引っ越し業者選びに悩む方も多いのではないでしょうか。どの引っ越し業者に頼むのかを決める前に、まずはどんな会社があるのかを知っておくことが大切です。
ここでは3つのタイプの業者ついて紹介してみたいと思います。
大小いろいろな会社があり、サービスもさまざま
一口に引っ越し業者といっても日本中には数百社が存在するといわれています。全国に数多くの営業所をもつ大手もあれば、地域密着型の中小の会社もあります。軽トラック一台と運転手だけの個人業者もあれば、専門業者ではありませんが、いわゆる「便利屋」も一つの選択肢となるでしょう。
業務内容の面でもそれぞれ違いがあります。タンスや食器棚の中身の梱包や転居先で収納、エアコンやテレビなど電化製品のセッティングまでやってくれるところ。ピアノの運送ができる会社できない会社などなど。提供サービスにはそれぞれの会社で大きなバラツキがあると言えます。
荷物の量や距離で自分に合った最適な会社を選ぶ
信頼度や安心感の違いもあります。上場しているような会社なら総合的には信頼して任せられるでしょう。では規模の小さいところは?というと、機動力があり融通が利くというメリットがあります。
また、作業員が専任の社員中心のところもあれば、アルバイトが中心のところもあります。
経験豊富なベテランスタッフに任せた方が、大切な家具が傷つくリスクは小さく安心できますが、その分価格はやや高めになります。
業者を決める際には、こうした点を総合的に見て選ぶようにしましょう。荷物の量や、今の住まいから新居までの距離。どの程度まで自分で作業するか、全部丸ごとプロにまかせるのか。日程・価格・安心感・信頼感などを勘案して最終的にどのタイプの会社を選ぶのか決める必要があります。
総合的には安心できる大手社
テレビなどで宣伝をしている大手企業には、以下のような会社があります。
・ アート引越しセンター
・ サカイ引越センター
・ 佐川引越センター
・ 日本通運
・ ヤマトホームコンビニエンス(クロネコヤマト)
・ アリさんマークの引越社
このうち、「アリさんマークの引越社」以外は上場企業です。
なお、佐川、日通、ヤマトはみなさんもご存じの通り、もともとは宅配業者で引っ越し部門は後からできました。アート、サカイ、アリさんは、元からの専業会社です。
大手社の長所は、サービスが充実していて安心感があることでしょう。全国対応ですし、作業員は社員が中心でよく教育もされています。作業の質にバラツキが小さいので、家具を傷つけられたりするリスクは小さいと言えるでしょう。ピアノなどの運送から、転居後のの家具移動など、アフターサービスもしっかりしています。また養生も念入りに行なうなど、細かな点まで行き届いているのが大手の特徴と言えるでしょう。
小回りが利き比較的安い中小
中小の業者の良い点は、小回りが利くことでしょう。現場の作業員の判断で、細かな変更などにもすぐ対応してくれたりします。料金の値引き交渉も比較的しやすく、大手に比べてリーズナブルである場合が多いです。作業のレベルには多少バラツキがありますが、キャリアの長い優良業者にあたれば、大手に負けないスピーディでしっかりした仕事をしてくれます。
ですが自社所有ではないトラックを使うこともあり、作業員はアルバイトが多いなど、大手に比べれば信頼度はどうしても劣ってしまいます。
大手と中小業者どちらがいいのか迷っている方はこちらのページも参考にしてください。
http://www.siruzou.jp/hikkosigyousya/sippai/244/
荷物が少ない場合には、赤帽や便利屋も
単身の学生など荷物が少なく、高級な家具もない場合には、「赤帽」や「便利屋」を利用するのも良いでしょう。「赤帽」は個人事業主なので、近くにあればとても便利です。
深夜や急な依頼にも対応してくれるようです。軽自動車と運転手だけの個人業者なので、料金はとても安く済みます。ただし、大きな家具がある場合には作業が難しくなるかもしれません。
便利屋も専門業者ではありませんが、引っ越しのお手伝いをしてくれます。手を貸してくれる人がいれば業者を頼む必要がない、荷物の梱包や家具の移動など力仕事を任せたい、というような場合に使うと便利です。
引っ越し業者は本当にさまざまです。実際に選定する際には、予算はいくらなのか?どこまでのサービスを期待するのか?などを考えた上で、各社を比較してみてください。