日傘を選ぶ時に失敗しないポイント~UVカット率と遮光率の違いは?
女性の大敵、紫外線。
その紫外線が最も多い季節といわれる5月(~7月)がもうすぐそこまで迫っています。
そんな来るべき敵を迎え撃つための武器、「日傘」の正しい選び方をこの記事では紹介してみたいと思います。
スポンサーリンク
選ぶ基準の一覧
まず最初に選び方を一覧にしてみると、
①外側の色は関係ない。中の色は濃いものを。
②UVカット率、遮光率の高いものを選ぶ
③その数値が、平均のものか、部分的なものかを確認する
④生地の厚さは、重さや値段が気にならなければ、厚い方がいい
となります。
それでは、それぞれについて詳しく解説いたします。
外側の色は関係なし。内側の色は濃いものを
日傘の色は、実はあまり関係ありません。
「紫外線をカットしてくれるので黒がいい」と一時期言われていましたし、実際に黒が多いですが、これは半分正解、半分間違いです。
確かに、黒という色が紫外線をよくカットするというのは本当です。
しかし、紫外線は「色だけでカットする」わけではありません。
表面加工によって「UVカット仕様」になっていれば、何色だろうと同じなのです。
たとえば、UVカットクリームは全部透明ですよね。
つまり、日傘を見る時「表面の色」はまったく気にする必要がないのです。
見るべきところは「UVカット率」「遮光率」だけなんですね。
では、色はまったく関係ないのかというと「内側の色」だけは濃い色を選ぶべきです。
なぜでしょうか?
内側の色が薄いと、地面からの光を反射する
光は上から来るだけではありません。実はアスファルトに反射して、「足元から」も来ます。
スポンサーリンク
日傘の内側の色が白など薄い色の場合、この「足元からの光」を反射して、あなたの肌にダメージをあたえます。
写真を撮影する時、モデルさんに光が集まるように白い「レフ板」というものを使いますが、日傘がまさにあの役目をしてしまうわけです。
光を遮るための日傘で自分に光を集めてしまうという、何とも皮肉な結果になってしまうので、内側の色は、黒に近い「濃い色」を選ぶべきなのです。
UVカット率と遮光率の違いは?
これは「紫外線だけ」カットするか「普通の光も全部」カットするかの違いです。
車のフロントガラスもそうですが「UVはカットしても、普通の光は通す」という構造のものはたくさんあります。
日傘もそれと同じで「光まではカットしないけど、UVはしっかりカットしていますよ」というものはいくつかあります。
もっとも、UVカット率を上げるには普通の光もカットした方が簡単なので、基本的にこの両者は比例します。
ただ、どちらの数字を見る場合も注意すべきポイントがあります。
それは「その数字がどう出されたものか?」です。
日傘の部分によって、遮光(UVカット)率が違う
極端な話「黒と透明のボーダー」というデザインだったら、黒の部分はほとんどカットされて、透明の部分はカットされない、ということになります。
なので、黒の部分が「カット率99%」だったとしても、この日傘の中には「カット率0%」の部分が半分あるのです。
(つまり、平均50%しかカットできていない、ということです)
これは極端な例ですが、このようにデザインによって「ここだけが特にカット率が高い」ということはよくあります。
メーカーは当然一番カット率の高い部分を表記しますので、デザインが複雑な日傘の場合「それは平均の数値なのか?」と疑ってみる必要があります。
ショップの方だとそこまでわからないかも知れませんが、たとえば通販などでメーカーから直接買う場合には「この遮光率(UVカット率)は平均の数値ですか?最大部分の数値ですか?」と尋ねてみましょう。
これで「平均です」というなら安心ですし「最大です」というなら、平均の数値を教えてもらいましょう。
まじめに日傘を設計しているなら平均の数値が重要なことを当然知っていますし、それを即答できないということであれば、あまり信用できない会社と思っていいでしょう。
生地は厚い方がいい
生地の厚さですが、これは当然厚い方がよくUVをカットしてくれます。
ただ、厚ければ値段も高くなりますし、重量も重くなるなどのデメリットも多少はあります。
もちろん、商品によっては生地が厚くても、安くて軽いものもあるので、そこにこだわる人はよく探してみるといいでしょう。
ただ、上にも書いたように、紫外線のカットで一番重要なのは「加工」であり、生地の色や厚さという原始的な部分は、最近の技術の前ではあまり関係なくなっています。
以上、日傘の選び方のポイントを解説しました。
最後にもう一度まとめると、
①外側の色は関係ない。中の色は濃いものを。
②UVカット率、遮光率の高いものを選ぶ
③その数値が、平均のものか、部分的なものかを確認する
④生地の厚さは、重さや値段が気にならなければ、厚い方がいい
ということです。
これらの要素を満たしたもので、おしゃれなデザインのものを探したいですね。
スポンサーリンク