トラックポイントキーボードって何?~一度使うとクセになります!
デスクトップマシンを普通のキーボードとマウスで操作をするときの強い違和感。
ThinkPadのユーザーなら経験があるはずです。ThinkPadマニアが愛してやまないトラックポイント。
普通のキーボードにあるはずのないトラックポイントを人差し指がさがしてしまうことも少なくありません。トラックポイントキーボードにチェンジすれば問題は解決します。
いろいろなポインティングデバイスがあるけれど……
一見、ThinkPadの下半身(マニアはディスプレイ部分を上半身と呼ぶのにたいして、キーボード部分をそう呼びます)のようにみえますが、これはれっきとしたトラックポイントキーボードです。
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もともと私はデスクトップ派、つまりマウス派でした。ThinkPadを使う機会もありましたが、当時、真ん中の赤いところは、クラシック・ドーム・キャップという初期のタイプでした。
ノートPCのことをむかしはラップトップといい、単体で膝の上に置いても使うことができる点がセールスポイントでした。マウス以外のいろいろなポインティングデバイス(画面上の矢印を動かす装置)が搭載されていましたが、どれもマウスの操作性には及びません。
トラックポイントキーボードの代案……ThinkPad X24の下半身
次の写真は、私がトラックポイントキーボードを導入するまえ、ThinkPad X24の液晶ディスプレイを取り外して、外部モニタ接続して使用していた実物です。
ヤフオクで液晶ディスプレイに不具合のあったジャンクだったため、外観はかなり不潔ですが、ちゃんと使うことができました。
いまお使いのノートPCに次の写真のような端子があれば、デスクトップ機につながっている液晶ディスプレイのケーブルを差換えて接続することができます。
液晶ディスプレイが正常なノートPCでもその機能は使えるのですが、本来のディスプレイがじゃまになります。プレゼンテーションなどでプロジェクターへ画面をスクリーン投影するときに使われます。
メリットその1……右手を離さなくていい
↑クラシック・ドーム・キャップ
さて、だいぶ遠回りしてしまいました。なぜ、トラックポイントキーボードがそんなによいのでしょうか。
ノートPCにはタッチパッドが搭載されています。それはなかなかマウスを上回る操作性がないため、やむをえず小型マウスを接続して使用するケースもあります。
その場合、いちいち右手をキーボートから離す必要がありました。デスクトップマシンの場合は、マウスを使うしか選択肢はありませんでした。
メリットその2……マウスを動かすスペースが不要
マウスは、キーボードの右側に一定のスペースを必要とします。そしてそのスペースは平面でなければなりません。
まだマウスの裏面に小さなボールが入っていたころは、マウスを滑らす平面の材質も重要だったため、マウスパッドが必需品だったころもありました。たいした広さを必要とするわけではありませんが、それらが不要ならば省スペースにはちがいありません。
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メリットその3……ThinkPadの使用感をそのままデスクトップ機で実現
シリーズの古い歴史。丈夫である。交換部品が手に入りやすい。それらの特徴があるため、ThinkPadには多くのファンがいます。
HDDをSSDに換装するのもあっけないほどかんたんなため、数千円の中古品を落札してLinuxをインストールするのが流行しました。私もそれにハマり、何台もLinuxマシンを増やしてしまい、すっかりThinkPadマニアになってしまったのです。
結果、普通のデスクトップマシンを操作するときに右手をマウスに移動することを苦痛に感じるようになってしまいました。ならばと前述のThinkPad X24の下半身作戦でしのいでいたのです。いまとなってはそこまでやるかという感じですが……。
好みで選べるキャップは3種類
やがて転機が訪れました。アマゾンをうろついていたら、偶然、トラックポイントキーボードを発見したのです。「なんだ、これが欲しかったんだよ!」と迷わず2台購入しました。
なぜでしょう。家族共用と私専用の2台のパソコンがあるからです。ところが苦情がでて、1台はすぐにもとのキーボードに戻しました。やはりいくら便利でもThinkPadにハマッている人じゃないと無理なようです。
ところで、真ん中の赤いキャップは3種類あります(別売)。荒い紙やすりのようなタッチのクラシック・ドーム、キノコのような外観のソフト・ドーム・キャップ、真ん中が凹んでいて縁が少し高くなっているソフト・リム・キャップです。
↑ソフト・ドーム・キャップ
↑ソフト・リム・キャップ
やはり、あとから登場しただけあってソフト・リム・キャップが私にとっては一番です。長時間の使用が可能です。紙やすりタイプは人差し指の腹が凹んで痛くなります。また使用するにつれてその紙やすりの砂がとれて指先がすべるようになります。
強制はしませんので、3種類を試してみて一番気に入ったものを選んでください。
トラックポイントキーボード自体も、種類あります。USB接続タイプ、Bluetoothワイヤレス、パームレストのあるなし。あとになってあっちにすればよかったなどとならないよう、事前によく調べてから購入しましょう。
普通のキーボードの使用中、人差し指があるはずのない赤いところをさがしてしまう人はぜひ導入してはいかがでしょうか。
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