カードローンの金利について借入前に知っておくべき大切なこと

2014.4.18|借り入れの知恵

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カードローン選びは金利だけを見て決めてはいけません。「あ、ここ安いかも!」というふうに、最低金利だけを見て、ついつい自分の都合良い解釈をしてしまうことが多いものです。

広告に載っている「年利3%~18%」といった表示を真に受けて申し込んでみると、実際には思っていた以上に利息が高かった、ということも起こり得ます。

カードローンの選択にあたって、金利というのは絶対に無視できない重要なポイントです。だからこそ、表向きの金利が低いという理由だけで選んでしまってはあとで後悔をすることでしょう。

ここでカードローンと金利についてしっかりと学んでおきましょう。

最低表示年利になることはまずありえない?

カードローンを選ぶ際に気をつけたいのは「金利」です。これが高ければ当然返済する額も多くなるため、誰であってもできるだけ低金利の商品を利用したいと考えています。

そのため、最近では広告などで低金利を掲げるカードローンが増えてきています。中には3%台というものまであり、これからカードローンを申し込もうとする人にとっては非常に魅力的に感じます。

しかし、ここであなたに注意をしてもらいたいことがあります。それは、広告等で表示されている金利には幅がある、ということです。

たとえば、年利が3.0%~9.0%と書かれた広告があったとします。ほとんどの人は、上限の9.0%ではなく3.0%の方に目を向けてしまうでしょう。しかし実際にカードローンを組んでみると、結局年利は上限の9.0%であった、という話も少なくはありません。

つまり、表示年利の多くはある意味で「客寄せパンダ」のようなものであると思っておいた方が良いでしょう。よほど条件が整わない限り、最低金利での貸し付けは行ってもらえないと考えておいてください。

たくさん借りればそれだけお得?

条件が良ければ低金利になることは分かりましたが、いったいどうすれば金利を引き下げることができるでしょうか?

最もシンプルな方法は、借り入れの額を大きくすることです。たいていの場合、利率は100万円以上の借り入れから、以後50万円単位の追加で下がっていく傾向にあります。そのため、より多くの借り入れを行った方が金利を低く設定してもらえるのです。

しかし、仮に限度額に近い金額をを借ることが出来たとしても、新規の利用者の場合が基本的に最低金利になることはまずないでしょう。さらにその後何年も利用を続けたとしても、職業などさまざまな条件から、ほとんどの人は利率が最低になることはないと思います。ましてや100万円以下の借り入れだった場合は、ほぼ上限に近い金利での借り入れになることを覚悟しておいた方がいいでしょう。

例えば、年利が4.5%~18%と表示されていた場合、人はどうしても楽観的に4.5%の方に目が行きがちですので、他のカードローンの年利が5.0%~16%だった時、前者の方が利率的にお得である、と間違った判断をしてしまうのです。

しかし実際には前述した通り、最低金利で借り入れできることはまずありません。そうなると、上限金利の低い後者のカードローンの方が利率が低くなる可能性があるのです。

こればかりは申し込みをしてからでないと分かりませんが、一概に低金利をうたっているからと言って、それをうのみにして金融会社を選んでしまうと、思ったほど金利が低くなくてがっかりすることになるかもしれません。

金利の低いところは審査が厳しい?

少しでも金利を下げるにはできるだけ多くの借り入れを行うことが重要と書きましたが、新規で大口の借り入れをしようとした場合、どうしても審査は厳しくなります。そもそも与信による借り入れ枠というものがありますし、総量規制によって年収の3分の1までしか借入出来ないというしばりもあります。

この借入枠というのは、利用者の信用情報によって決められます。収入が多く、公務員や大企業などの安定した職業に就いており、他からの借り入れなどもなければ、最初からある程度枠を大きく設定してもらうことも可能でしょう。逆に、フリーターなどで収入が安定しなく、信用度も低い場合には、最低枠からのスタートとなる可能性が高いでしょう。

この信用というのは、借り入れと返済を繰り返すことでどんどん高まっていきますので、実績を積むことで借入枠も徐々にアップさせることが可能です。しかしこの場合でも、先ほども書きましたように、総量規制によりマックスで年収の3分の1までの借入枠となります。

つまり、年収300万円のひとだったら、上限は100万円までということになります。

契約時の条件がずっと続くわけではない

低金利のカードローンを見つけ、うまく審査に通ったとしても油断をしてはいけません。金利というのはある程度の決まりはあるものの、その幅はカードローン会社が自由に決めて良いものですので、後々変更となる場合もあるのです。

この理由は、社会全体の景気によるものだったりカードローン会社の経営状態によるものだったりなどさまざまです。こればかりは利用者の努力ではどうにもなりません。

損害遅延金は高金利なので注意しましょう!

返済日に支払をすっかり忘れてしまった。もしくは、資金が捻出できず、返済が大きく滞った。こういうことが何度も続いた場合は、契約不履行になりますのでペナルティが利用者に課せられます。これが損害遅延金です。

損害遅延金は、会社や商品の契約によって多少変わりますが、基本的には法律で決まった範囲内で設定されます。利息制限法がありますので、最高でも制限利息の1.46倍までとなり、それを超えると、超えた分は無効となります。

計算はとても簡単で、借り入れをした金額の上限利息に1.46をかけるだけです。これがそのまま、損害遅延金として請求されることになります。

例を挙げますと、借り入れた金額が10万円未満である場合は、利息制限法の上限金利は20%となります。これに1.46をかけると、遅延損害金は29.2%になります。また、100万円以上の借り入れの場合には、上限利息は15%となりますので、遅延損害金は21.9%となります。

「そんな高いお金払えるか」と思われるかも知れませんが、もともとは返済を滞らせた自分が原因です。金融会社としては、即契約を解除して残金を一括で請求することもできるのです。そういったケースを考えれば、多少高い金利になったとしても、素直に従った方が得策です。

銀行と消費者金融の違い

金融会社の広告などを見れば分かるかと思いますが、金利については銀行系のカードローンの方が低い場合が多いです。

その点は非常に魅力的なのですが、審査に関しては消費者金融とくらべて多少厳しめになるのが一般的です。低金利という魅力の代償として、審査の壁があるわけです。

しかし、銀行カードローンといえども、過去に金融トラブルがなく、安定的な収入のあるひとであれば問題なく審査に通ることが多いですので、最初からあきらめずにチャレンジしてみましょう。

なんといても、低金利というのは大きな魅力ですから。

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