最近は小型犬などのペットを室内で飼う人が非常に多くなっているようです。
トイプードルやチワワなどは見た目も愛らしく人気も高いようです。
長年一緒に暮らしていればペットも「家族の一員」として情が沸いてくるものです。
引っ越しの際も、転居先まで安全にそして快適に移動させてあげたいと思うのが親心というものです。
生き物ですから、家具や家電を運搬するようなわけにはいきませんね。
では具体的にペットの引っ越しはどのようにすれば良いのでしょうか？
ペットと一緒に引越しをすることになった人のために、その対策を考えてみたいと思います。
飼っている動物は荷物ではありません
小型犬などであればゲージに入れたり、手に抱えたりして依頼主が自分で運ぶということも可能でしょう。
しかし一緒に連れていけないケースもあります。
たとえば熱帯魚などは水槽や中の水の重量がかなりありますのでそう簡単に個人で運べるものではありません。
まだ、犬であっても大型犬などは抱えていくことはできませんし、電車などの交通機関での移動もできないので困ってしまうでしょう。
当然ですが、「段ボールにつめて運んでもらう」なんてことはできません。
荷物ではなく生き物ですから、飼い主ならばそんなひどいことは絶対にできませんよね。
とにかく、ペットというのは意外に引っ越しの際にネックになるものなんです。
引っ越し業者に頼んでみると・・・
困ったときは引越し業者に聞いてみるのが一番です。
しかしペットに関しては、業者によっては難色を示すケースが少なくありません。
引っ越し業者は荷物を運ぶことに関してはプロですが、ペットという生き物は専門外といえます。
事前に何の打診もせずに、当日に突然ペットの移動を頼んだりしてしまうと、断られる可能性が高いといえます。
それでも、近距離の引越しで荷台が空いているようであれば「荷物と一緒であればいいですよ」と言ってくれるかもしれません。
ただこう付け加えられます。「移動中の安全は確保できませんが・・・」と。
車で運ぶ以上、事故や荷崩れなどのトラブルは少なからずあるものです。
荷物であれば保険などを適用して補償してもらうことも可能でしょう。
しかしペットの場合はケガをしたり、最悪の場合は命を落としてしまう可能性もあり、責任の取りようがありません。
生き物を取り扱うというのは、命を運ぶということでもありますので、実は引っ越し業者にとってもなかなか大変なことであるわけです。
近年増えている動物運搬サービス
そうはいっても、最近はペットを飼っているお宅が増えてきていることは事実ですし、当然転居の際に「一緒に連れて行ってほしい」というケースも実はかなり増えてきています。
「ペットの運搬」もまた、引っ越しの一部として考えられてきているわけです。
そこで近年ではそうした需要に応える業者も出始めています。
「ペット運搬サービス」は引っ越し業者の大手だけでなく、中小の業者でもオプションサービスとして実施されてきています。
運搬サービスは事前に頼んでおきましょう
ペット運搬のサービスは、業者によってそれぞれ形式がことなります。
ただどの業者であっても共通しているのは「当日に突然の対応は難しい」という点です。
必ず、事前にペットも一緒に引越しをしたい旨を伝えておきましょう。
ペットの運搬には特別な準備が必要だからです。
大型のゲージに入れるような動物の運搬は荷台もしっかりしたものを用意しなくてはいけません。
万が一ゲージが壊れ開いてしまった場合でもトラックから落ちないなど、ペットの安全を守るためです。
熱帯魚などの魚類は少々面倒です。
魚をビニール袋などに移して、水槽の水は完全に抜いて魚とは別に運びます。
魚の入ったビニール袋には酸素を充填したうえで保温しながら運びます。
また、水槽も大型のものになると慎重に取り扱わなくてはなりません。
周囲をクッション材で覆い、水槽が割れるのを防ぐ必要があります。
このようにペットにはそれぞれ種類にあった専用の準備があります。
引っ越しの見積もりを依頼するときなどに、しっかりと業者と打ち合わせをしておきましょう。
ペット運んでもらうときの料金は？
ペットを運んでもらうときの費用はどれくらいかかるのでしょうか？
引っ越し業者や移動距離などによってもまちまちですが、近場であればだいたい1万～2万くらいで済みます。
他のオプションサービスよりも少しだけ高いくらいというイメージです。
その代わり、設備はもちろん意識の面でも万全の態勢で安全などにもかなり気を配ってくれるようです。
大切な家族ですから、無事に新居まで移動させるためには多少の出費は仕方がありません。
それは、飼い主として当然の出費として割り切るようにしましょう。
引っ越し料金と移動距離の関係についてはこちらをご覧になってください
