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物件の汚れを味にするリノベーション – 個性的なデザインで差別化を!

2013.11.25

物件の汚れを味にするリノベーション – 個性的なデザインで差別化を! はコメントを受け付けていません

「物件をリノベーションすれば高額で売れる」ということは、誰もが知っているでしょう。「しかし、リノベーションには費用がかかる」というのが悩みどころだと思います。

特に、古くて汚れが多い物件ならなおさらでしょう。

しかし、そんな「汚れ」を逆に味にするリノベーションがあります。費用が抑えられるだけではなく、唯一無二の個性的な物件を生み出せる、そんなリノベーションの方法をご紹介します。

「北欧の古い民家」風のデザインにする

「北欧の古い民家」と聞くと、特におしゃれな女性であればイメージが湧くのではないかと思われます。特徴を箇条書きで説明すると、

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・壁の色は白
・壁の下の方だけ、薄い色のレンガがある
・壁もレンガも、全体的にペンキが剥げている
・壁も完全に真っ白でなく、ほんの少し汚れている

という感じです。

特に下の2つの要素がポイントで「ペンキが剥げている」「壁が汚れている」というのが、この「古い北欧の民家」のデザインでは、逆に味になるのです。

それがかえって「アンティークな感じ」になるんですね。

男性はあまりピンとこないかも知れませんが、おしゃれなものが好きな女性であれば、アンティークショップのインテリアや家具にこのようなものが多いことを、よく知っているかと思います。

そうしたショップでは、たとえばアイテムをおいている棚(売り物ではない)も、意図的にガサガサした少し安物の木材で作っていて、それに塗られたペンキも剥がれていたりします。

これがもしつるつるの木材で、きれいにペンキやニスが塗られていたら、「ありがたみ」が全然ないのです。この「適度なダメージっぷり」がおしゃれなんですね。

このように、「あえて汚れや古さを活かす」というリノベーションの方法を取ると、コストを大幅に削減することにつながります。ただ欠点は「そのようなデザインを誰が考えるのか」ということです。

自分で考えられるオーナーさんであれば、ぜひやるべきだと思います。

しかし、デザイナーに依頼するとなれば、確かにいい物件ができるでしょうが、そのデザイナーさんのギャラを超える利益を出せるという計算ができなければ、無難なリノベーションをした方がいいでしょう。
(こればかりは、そのデザイナーさんのギャラと、物件の状態、立地などにもよるので、何とも言えません。しかし、このような発想がある、ということを知っているだけでもだいぶ違うでしょう)

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都会なら「個性的な物件」で勝負できる

言うまでもなく、都会には物件が溢れています。

「駅から徒歩3分!」などと利便性をアピールしても、駅が密集している都会では、どこだって徒歩3分です。

なので、このような「機能的価値」で勝負している限り、どうしても「その他大勢」に埋もれてしまい、価格競争を余儀なくされてしまうのです。

となると「他の物件にはないオンリーワンの魅力」で勝負することが必要になります。「いや、そんなの買い手が限られるじゃん」と思われるかも知れません。

確かに、田舎でこれをやったら、誰も買ってくれないでしょう。しかし、都会には我々の想像以上に、「変わったセンスの人」がたくさんいるのです。

これについてはもちろん何らかの統計があるわけではありません。しかし、日頃自分が読まないような雑誌・エッセイなどを読んでいるとわかります。

「何だ?この人たちの生活は…」と驚くようなものが、普通に書店の中にあふれています。

筆者が最近驚いたものは、小学生の女の子向けのファッション誌で、「読者モデル」の女の子(もちろん小学生)が、シャネルなどのアイテムで身を固め、そのレベルの高級家具で部屋のインテリアを統一している、というものでした。(一人だけではなく、こんなモデルの子ばかりです)

最初は撮影用に用意されたセットなのかと思いましたが、どうも本当に自宅らしいのです。それを見て「ああ、世の中にはいろいろな人がいるんだな」とあらためて思ったものです。

つまり、おしゃれで個性的な物件にリノベーションすると、当然その分家賃も高くなるわけですが、「こんな部屋に住めるリッチな人がいるんだろうか‥」と心配する必要はないのです。

世の中には一般人の想像以上にリッチな人が、老若男女問わずに実はゴロゴロ存在しており、その人たちの中には「普通の物件」では満足できない人がたくさんいるのです。上に書いた北欧風の物件で言うなら、

「家具を北欧にするだけじゃダメだわ!部屋も北欧風じゃなきゃ!でも、一戸建てじゃなくマンションがいい!(建てるのが面倒だから)」というお嬢様のようなお客さんが、どこかにいるのです。

もちろん、これは絶対に当たると保証しているわけではありません。当たり前ですが、その物件のセンスにもよりますし、リッチや価格などの諸条件にもよるので、「絶対」と保証することはできません。

しかし、不動産売却に限らず人生のすべてにおいて、「自分とはまったく違う価値観で生きている人たちがいる」ということを意識することは、非常に重要だと考えます。

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