引っ越しは、わずか1日か2日の作業なのに、荷物の料や移動距離によっては何十万円もの費用がかかることがあります。
考えてみると、引っ越しというサービスはずいぶん高価な買い物といえそうです。
しかも物を買うのと違って、あとに形が残るものではないので、余計に割高に感じるかも知れません。
そうであれば、何とか少しでも引っ越し料金を値切って安く済ませたいと考えるのが人情でしょう。
最終的な金額は、一括見積りサイトなどを活用して数社の情報を集めた上で、その中から、何社かに自宅に来てもらって正式な見積もりを取るのが一般的です。
そこで提示された料金が「最終金額」だと思っている人が多いですが、実はまだまだ交渉の余地があるのです。
がんばって値切ることで、割高に感じる引っ越し料金を安くする努力をしてみましょう。
実際に引っ越し費用を割り引いてもらうことは可能です
日本人は、あまり買い物の際に値切るということをしません。
どうしても値切るという行為は「恥ずかしい」と感じてしまう人が多いようです。
しかし、遠慮をしていたのでは安くなるものも安くなりません。
さすがにデパートの売り場で値切るのは勇気がいるかも知れませんが、家電量販店などでは、けっこう値引きをしてもらって購入する人も多いと思います。
引っ越しに関しても値切ることで料金を少しでも安くするのは普通のことなのです。
実は、引っ越し業者の方もお客の値切るという行為にはある程度なれていますので、恥ずかしいと思う必要はありません。
場合によってはお客が値切ることを想定して見積もりが出されている場合もありますので、むしろ値切らないと割高な料金を支払う結果にもなりかねません。
そういう場合は、料金を値切ることで初めて適正価格となります。
引っ越しには「定価」という概念がありません。
同じような荷物の量やや移動距離でも、それぞれの生活環境や住宅状況などによってシチュエーションが違うため、定価を設定することは不可能なのです。
そのため、引っ越し業者も何かあったときに赤字にならないように、最初からぎりぎりの料金では提示しないのが一般的です。
この「ある程度金額に余裕をもたせた部分」を、業界用語でネゴシロなどと呼ぶことがあります。
そういう用語があるくらい、当たり前のことなのだということができます。
一括見積サイトなどを活用した場合には、他社と見比べられていることを意識して、業者もそれほど高い引っ越し料金は提示してはきません。
しかし、そうはいっても赤字になりかねないきわどい金額も提示してこないものです。
最初から他の会社にくらべて安い価格を出すよりも、他社の料金を見てから値引き交渉した得だとも考えるからです。ある程度の値下げ幅を持っていることが、営業マンにとっては「武器」になるため、わずかでも「ゆとり」を持っているはずです。
その部分をうまく交渉して値切ることで、お得な料金になる可能性があるわけです。
参考情報:アップル引越センターには100円ですべてを請け負うプランがあります
実際の交渉には他社の価格を参考にしましょう
値切る場合には、他社の価格を提示しながら交渉すると、話が具体性になってやりやすくなります。
「A社が10万円と言っているので、御社が9万円にしてくれたら御社に決める」というように、他社をダシに使うわけですね。
総額だけでなく、たとえば「A社は4t社1台を5万円としているけれど、御社は6万円にしている。この部分を5万円にしてくれないか?」というように、項目の詳細を比べて交渉するのも良いでしょう。
早めに予約したほうが値切りの交渉はしやすくなります。
引越し業者によっては「早期割引特典」などと、早く予約を入れてくれたお客に対する割引サービスがあります。
だいたい30日前までに予約をすると、割引サービスの対象になるようです。
つまり、早く決めてくれると、引っ越し業者はトラックやスタッフのスケジュールを組むのが楽になるので助かるということです。
ということは、料金を値切るならギリギリのタイミングでするのではなく、なるべく早めにした方が有利な交渉ができるということになります。
また、早めに値引き交渉をすることで、交渉の余地や幅も広がります。
たとえば、「日にちを一日ずらしていただければ、1万円値引きします」とか、「土曜日の引っ越しを日曜日にしていただければ1万円値引きします」というようなものです。
相手もスケジュールをにらみながら価格を検討しますので、トラックが空いている、人が余っている、というような日なら値下げをしやすくなります。
引っ越しの料金を値切るための交渉は、はっきりいってやらないと損です。
営業担当もある程度の余裕をもって見積もりをしているので、多少の値引きはしてくれる可能性が高いです。
恥ずかしがらずに、ぜひ値引き交渉をしてみましょう。
混み合う時期の料金と値引き交渉のコツについては下記リンク先を参考にしてください。
http://www.siruzou.jp/hikkosigyousya/ryoukin/409/