引っ越しの荷物が多くなれば、その分料金が高くなるということは、常識で考えて想像がつくのではないでしょうか?
荷物の量が多ければ、トラックは大きなものが必要になりますし、荷物を運んだり積み込んだりする作業員の人数や手間も増えることになります。
荷物の量に比例して作業にかかるトータルの時間も長くなりますので、全体としてコストがアップするため、料金が高くなります。
トラックの種類と料金の違い
引っ越しに使われるトラックには何種類かあります。
軽トラック、1トン、1.5t、2t、2tロング、3t、4tなどなどです。
トラックの大きさがアップするごとに、料金も上がりますが、おおむね1tにつき1万円程度高くなると言われています。
独り暮らしの場合には2t程度のトラックがよく使われ、家族全員の転居の場合には3t~4tを使うケースが多いです。
もちろん、人それぞれライフスタイルは異なりますから、独り暮らしであったても荷物の多い人もいれば、家族に引越しにもかかわらず荷物の少ない人もいますので、これはあくまでも目安と考えてください。
また、荷物の量が多いにもかかわらず、家の前の路地が狭くて4t車が入れなかったりすると、2t車を2台にしたり、別の場所に駐車している4t車の場所まで、小さいトラックで中継をしたりすることもあります。
このように、荷物の量が同じであっても、実際の現場の状況によって引越し料金が大きく変わってくる可能性があるということも頭に入れておくといいでしょう。
トラックのサイズと作業員の人数との関係
荷物の量が少なければトラックが小さくて済み、作業員の人数も少なく済みます。
荷物が多ければその逆で、多くの人手がかかることになります。
だいたい、軽トラックや1t、1.5t程度のトラックの場合、作業員は1人のみか、もしくは2人です。
2tで2人、2tロングや3tで3人、4tで4人程度が目安となります。
2tと4tでは、トラックの大きさが2倍になりますから、当然ながら人数も2倍かかるという計算になります。
大まかな目安として、作業員の人数が一人増えるごとに、料金が2万円程度アップすると感がておくといいでしょう。
部屋の大きさと引越し料金の関係
自分の部屋を見て、何トンのトラックが必要かということが分かる人はめったにいません。
プロの業者なら分かるでしょうが、素人がそれを判断することは困難です。
それでも、部屋の間取りから、だいたいの目安となる荷物の量を知ることができます。
ワンルームや1LDKの場合、軽トラックで済むケースがおよそ半数です。
3分の1は2tトラックが必要で、残りは2tロング以上のトラックが必要です。
2K~2LDKの場合、2割ぐらいの人が軽トラックで1台で納まります。
2tトラックが必要なのが3割、2tロング~3tが必要なのが4割、残りは4t以上が必要になります。
3K~3LDKの場合でも、2割ぐらいの人が軽トラックで納まります。
2tが必要なのが15%程度、2tロング~3tが必要なのが4割、残りは4t以上となります。
それにしても、おそらく一人暮らしであると思われるワンルームの人が2tロングのトラックが必要なほどたくさんの荷物を持っていたり、逆に3LDKに住む人の2割が軽トラックに収まってしまう程度の荷物しかないという事実に、ライフスタイルの多様性を感じます。
引越し費用を抑えるためには物を減らす
荷物の量が多ければ多いほど、引っ越しの料金は高くなります。
つまり、料金を安く済ませるためには、単純に荷物の量を減らせばいいことになります。
長年使っていないのに、なぜかとってあるというような荷物も探せばたくさん見つかるのではないでしょうか?
引越し業者に見積もりを依頼する前に、一度家庭内の荷物リストを作ってみると良いでしょう。
どんなものがあるのかを一覧表にしてみれば、不用なものがはっきりとしてきます。
当日になってあわてて処分しても、一度作成されてしまった見積の料金は変わりません。
あくまで、業者は下見に来た時の荷物の量をもとに見積もりを作成するからです。
当日になって値切っても、トラックや人員を当初の荷物に合わせて準備しているので、料金をおまけしてくれることはありません。
ですから、業者に見積もりをしてもらう時までにいらないものをはっきりさせておく必要があります。
衣装ケースやカラーボックスなど、無意味に置いてあるものもあるでしょうし、着なくなった洋服などがいつまでも衣装ダンスに入っていることもあるでしょう。
要らないものをどんどん破棄し、もしリサイクルショップなどで売れるものがあれば売ってしまいまい、なるべく荷物の量を減らしましょう。
荷物の量が少なければ、その分だけ、転居先の部屋がスッキリしますし、片付けも簡単になります。
引っ越しを一つのきっかけとして、家の中を整理するのも良いことですし、その結果として引越しの料金が安くなればそれに越したことはありません。
引越し業者の料金は、基本的に荷物の量に応じて高くなります。
荷物が多ければ、必要なトラックのサイズが大きくなりますし、それにかかわる作業員の人数も多くなるためです。
一般家庭の場合、3t~4t程度のトラックを使うケースが多いですが、不用な荷物を処分することで、全体荷物の量を減らし、トラックのサイズを小さくしたり、当日の作業員の人数を減らすことができれば料金の節約につなげることができます。
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