スマホがあればデジカメは本当にいらない?~デジカメ専用機の魅力
スマホに内蔵されたもので十分…そう思っていても、いざ手にしてみるとはっきりとした違いを感じることができるもの。
それはデジカメです。同じ画素数なのにどうしてこんなに写りが違うの?と驚いた経験はありませんか?
画素数が多い=写りが良い、そう思い込んでいませんか?
あなたはどのような目的でカメラを使用していますか?ほとんどの方はブログにアップしたり、Lサイズ程度のプリントをするくらいでしょう。
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極端な大きなサイズでプリントアウトしたり、パソコン上で拡大し、加工するといった用途でないかぎり、あまり画素数にこだわる必要はありません。
デジカメのカタログなどを見てみると、どれも○○万画素!と画素数ばかりが強調されています。なので、画素数が高い=写りが良い、と思い込んでしまうのも無理はありません。
確かに画素数が多いほど、写りはなめらかで自然なものになります。しかし、それがデジカメの「写りの良さ」に直結するわけではありません。
そもそも画素数って何?
まずは、画素数とは何なのかを知りましょう。
簡単に説明すると、光をキャッチする素子の数です。昔のカメラでいうフィルムにあたるイメージセンサーと呼ばれる部分にいくつの素子があるのかを表したのが画素数になります。
光、つまり映像をキャッチする素子の数が多ければその分だけ画像が滑らかなものになることは先ほどお話しました通り、確かです。
しかし、同じサイズのイメージセンサーに多くの素子を詰め込んでしまうとどうなるでしょう?
一つの素子の大きさこそが画質に大きな影響を与える
限られた広さの中に多くの素子を詰め込むと、当然一つ当たりの大きさが小さくなってしまいます。つまり、一つの素子でキャッチすることのできる光の量が少なくなってしまうことを意味するのです。
小さなイメージセンサーであるにもかかわらず、画素数が大きくなりすぎてしまうと、細かな描写をすることはできても、ノイズが入りやすくなってしまい、色合いや奥行を表現することが出来なくなってしまいます。
画素数は高いのに写りはイマイチ…その原因はここにあります。
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搭載されるイメージセンサーのサイズは?
▲デジタル一眼レフカメラに搭載されている大型イメージセンサー
最近のスマホに搭載されているカメラは1000万画素を超えているものがほとんどですので、画素数だけに注目すれば、専用機であるデジカメと大差ありません。
ではどこで写りに違いが出てしまうのでしょう?それはイメージセンサーのサイズにあります。スマホに搭載するためには、カメラ部のサイズをできるだけ小さなものにしなければなりません。そこで、小型イメージセンサーが採用されてしまうのです。
センサーサイズに合わせて画素数を落とせば表現力を高めることができましたが、冒頭でお話した通り、一般ユーザーの多くは画素数が高い=高画質というイメージを持っていますので、これを落とすことはできなくなっています。
そこで無理に画素数を高くし、結果として表現力を犠牲にしてしまうことになります。
アプリとの組み合わせで楽しむ
残念ながら、コストの面や本体サイズのといった制限から大型センサーを搭載したスマホが登場することはあまり期待することができません。
通常の写真を撮影するには、どうしても大きなセンサーを搭載した専用機には勝てませんので、スマホならではの方法で楽しく使用することを考えましょう。
スマホの持つ大きなメリットの一つにさまざまなアプリの存在が挙げられます。写真撮影の補助や、画像編集といったさまざまな機能を好みに応じて追加することができます。これらを上手に利用すれば、専用機にはない楽しみ方を見つけることができるのではないでしょうか?
また、撮影した写真をそのままツイッターやSNSなどにアップロードすることができる点も大きな魅力であるといえるでしょう。
参考記事:高級カメラなんか必要ない!?~スマホで綺麗な写真を撮影するコツ
スマホと併用するのなら本格的なデジカメに手を出してみては?
一昔前まで、一眼レフといえば、ハイアマチュアからプロカメラマンのためのもの、というイメージが強く、敷居が高いものでした。
しかし、近年ではライト層をターゲットとした一眼レフモデルも多くなってきました。
ライト層向けとはいっても、一般的なコンパクトデジカメよりもはるかに大きなイメージセンサーを搭載していますので、別次元の表現力を発揮してくれます。
当然、本体サイズは大きくなりますので、いつでも手軽に持ち歩く、というわけにはいかないかもしれませんが、手軽に使えるスマホカメラと併用すれば、より幅広いスタイルでの写真撮影を楽しむことができるようになるはずです。
こうして考えてみると、スマホにカメラが搭載されているからデジカメなんていらない、とは言えないことがわかるでしょう。
スマホは多くの機能を持ち、一見万能であるように思えます。
カメラに限らず、スマホと専用機を併用し、うまく使い分けることによって、より快適で楽しい生活を送ることができるようになるでしょう。
Byチリペッパー眞木
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