引っ越し業者の相見積もりをし、数社に絞り込んだうえで最終的な業者決定をするまえに、見積書をちょっとチェックしてみてください。ほとんどの人は見積もりに書かれた「料金」にだけ目が行きがちですが、それでは危険です。
ひょっとしたら見積書に「別途」と書かれた項目がありませんか?実は、作業が終わっていざ支払いの時になって、別途の分を追加で請求されたという話はけっこう多いのです。
最も多いトラブルのひとつが概算に関すること
引っ越しのトラブルで一番多いのが見積もりに関することです。中でも特に多いのが「見積もり額と請求料金が違う」という問題です。せっかくたくさんの引っ越し業者から相見積もりをとって最も安いところを選んだはずなのに、最終的に支払った額が高かったということでは意味がありません。
その際、引っ越し業者側は「なぜ高くなったか」ということを一応説明はしてくれます。依頼主としても「理由があるなら」と泣き寝入りに近い状態で払ってしまうことがほとんどのようです。
引っ越し業者の料金を納得したのであれば問題ありませんが、当日になって当初の予定額より高くなるのは、誰でもいい気持ちはしないでしょう。なるべくならこういうイヤな思いはしたくないものです。
なぜ料金が高くなってしまうの?
料金が高くなってしまったということにはいろいろと理由が考えられます。業者側が理由として出してくるもので多いのは「時間を超過した」というもの。特に繁忙期は時間を理由に延長料金を請求してくることが多いようです。
時間を超過してしまうのにも理由はさまざまです。依頼主の荷造りが遅かったりすれば作業が遅れてしまうことでしょう。伝えた住所が正しくなくてトラックの到着が遅れたなどの理由も考えられます。
しかし意外と多いのが元々の作業予定時間がめいっぱいだったりするケースです。繁忙期はとにかく時間がタイトです。業者中には1日に目いっぱいスケジュールを詰め込んで作業をすることも少なくありません。そのため元々の作業時間がギリギリすぎて、ちょっとしたことで「時間を超過する」ということが起きるわけです。
延長料金の話は聞いてはいたとしてもあまりにもひどいという気はしますよね。ただ時間についても目を通したうえで契約を交わしているのなら文句はいえません。イヤな思いをしないためにも見積書や契約書はしっかりと確認をしておきましょう。
別途項目の部分もしっかりチェックしよう!
見積書の確認でのトラブルとなると「別途」にもしっかり注目しておくべきです。業者によっていろいろな見積書の書き方がありますが、どこもだいたい「別途」について書いてあります。内容的にはたとえば「段ボールの追加は別途料金になります」「搬出搬入以外の作業は別途料金をいただきます」といったもの。
大抵は納得いくものですが、中にはかなり理不尽な別途の項目も少なくないようです。
「無料のサービスだと思っていた」作業が別途請求されることもあります。作業員が何気なく「○○はやりますか?」なんて聞いてきたら念のため「それって無料ですか、それとも別途ですか?」と確認しましょう。無料ならばやってもらってもいいですし、別途ならばお財布と相談して決めてください。
見積書の最後の金額だけに目がいってしまいがちですが、それ以外の部分までしっかり読まないと「別途料金を請求される」というケースは少なくありません。注意して見積書はチェックするようにしましょう。
もちろん、見積もりをしっかりチェックする以前に、イヤな思いをしないためにも信頼できる引っ越し業者を選ぶことも大切です。見積もりを持ってきたときに、別途に関する部分も細かく説明してくれる業者であれば、安心していいでしょう。
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