が滞ってしまったりするケースが多々あります。
ご利用は計画的にという言葉が示す通り、借り入れを行う前にしっかりと計画を立てておくことが重要となります。
多重債務などに陥ってしまっては、今後の人生に大きな負担がかかるでしょう。
ここでは計画的な返済プランに必要な、月々の支払額の計算について解説いたします。
月々の返済額を考えるには、いつまでに借り入れを完済するかについて計画的に考えなくてはいけません。
利息という観点から見てみると、一括完済がもっともお得となります。また、最近は30日無利子といったサービスもあるので、これを使えばカードローンを使用したとしてもマイナスはほぼ0になります。
一括が難しいのであれば、できるだけ短期間で計画的に完済することで利息が少なくて済みます。
また、支払いの際にATMを利用する場合は手数料についても注意をしましょう。一度に数百円の手数料が必要となるものについては、回数を重ねるほどに負担が大きくなります。
利息と同じく、ちりも積もれば山となりますので、できるだけまとめて支払うか、無料のものを探したり、ネットバンクの利用ができたりしないかについて調べましょう。
借金の負担を減らすには、返済の回数を少なくし、できるだけ早く完済をしてしまうのが最もお得ではありますが、実際には、月々に返す額を大きく設定してしまうことで結局生活が圧迫され、支払いが滞ってしまうというケースもありえます。
カードローンの支払いをするために、新たなカードローンに申し込むというのでは本末転倒。借金の額が増えるとともに、どんどん家計が圧迫されていくのは目に見えているでしょう。
つまり、カードローンは短期間で終わらせるのが理想ではありますが、自分が無理をせず、ストレスをためないようにすることも重要です。そのためには、借り入れの前にしっかりと自分の経済状況を把握し、どれくらいだったら計画的かつ確実に返していけるのか?を検討することが大切になります。
返済計画の立案は実はそこまで難しいものではありません。まずは自分の年収などから、借り入れをしても大丈夫な金額を考えます。
一般的には、年収が300万円未満の場合は25%程度まで。これ以上の収入がある場合には、30~35%までが限度であると言えます。
逆に言えば、これを超えるようであれば支払いが難しくなる可能性もあるために、借り入れは控えた方が良いとも言えるでしょう。貸金業者としても、この割合を超えている顧客にたいしては要注意であると判断しています。
また、貸金業法では年収の1/3を超える借り入れについては総量規制の対象とみなすので、そもそも貸し付け自体が法的に禁止されています。
借り入れをする額が決まったら、次にどれくらいの期間で完済を目指すのかを決めます。当然期間が短くなれば利息は減りますので、その分支払い額は少なくなりますが、月々の額は大きくなりますので家計とのバランスを考えましょう。
期間をひとまず決定したら次に総額について調べて見ましょう。利息は以下の計算式で求めることができます。
期間×借り入れ額×年利÷365日=利息
これで実際にどれくらいの利息となるのかわかりますので、あとは元金を足せば総返済額を求められます。あとは期間を調整しながら、計画的で無理のないプランを立てていきましょう。
実際の支払いでは、ボーナスでのまとまった返済があったり、返していく期間がどれくらいになるのかわからなかったりして、計算が複雑になることもあるでしょう。この際に役に立つのがインターネットで行える「カードローン返済シミュレーション」です。
それぞれの会社のホームページやスマホ用アプリなどを使って、月々の支払い額や元金の減り具合などを確認することができます。
また、ご自身で借り入れ限度額などについてもシミュレーションを行うことができますので、計画的な利用のため、申し込み前に一度利用してみましょう。
もちろん、店頭まで出向き、直接店員さんに説明をしてもらうこともできます。この場合は、より詳しい情報や計画的な返済方法のアドバイスをもらえますので、近くに店舗があるのなら足を運んでみるのがおすすめです。
また、実際に申し込みをする前にもう一度直接説明を聞いておくとより安心と言えます。
カードローンにはその業者によって、さまざまな返済方法がありますが、カードローンの場合、リボ払い(リボルビング払い)という方式が多いです。リボ払いには以下のような種類があります。
・定率リボルビング方式
・定額リボルビング方式
・残高スライドリボルビング方式
カードローンにおいて最も多く用いられるのが「残高スライドリボルビング方式」です。この中にも実はいくつか種類があるのですが、多く利用されるのが「残高スライド元利定額リボルビング方式」というものです。
残高スライド元利定額リボルビング方式は、借り入れ残高によって段階が分けられ、額がそれに応じて変動するという特徴があります。
限度額を超えていない限りは何度でも借り入れを行うことができますので、突然の出費などがあった際に安心できる方法と言えるでしょう。
その他にも「残高スライド元金定額リボルビング方式」やミニマムペインメントなどの種類がありますが、ほとんどのカードローンは残高スライド元利定額リボルビング方式となっていますので、ここを押さえておけば問題ないと言えます。
ここからはリボルビング方式以外の返済方法についても見ていきましょう。それぞれにメリットやデメリットがありますので、業者選びの際の参考などにしてください。
・元利均等方式
借り入れ額と金利を合計し、毎月同じ額を支払っていく方式です。最初に毎月いくら、という設定ができるので、計画的な返済が行えるのがメリットと言えるでしょう。
主に住宅・教育ローンなどで利用されることが多い方法です。しかしデメリットとして、返済を開始した最初の時期はほとんどが利息分となってしまうため元金がなかなか減らない、ということが挙げられます。
・元金均等方式
毎月、同じ額の元金を返していき、残りの残額に利息をかけていく方式です。このため毎月利息の金額が変わっていくことが特徴です。最初の支払い時には借り入れ金額が多い分利息が多くなり、合計の支払額も大きくなります。
しかし元金が減っていくにつれ合計額はどんどん減っていくので、負担が減っていきます。元利均等方式に比べると、最終的な支払額が少なくなるのがメリットです。
・分割払い
はじめに借りた元金に利息を足し、それを3・6・12回などに分けてお金を返していく方式です。支払いのイメージが分かりやすいので、計画的な利用ができるでしょう。
元利均等方式に似ていますが、最初の支払いから最後の支払いまで、金利と元金の割合が同じであることが特徴です。後から再度借り入れを行うと返済が重複し、負担が大きくなるという特徴があります。
また、金利が高いケースが多いので、こちらの負担も注意しなくてはなりません。
カードローンには、さまざまなものがありますが、すべてに共通して言えるのは「計画的な返済プランが大切」と言うことです。
自分の家計としっかり向き合い、月々の支払い額などを事前に調べておくことが、正しいカードローンの利用に繋がります。そして可能な限り繰り上げ返済を行い、総額を減らせるよう努めましょう。
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