引っ越し作業は荷造りや掃除など旧居だけの準備をしていればいいわけではありません。
転居先においても、事前に準備をすることはたくさんあるのです。
簡単に掃除をしておくことはもちろんのこと、新しい家の間取りのチェックなどトラブルを未然に防ぐために事前に準備することは意外にあるものです。
転居先での事前の準備をしっかり行って、新しい生活をスムーズにスタートさせたいものですね。
とりあえず転居先に顔をだすようにしておきましょう
引っ越し前にはなるべく転居先に顔を出すようにするといいでしょう。
大家さんであったり近隣住民、管理人さんなどにあらかじめ声をかけておくことで、不必要なトラブルを未然に防ぐことにつながります。
引越し当日の荷物の搬入作業などは、どうしても騒がしくなってしまうものです。
プロである引越し業者がどんなに気を配っていても、騒音はそれなりに出てしまうものです。
近隣の住民などに一言声をかけておくことは、マナーとしてとても大切になります。
同じボリュームの騒音であったとしても、事前に声をかけてあるのとそうでないのとでは、心象がまるっきり違ってくるものです。
また転居先に挨拶がてらに顔を出した際は、事前準備として部屋の床などを軽く掃除などもしておくといいでしょう。
部屋の中に荷物が運ばれてしまうと、あとから床を掃除するのはけっこう大変だからです。
大きい家具などは一度設置してしまったあとに、それをわざわざ移動して床掃除をするなどというのは現実的ではありません。
家具や大型家電の下などはそう簡単に掃除のできる場所ではありませんので、荷物を搬入するまえが絶好の掃除をするチャンスといえるのです。
また、新居の部屋を綺麗にしておくことで、すっきりとした気分で新生活をむかえられることでしょう。
もちろん隅々まで神経質にやる必要はありませんが、軽く拭き掃除をする程度はやっておいて損はありません。
新しい住まいや周辺環境のチェックも忘れずに
掃除や挨拶以外にも転居先であらかじめやっておくべきことはあります。
意外に重要なのが転居先周辺の環境などのチェックです。
特に集合住宅の場合は共用スペースの広さがの確認が大切になります。
そういったスペースが狭くて、万が一大きな家具などが搬入できないとなると面倒なことになりかねません。
また、マンションなどの場合、防犯のためエントランスがオートロックになっているようなところも少なくありません。
ものを運び込むためにいちいち開け閉めをするのは、かなりの時間をロスしてしまいます。
事前に管理人さんにお願いをして、当日は開けておいてもらえるように伝えておくといいでしょう。
エレベーターの有無も重要なポイントです。
階段しかない古いタイプのマンションだと、大型家具や家電の搬入が大変です。
引っ越し業者がいくらプロだといっても、階段だと荷物の運搬作業は一気に効率が落ちてしまいますし、家具などに傷をつけてしまう原因にもなりかねません。
もちろんエレベーターにくらべて手間暇がかかる分、引越し業者へ支払う料金も大きく変わってくることになりますので注意が必要です。
こういったところは事前準備としてしっかり調べておかないと、当日になって「エレベーターがない!」とあわてることになりかねません。
そういった場合は、当然ながら引越し料金も追加で請求されることでしょう。
また、時間がかかってしまう分、引越し業者の次のすケージュール計画が狂ってしまうことにもなりかねず、結果的に迷惑をかけてしまうことになります。
マンションの場合は、エレベーターの有無は絶対に確認をしておくようにしましょう。
また共用部の「養生の必要性」も大家さんや管理人さんに確認しておくようにしましょう。
壁やフロアーなどを傷をつけないようにということで、養生を求められるケースがあります。
そういった場合でも、事前に引越し業者に伝えておけば養生材を準備してきてくれます。
もし養生が必要なことを伝え忘れて、当日の搬入のときになって養生材が手元にないということになると、作業がそこでストップしてしまう可能性があります。
必ず事前に確認しておくようにしましょう。
新居先では荷物の搬入後にもやることがいっぱい
無事に引っ越し作業が終了したとしても、すぐにダンボールの荷解きを開始してはいけません。その前にやることがあります。
荷物の搬入後は必ず「積み忘れ、下ろし忘れ」のチェックをする必要があります。
実は引っ越しにおいて意外に多いのが、荷物に関するトラブルなのです。
プロの業者に任せているのにまさかと思うかも知れませんが、引越しのときに物がなくなるということは少なくないのです。
ダンボールがまるまる1箱消えてしまうというようなトラブルも、ときどきあるようです。
搬入が終わったら、必ずすべての家具や荷物が転居先に来ているかをチェックするようにして下さい。
そして最後に必ず作業員と一緒に「トラックの荷台の確認」をするようにしましょう。
荷台に荷物が残っていることはまずありませんが、小さいものなどは見落とすこともあります。
作業員と指差し確認しながらチェックをするようにすると万全です。
さらに荷物や家具の破損チェックも忘れてはいけません。
プロの業者が運んだにも関わらず、家具に傷をつけてしまうということはけっこうあるものです。
特に、繁忙期などで業者がアルバイトをたくさん使っているような時期は要注意です。
注意深く見ておきたいのが家具などの角の部分の凹みやつぶれです。
ほとんどの場合、へこんだりつぶれたりするのは「運搬時」に起こります。
あきらかにそれまでになかったような破損がある場合は、業者に確認をしてみましょう。
気にならない程度なら良いですが、使用に差し障りがでるような場合は苦情としてしっかり伝えるべきです。
業者が運搬時についた傷であるということを認めてくれれば、補償対象となりますので、費用の減額や弁償をしてくれることになります。
あとで気が付いても取り合ってくれないことがあるので、必ず作業員と一緒にチェックし、破損を見つけたらすぐに伝えましょう。
引っ越しでは転居先でやるべきことや事前に準備すべきことがけっこうあるものです。
一つずつチェックして、引越し当日に慌てないようにしたいものですね。