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理解できないけど面白い?コンテンポラリーダンスという変わった踊り

2014.01.08

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美しい踊りと言えば「バレエ」、アンダーグラウンドで発展したストリートの踊りと言えば「ブレイクダンス」があります。

他にも日本独自の舞踊や、ジャズダンスなど踊りには色々ありますが、とりわけ異彩を放っているものと言えばコンテンポラリーダンスでしょう。

他のジャンルに比べると知名度は落ちますが、オリジナリティと面白さという点においては引けをとりません。

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ただ、一人一人が違うジャンルと言ってもいいほど多様であり、見に行っても素直に楽しめないことが多いのも事実です。ですので見に行った際、連れて行った恋人や友人に「訳が分からなかった」と言われないためにも、コンテンポラリーダンスとはどういうものかを把握しておいてはいかがでしょうか?

現在進行形で「今」を表現する踊り

コンテンポラリーとは「同時代の、現代的な」と言った意味を持つ単語であり、コンテンポラリーダンスとは直訳すると「現代的な踊り」となります。初めはバレエなどの古典的かつ極まった表現から脱して、新たな踊りを編みだそうという試みであり、ピナ・バウシュなどの振付家が筆頭にたち様々な作品を作りました。ですので、狭い意味では「クラシックなダンスからの脱却を目指したもの」と定義できるでしょう。

全ての「コンテンポラリー」は定義が曖昧!?

ただ、他の「コンテンポラリー」と名の付くものと同様に、明確に「これ」と言った形や特徴があるものではなく、時代の先頭に立つ踊り手たちによって、常に新しい表現方法が作られていっている状態です。振付家たちの出身もばらばらで、ストリートダンスを基にしている人もいれば、元々は日本舞踊をやっていた方、さらにはプロレスの動きや、少数民族の神に捧げる踊りをベースにしている者もいるなど、共通点がありません。

加えて、作品を発表する場も人の数もまちまちです。劇場での公演を主な仕事としている人もいれば、路上や民家でのパフォーマンスをメインの活動としている人もおり、ソロで行う人もいれば十人以上のダンサーを起用して作品を作る人もいます。なかには顔と指の動きだけの細かな振り付けをする方も存在し、そもそもダンスなのかどうかさえ疑わしいものも少なくありません。

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国や人でも異なるダンスの定義は身体で学べ??

また、ヨーロッパとアジアなど国によっても様々な違いがあり、例えば日本で「コンテンポラリーダンス」を名乗っているものが海外では「違う」と評価されることもあり、全てのダンサー共通の認識さえ定かではない状態です。ですから、人に口で説明することは非常に難しく、知人や友人に広めたいと思うのなら公演のチケットを渡すか、映像を見せてあげるのが一番手っ取り早いでしょう。

ですが、前述したようにダンサーごとに内容がまるで異なる訳ですから、一つや二つ作品を見ただけでは到底分かるものではなく、十や二十見たところで理解できるものでもありません。大事なのは理解することではなく、自分の好きなダンス作品を作る振付家をどれだけ見つけられるかです。

鑑賞するだけでは楽しみ方が分からない時は、ワークショップなどに参加し、実際踊ってみるとどうなのかを体験してみるのも一つの手です。数多くの作品を目にし、自分自身もダンスを習ってみれば、恐らく自分なりの定義が見つかるでしょう。

公演事情はどうなっている?

では、コンテンポラリーダンスを理解するためにも、比較的よく公演が行われる劇場について紹介します。まず東京近郊ですが、世田谷パブリックシアターや東京芸術劇場、新国立劇場など数多くあります。ギャラリーなどでも一日限定でダンサーが踊ることもあるので、色々な展示をチェックすると良いでしょう。

都心以外でも、大きな劇場や美術館併設の小ホールなどで行われることがあり、ビエンナーレ(二年に一回ある芸術祭)やトリエンナーレ(三年に一回ある芸術祭)と言ったアートフェスティバルのイベントの一環として催すことがあります。地方巡業の際は、公演のついでにワークショップを行うことも多いので、興味がある場合は、早めにチェックしておき、参加するかどうかも考えておくと良いかもしれません。

大事なのは「好き」の感覚を掴むこと

色々な踊りを見たあと、恐らく多くの方が「何だかよく分からないもの」と結論づけることでしょう。実は、それで正解なのかもしれません。舞台にしろ絵画にしろ、芸術作品とは一部の奇才・天才たちによって作り出されるものであり、一般人が理解するのはなかなか難しいもの。

だからこそ、重要なのは定義ではなく「理解はできないけれど面白い」と感じることです。友人や知人には、まず好きなダンスを探させるようにし、見に行った作品に面白さを感じない場合は、美しい動きを見つけるようアドバイスしましょう。一つでも楽しめる部分が見つかれば、魅力を感じるようになるはずです。

ダンスのごった煮と言っても過言ではない、コンテンポラリーダンスというジャンルは、個々に特徴があり過ぎて共通点がないという状態にあり、人に上手く説明するのはとても難しいものです。しかし、詳しくなる内に自分の好きなダンスを分かるようにはなるので、言葉で言えなくとも何となく把握することは出来ます。可能な限り沢山の公演を目にして、自分のなかにある「好きの感覚」を掴むことが、現代的な踊りを知る最適な方法と言えるでしょう。

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