古いパソコンが復活するアダプター活用術~20年前のPCも動く?
もう対策はお済でしょうか。2014年の4月9日を過ぎると、ヤフオクで中古パソコンの出品が増えると私は予想しています。
Windows XPのサポートが終了するからです。その結果、以後のセキュリティのリスクが大きくなるといわれています。
もっとも、この予定はだいぶ前からわかっていたため、企業においてはすでに対策は済んでいるはずです。
それまで使っていたパソコンのOSだけ入れ換えてなんとかなるほど、この世界は甘くありません。古いパソコンの性能が最新OSの要求を満たさないことがあるためです。とすれば選択肢は三つ。保管、廃棄、活用のうちのどれかになります。
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どれを選ぶにしろ、なかのデータをどのように取り出すかが重要な課題です。そのときにあると便利なのがアダプターです。
保管されていた懐かしい画像ファイルをスマホに移す
小指の爪のような大きさのmicroSDカード。最新の価格動向では、32MBのものが2000円を下回ったりしているようです。価格は変動するのであなたがこの記事を読んでいるときにどうなっているかはわかりません。それでもおそらく安いと感じるはずです。
付属しているアダプターは、SDカードサイズのものが一般的です。別途、USBタイプのものを購入するのもおすすめです。
↑なかにmicroSDが入っているUSBアダプター
↑USBメモリ(なかにmicroSDが入っているUSBアダプターの外観もほぼ同じ)
その外観は、もうほとんどUSB端子そのものです。どんだけコンパクトなんだよとツッコミたくなります。USBタイプをすすめる理由はいうまでもなく、古いパソコンにSDカードの読み取り装置がないときのためです。
USB端子ならたいていあります。テキストファイルならサイズはたかがしれています。一方、パソコンに保管していたデジカメの画像データは意外と大きな容量になっているかもしれません。
それらは早めにmicroSDにバックアップしましょう。古いハードディスクはいつ故障してもおかしくありません。アクセスできるうちに作業しましょう。
参考記事:記憶媒体が支える私たちの暮らし~フロッピーディスクからクラウドまで
いまどきの人は新たに購入しなくても、すでにmicroSDがスマホにささっているかもしれません。アダプター経由でパソコンからスマホにデータを移せば、古いパソコンのなかから発見した、とっておきの懐かしい写真を持ち歩くことができるというわけです。
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20年前の物にもアダプターが大活躍しています
以下にご覧いただく3枚の画像はそれぞれ、コンパクトフラッシュ、コンパクトフラッシュをPCカードのアダプターにさした状態、そしてUSBアダプター3段活用(笑)の図です。
↑コンパクトフラッシュ
↑コンパクトフラッシュをPCカードアダプターにさした状態
↑アダプター3段活用?
なんで私はこんなにアダプターを持っているのでしょうか。20年も前のパソコンをいまでも使用しているからです。それはHP200LXというMS-DOSが動いているパソコンです。ネットにこそ接続できませんが、ワープロ、表計算、スケジューラはいまでも使用しています。
とくにこの200LXのスケジューラはそれを超えるものはもう作ることはできないといわれたほど完璧です。すばらしい使い勝手です。
惜しくもこのマシンは1999年に製造中止となったため、在庫を買いあさるファンが続出、メーカーに対して製造中止の発表を撤回するように働きかける運動までおきた伝説の名機です。いまでもヤフオク!やeBay(イーベイ)で入手可能です。
データのやりとりがかんたんにできる
さきのアダプターを介して、ほかのパソコンとのデータをやりとりすることができます。とはいえ、200LXの場合はテキストファイルのやりとりがほとんどです。
かんたんなメモをこの小さなMS-DOSマシンで入力したあと、PCにデータを移して仕上げたり、その逆方向をしたりしています。
データの受け渡しをインターネット経由でできないとき、アダプターがその真価を発揮するというわけです。原始的ではありますが手軽で確実な方法です。
↑いまだに現役のHP200LX(1994年)
↑当時、使っていた5MBのPCカード。
↑20年の歳月を越えて、アダプターを経由で512MBのmicroSDを使用しています。
OSが古くなった、動作が遅くなった、故障したなどの理由でパソコンをそのまま捨ててしまうのはかんたんです。廃棄するまえに中のデータを取り出したり、修理したりして使い続けるときにはアダプターが大活躍します。
いちどは見捨てたPCでも、寿命がきた部品を交換したり、アダプターを活用したりして復活させれば、まだまだ使うことができるかもしれません。あるいは、見捨てられたパソコンをオークションで落札したあなたが復活させるのもよいでしょう。
そう考えるとOSに使用期限があるのも悪くない……。かもしれません。
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