1980年代から90年代にかけての頃には、引越しの料金はかなり高額でした。
荷物の梱包からセッティングまでをトータルにサポートしてくれるサービスが出始めたばかりということもあったのかも知れませんが、トータルの料金が40~50万円になることもあったようです。
その頃にくらべると、最近はかなりリーズナブルな料金設定になっているといえます。
ネットでの一括見積サイトなどの登場により競争が激しくなったこともあるでしょうし、各業者がさまざまなコストダウンのための工夫をしていることもあるでしょう。
ここでは、実際に引っ越し業者を利用した場合の、料金の目安や相場について詳しく解説してみたいと思います。
引越し業者から見積もりを取るにしても、大まかな料金の目安がわからないとそれが高いのか安いのかの判断ができません。
そこで、一つの大まかな引越し料金の目安となる指標を紹介してみたいと思います。
料金そのものはk繁忙期と閑散期とでは大きく異なりますし、平日か土日かでも異なりますので、あくまでも目安となりますが、見積もりを取る際には参考にしてみてください。
近距離か長距離かで大きく異なる費用
料金を決める最大の要因は、荷物の量と移動の距離です。
一般的には200km圏内であれば「近距離」、それ以上であれば「長距離」としています。
200kmというと、東京日本橋から出発した場合静岡の先の吉田あたりまでか、あるいは長野県の松本の先あたりまでの距離となります。
この200km圏内が、荷物を運んだトラックが日帰りで帰って来れるぎりぎりのエリアといえるでしょう。
引越しをする先が200km圏内であれば一日で仕事が終わりますが、それを超えると2日がかりの仕事になる可能性が高いということが、料金に大きく影響を及ぼしているのでしょう。
単身世帯の場合のだいたいの引越し料金は?
独身者など一人で暮らしている人の場合、荷物の量がそれほど多くはないので、200km以内の近距離であれば、25,000円~30,000円程度が大まかな料金の目安となります。
200kmを超える長距離となる場合には、120,000~130,000円程度以上が相場となるでしょう。
長距離の場合には、距離によってかなり異なります。東京から名古屋に行く場合と、岡山に行く場合とでは距離が2倍となりますので、料金もそれなりに応じて高くなるのは当然です。
距離が長くなればトラック運転手や作業員の拘束時間が長くなってしまいますし、燃料代や高速道路の料金も余計にかかってしまいますので、それは仕方のないことといえるでしょう。
ファミリーの場合のおおよその引越し料金は?
家族全員の場合、近距離であれば、家族の人数×30,000円程度が目安の料金です。
4人家族で都内から都内への引っ越しの場合、「30,000円×4人=120,000円」という計算になります。
長距離の場合には距離によってかなり差が出ますが、近距離の料金+100,000円程度がひとつの目安となるでしょう。4人家族であれば、上記120,0000円+100,000円=220,000円となります。
オプション料金が別途で追加されます
多くの場合は、これらの荷物の量や距離に応じた料金の他に、オプションの代金が追加されます。
エアコンの取り外し・取り付けの場合は1台につき、5,000円~15,000円程度になります。
テレビアンテナの取り外し・取り付けは、5,000円~20,000円程度、パソコンのセッティングは5000円程度がおおまかなオプション料金の目安となります。
ピアノがある場合には、特別な運送を行ないますので30,000円~40,000円程度が追加されるが相場です。
また、荷物の梱包からセッティングまですべてサポートしてもらうサービスを利用する場合には、その料金が追加として発生することになります。
作業員の人数が増えると人件費が増えます
作業員の人数は荷物の量と比例しますが、一般的な家庭の引っ越しの場合3人から4人で行うのが普通です。
一人当たりの人件費は14,000~15,000円程度で計算するのが料金の目安となります。
荷物の量が多く作業員の人数が増えれば、当然料金も高くなります。
引越し費用を抑えようと考えるとき、移動距離は変えられませんから、不用な家財道具はなるべく処分するなどして、荷物の量を減らす必要が出てくるわけです。
引っ越し料金は荷物の量と移動距離とで大きく異なりますが、時期や曜日、あるいは時間帯によっても異なります。
また、建物が一戸建てなのかマンションなのかなどによっても大きく料金が異なってきます。
そのため、実際の料金は見積もりをもらうまでは分からないというのが正直なところです。、
ここで紹介させていただいた目安金額はあくまでもひとつの相場の参考としていただき、各社の見積もり料金を比較検討してみるといいでしょう。