引っ越し業者の料金は、混み合う時期には高く、閑散期には安くなる仕組みになっています。
3月4月の転勤・入学シーズンは、年間を通して引越し業者が一番混み合う時期となりますので、当然ながら料金は最も高くなります。
また、曜日や午前便か午後便かなどによっても、混み合うときとそうでないときがあり料金が異なります。
引越し業者が混み合う時期と暇な時期を理解することにより、値引き交渉もしやすくなることでしょう。
年間を通じて混み合う時期と暇な時はいつ?
引っ越し業者の需要が最も多く、一年で一番混み合う時期といえるのは3月と4月になります。
日本国内の多くの企業は年度の切替時期であり、人事異動による転勤の多くがこの時期に集中します。
新入社員が入社して初めての辞令をもらい、全国に散っていくのもこの時期です。
全国に支店網を持つ会社の場合には、北は北海道から南は沖縄まで、辞令が出ればそれに従って転勤をしなければなりません。
大きな会社の場合、数百人規模の大移動となります。
また、4月は入学シーズンです。
大学や専門学校などに進学するにあたって、新入生たちが通学可能な地域に引っ越しをすることになります。
企業の転勤による大移動と学生たちの引っ越しが重なるため、業者にとっては目の回るような忙しさとなる時期が3月~4月なのです。
当然ながら引越し業者には仕事の依頼が集中することになりますが、トラックや作業員の数には限度りがありますので、仕事を引き受けられる件数には限界があります。
そのため引越しぎ業者は臨時のアルバイトのを増やしたり、トラックを外注したりししてなんとか対応することになります。
その結果としてコストアップにつながり、その分が料金へと反映されることになります。
引越し料金には定価というものがありませんので、需要と供給のバランスによって高くなったり安くなったりするのです。
月初と月末ではどちらの料金が高くなるのか?
一か月の中では、月初、月中よりも月末の方が引越し業者が混み合うことになります。
アパートなマンションなどの賃貸物件に暮らす人は、月末締めで家賃を支払っていますので、できるだけ月末ギリギリまで住んでから転居をしたいと考える傾向にあるようです。
そのために、同じ月内においても、20日以降の方がそれ以前にくらべて引越し業者が混み合う傾向にあります。
週初めと週末ではどちらの引越し利用金が高い?
一週間の中では、土曜日、日曜日と祝日が混み合うことになります。
平日は仕事をしている人がほとんどなので、どうしても休日に引っ越しを希望する人が多くなります。
家族全員が休める日に作業をするのがスムーズなため、休日以外に引越しをするというのはなかなか困難です。
また、曜日に関係なく大安などの日がいいときにも引越し業者が忙しくなる傾向にあるようです。
逆に仏滅の日だと、引越し業者も予約も余裕のあることが多いようです。
一日の中でも料金に差がでることがあります
引っ越しは午前中に始めるものだと思っている人もいるかも知れませんが、そんなことはありません。
引越し業者には、作業を午前中にスタートする「午前便」と、午後にスタートする「午後便」があります。
さらに、何時に作業をスタートするかを引越し業者におまかせにする「フリー便」というサービスもあります。
午前にスタートした方が早く作業が終わって便利なため、多くの人は午前からの作業開始を希望します。
午前便を希望する人が多いということは、その時間帯は業者がみ合うことになり、料金も割高になりがちです。
逆に、フリー便は業者の都合に合わせることになるため、その分料金が安くなります。
ただ、いつ引越し業者が作業を開始してくれるのかわからないまま自宅で待機をしているというのは、メンタル的に大変かもしれません。
引越し業者の繁忙期の料金設定はどうなっているのか?
一年でもっとも業者が余裕のある時期の料金を100とすると、一番混み合う時期である3月、4月の料金は1.5倍の150程度だと言われます。
春先の転勤や入学シーズンに引っ越しをするにあたっては、単純に5割増しの料金を覚悟しなければならないと言えそうです。
また、土日祝日の引越し料金は、平日の場合とくらべて2割増し程度になるといわれています。
つまり、一番安い時期の平日に引っ越しを100とすると、3月~4月の土日祝日に引越しをする場合は、180程度になる計算です。
場合によっては2倍程度の料金の差になるかも知れません。
同じ荷物の量で同じ距離の引っ越しをしても、時期によって料金にこれほどの大きな差がでてしまうわけですね。
引越し料金をなるべく安く済ませるためには
これまで説明してきましたように、引越し業者には混み合う時期があります。
料金を安く済ませるためには、なるべく混み合う時期を避けた日時で引越しのスケジュールを組む必要があります。
人事異動や入学などの場合には、時期をずらすことができませんのでしかたがありませんが、住み替えなどで引越し時期を検討する時には、繁忙期になる少し前の1月か2月に計画をするようにするといいでしょう。
混み合う時期は値引き交渉をしてもなかなか値引きは期待できません。
引越し業者にすれば、断りたいくらい仕事があるのですから当然です。
逆に閑散期であればかなりの値引きが期待できるといえるでしょう。
作業員やトラックに空きが出てしまうよりは、安くてもいいので仕事を取りたいと業者は考えるはずです。