カードローンの正しい利用するときには、しっかりを返済シミュレーションをして、計画的に利用することが大切です。借入額や金利だけでは、なかなか毎月の返済額までイメージできないものです。
なので、まずは借り入れ前に返済のシミュレーションを行ってみることをおすすめします。ほとんどのカードローン会社には、ホームページ上で利用できる「返済シミュレーション」サービスがありますので、ご自身の条件を入力し、失敗しない返済計画をたててみましょう。
一口に返済シミュレーションと言ってもいろいろな種類があります。ここでは、ある会社の返済シミュレーションシステムを例にあげて、その利用手順について解説をしてみましょう。
月々にどれくらいの金額を返済していけば良いのかについて知ることができます。まずは以下の項目に入力を行いましょう。
・借入額
いくら借り入れを行うかを入力します。
・返済月数
どれくらいの期間で完済をするのかを入力します。
・借入金利
借入金利についてはいくら借りたかによって変動します。それぞれのカードローンによって違いはありますが、一般的に100万円単位で変動しますので、ご自身の契約内容に合わせて変更をしましょう。
上記すべてを入力し終わったら、「シミュレーション結果を見る」のボタンを押してみましょう。たとえば借入額が50万円、返済月数が6ヶ月、借入金利が14.5%の場合は月々の支払いは86,892円という結果が出ます。
※ちなみに、返済最終月は端数となることもありますので、多少金額が少なくなる場合があります。
先ほどの結果ですと、毎月86,892円の返済ですので家計が厳しい…という方もいらっしゃるでしょう。この場合は、月々いくらなら返していけるのかを設定し、それによって返済期間がどれくらいになるかを返済期間シミュレーションを利用して知ることができます。
・借り入れ金額
いくら借り入れをするのかを入力します。
・毎月返済額
ここはご自身で決める部分ですが、一般的には月収の25%を超えると返済は難しいと言われています。たとえば月収が24万円の場合は、6万円が限度と言えるでしょう。ご自身の収入とのバランスについてよく考えて設定してください。
・借入金利
前述もしましたが、いくら借り入れを行ったかによって変わります。
上記をすべて入力し結果を見てみましょう。先ほどと同じく借入額は50万円、金利は14.5%、そして毎月返済額を6万円とすると、返済期間は9ヶ月という結果が出ます。
ただし返済期間というのは、短ければ短いだけ金利的な負担が少なくなります。先ほどのように50万円の借り入れで、金利が14.5%の場合、期間が6ヶ月だと合計返済金額は521,352円。9ヶ月だと530,685円となります。この差額は9,333円で、実に1万円近くの金利負担が増えるのです。
・借入額シミュレーション
はじめから月々いくらずつ返していけるのかが明確であり、期間についてもはっきりしているのであれば、実際にいくらまで借り入れを行えるのかをシミュレーションすることも可能です。借入額シミュレーションを使い「毎月返済額」「返済月数」「借入金利」を入力することで結果が得られます。
たとえば毎月の返済額が6万円で、返済期間は4ヶ月と決めているのであれば、借り入れ可能額は232,971円までとなります。(金利は14.5%で計算)
できるだけ金利負担が抑えられ、さらにご自身の家計を圧迫しないようなバランスを見つけるために、返済月数や毎月返済額にさまざまな数値を入れて検討をしてみましょう。
このように、返済シミュレーションを行うと、自分が月々いくらずつ返済をしていけば、いつカードローンの完済を迎えられるのかが分かり非常に便利です。しかし一方で、ボーナスなどが入った際にも毎月同じ金額を返していれば良いという風に考えてしまいがちになるでしょう。
前述もしたとおり、カードローンはできるだけ早急に返してしまう方が絶対に得になります。そのため、臨時収入などがあった場合は、返済シミュレーションで出た金額よりも大きな返済を行うべきと言えます。
残金が減ればその分金利的負担は減っていきますから、少し多めに返せたときは再度返済期間シミュレーションを使ってみましょう。本当はあと6ヶ月だったものが、4ヶ月に減っていれば完済へのモチベーションにも繋がります。総返済額も減り、将来的に得をすることになるでしょう。
返済シミュレーションで月々の返済金額を決定し、真面目に返済を行っていくと、どんどん「最低返済額」というものが下がっていくことに気づかれると思います。このため、「今月は懐が寂しいし、最低返済額だけを返せば良いかも?」と考えてしまう方もいるのではないでしょうか?
多くのカードローン会社が採用している残高スライドリボルビング方式というのは、借入額が減れば減るほど最低返済額も下がっていきます。このため、まるで月々の負担が減っているような錯覚に陥るでしょう。しかし、この金額だけではいつまでたっても借金はなくなりません。
たとえば借入残高が10万円を切ったときに、最低返済額が3,000円と表示されたとしましょう。普通に考えれば分かるものなのですが、この返済額だけでは返済に3年間もかかってしまうのです。
そして本来不要であった金利がどんどん積み上がっていき、最終返済額が非常に大きくなります。さらに言えば、残高が5万円を切ると、最低返済額も1,500~2,000円程度となります。こうなるとさらに返済期間は延長され、利息は増え続けてしまうのです。
せっかく立てた返済計画を一度でも崩してしまうと、今後の返済に必ず影響が出ます。金利負担が増えるのはもちろんですが、気持ち的に「今月は厳しいから…」と言ってまた最低返済額のみの支払いをしてしまう可能性もあるでしょう。
返済シミュレーションで出た予定通りに返済を行いたいのであれば、最低返済額に惑わされず、毎月きちんと決まった金額以上を返していくことが大切です。
各会社の返済シミュレーションを利用すると、注意書きとして「これは簡易的な計算になるので、実際の金額とは異なる場合があります。詳細については各商品案内等で確認してください」という文言があります。
返済シミュレーションはあくまでシミュレーションですので、実際の金額や期間等についてはそれぞれの商品ごとに確認を行う必要があります。ホームページだけでは内容が分かりづらい場合もありますので、その際は電話や店舗で直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
カードローンと言えども借金に違いはありません。期間が長くなれば利息負担はどんどん増えていきます。また、支払いが滞ればさまざまな所で問題となるでしょう。このため、しっかりとした返済計画を立てるのは非常に大切です。
返済シミュレーションは、この計算を行うのに非常に便利なシステムです。自分がいくらずつなら返せるのか?完済まで、どれくらいの期間がかかるのか?についてしっかりと確認し、カードローンを正しく利用してください。
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