WEBサイトは内容とビジュアルをマッチングさせることがポイント
WEBサイトのビジュアルを取り扱う際に注意しておかなければいけない事があります。
例えば「娘からお母さんへのプレゼント。」
「秋の行楽シーズン。」
これらのフレーズを見て、どんな母娘のイメージを抱くでしょうか?WEBサイトのページ内容にイメージをはっきりとさせておくこと、WEBサイト制作に係るスタッフが共有していることは、WEBサイトを成功させるためにとても大切な問題だと思います。
これまでに経験・実感したことがありましたので、ご紹介していきます。
母娘役のモデルさんを使うという指示だけでスタートしてみたが・・・
以前、百貨店のイベントページを作った時のことです。イベントは「娘からお母さんへのプレゼント」、時期は秋の行楽シーズンでした。
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突発的に決まったらしく、いつもなら最初にいただけるメインビジュアルなどの素材がありません。さらに、具体的な取り扱い商品についても未確定とのことでした。
とにかく、母娘役のモデルさんを使うという指示だけでスタートしました。クライアントも私たちもお互いに長く付き合ってきた、よく理解していたと思いこんでいたのですが、実際に作業を進めてみたところ大きなイメージの食い違いが起きてしまったのです。
WEBサイト制作スタッフの抱いたイメージ
当方で用意した画像は、渡辺えりさん風お母様と30代半ばの主婦風の娘さん。二人が紅葉をイメージした背景の上で仲良さそうに微笑んでいます。
娘は、東京に働きに出て来てそのままこちらで結婚し、東京近郊に住んでいる主婦で、おっとりしているが芯は強い、小さな子どもがいるお母さん。お母さんは故郷に残っている。素朴で明るくたくましい、いかにも日本のお母さん。
嫁いだ娘が遠くの母と久しぶりの再会、紅葉の温泉で楽しくゆったりとした時を過ごし、夜そっと手渡すプレゼント、それは老舗百貨店で買ったちょっと背伸びしたプレゼント……そんな設定で作られたメインビジュアルでした。
クライアントの百貨店は老舗で、私たちにはハッキリ言って顧客の年齢層は高めなイメージがありました。そこで当時50代をちょっと過ぎた男性上司が中心となってデザインしたものでした。
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クライアントが抱いていたイメージ
ところが、クライアントが抱いていたイメージは、母娘はずっと東京近郊暮らし、娘はアラサー世代で丸の内で働いているOL、おしゃれでお金にもちょっぴり余裕のある独身というもの。
お母さんに至っては、50代に差し掛かる頃、自分らしさを大切に趣味の習い事を楽しんでいる行動派で、見た目のイメージも高島礼子さんとか萬田久子さん。アラサー世代の娘から素敵な先輩のような母親に、気負いせずプレゼントするというもの。
実際に取り扱いが決定になった商品を見てみると、20代後半から30代半ばのターゲットに合わせた若々しいイメージのものばかりが並んでいたのです。
具体的に共有できるかが重要
これではWEBを見て興味を持った方が実際に来場した時に、現実の売り場とWEBのイメージが違うため違和感を覚えてしまうかもしれません。
イメージの違いが起こしてしまう出来事が、ただの違和感ならまだ良いかもしれません。最悪な場合は、騙されたような不信感へと繋がりいろいろな方に迷惑をかけてしまいます。
この時の仕事では、イメージを共有することの重要さを痛感しました。簡単な言葉の説明だけでは、なかなか深いところ、本質が伝わらないことが多いです。
WEBサイトを作る時には、お互いの持っているイメージを具体的に共有できるか。WEBサイトの内容とビジュアルをマッチングさせる事がひとつの大きなポイントです。
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