イタリア人はパンがとっても大好き~翌日には噛めなくなるパーネって?
もともと私は米食派でしたが、イタリア暮らしが長くなるうちにパンを食べることも多くなりました。
こちらのパンは皮も固いし、翌日には全体がカチカチになってしまうし、ずっと抵抗があったのですが・・・さすがに慣れてしまいました。
それどころか、パンの皮の部分も、歯ごたえがあっておいしいなと思えるのですから、好みもずいぶん変わったなと思います。買った翌日に噛めないほど固くなっても、生地に添加物を加えていない証拠だなと、かえって納得できるようにもなりました。
それに種類もたくさんあるだけに、うまく付き合えば、ダイエットに役立つパンもあります。
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ちなみに「パン」はフランス語で、イタリア語だと「パーネ」です。
イタリアで出会ったパーネについてお話ししたいと思います。
パスタの国だと思っていますか?
私は子どものころ、イタリア人という人たちは、スパゲッティばかり食べていると思っていました。家で母が作ってくれるイタリアンといえば、かならずミートソースのかかったスパゲッティばかりでしたから。
丈の短い「ショートパスタ」の存在に気づいたのすら、実はかなり後の、高校生くらいになってからのことです。このとき私は、イタリア人とは「パスタ」ばかりを食べている人たちなのだと、考えを改めました。
スパゲッティとはパスタの1つだと知ったのも、このときです。
さらに時間がたち、イタリアで住む機会が私に偶然できました。
この時、イタリア人が毎日パスタだけを食べているなんて、とんでもない間違いだとようやく気づきました。すごい量のパン、つまりパーネもパスタといっしょにこの国の人たちは消費しています。
パスタもパンもともに炭水化物中心の食材、つまり主食です。2種類の主食を同時に消費するのは、日本のふつうの食事ではあまり見かけない形です。
ところがこの国の人たちは、炭水化物と炭水化物の組み合わせに抵抗がありません。パスタ料理にパンを合わせるのが大好きです。スパゲッティを食べながら、パーネをむしゃむしゃ。パスタを食べ切ると、お皿に残ったソースまでパーネできれいに拭き取って食べてしまいます。
なるほど、こういう食べ方をしていれば、パスタとパンの大量消費も同時にできますよね。
スーパーのパン売場はかなりの迫力です
スーパーでも、パーネ売場はかなりのスペースを占めています。どのパーネもすごく大きいから、置く場所も広くなってしまうんですね。
細長い楕円形や丸型のパーネが多いです。長さや直径はどれも40cmは軽く超えます。大きすぎると思えば、店員さんに頼んで、半分くらいに切って売ってもらうこともできます。半分でも大きいですけどね。
私の使っているスーパーでは、一番小さいパーネで、これくらいの大きさです。
正直、1人だと1日では食べきれないサイズです。3食とも同じパンを食べ続けるなら可能かもしれませんが、それはさすがに飽きます。
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さっきも書きましたが、パーネが歯でふつうに噛める固さなのは、買った当日くらいです。私は、その日の夕食のメニューや体調を考え、買うかどうかをかなり慎重に決めています。
イタリア人はたいてい家族で住んでいるので、大型パンを買っても、それが家庭で余るかどうかは気にしなくていいのでしょうね。
食べ過ぎたときには、個性派パンで体重をキープします
せっかく買ったからとパンの消費に励んでいるうちに、服のサイズ合わせでぎょっとしたことがあります。
パンを食べ過ぎると、確実に太ります。パンに限らず、炭水化物の摂りすぎは要注意です。太ったら、パーネの量を減らして、体重を元に戻す努力を直ちにしなければいけません。
食事量が減ると、食べきれなかったパーネの残りが当然増えます。翌日には固くなった残りもののパーネを大量に捨てなければいけなくて、ダイエットのためとはいえもったいないと何度も思いました。
でもイタリアには、いろいろと個性豊かなパーネたちがあるのがわかってきました。こういうもので代用すれば、パーネの「置き換えダイエット」が案外簡単にできます。
下の写真は、リングをひねったような形をしたプーリア州の「タラッリ」というパーネです。大きさは4cmくらいですが、固焼きなので少量でも満足できます。トウガラシやハーブを練りこんだものもあります。
ダイエットをしなくていいのなら、白ワインのおつまみとしてもお薦めできるパーネです。
日本でもたまに見かける「グリッシーニ」。北イタリアでよく食べられています。これを4、5本食べるだけにしておくとダイエットがはかどります。
サルデーニャ島特産の、紙のように薄いパーネ「カラサウ」です。時間をかけて割りながら食べると、おなかがすぐ一杯になります。
平たい「スキアッチャータ」もあります。平たく押しつぶした、という意味の名前です。このスキアッチャータは、長さは50cm、厚さ2cmくらいでした。
半分に切ってもらったのを買って帰り、友人も含めて3人で分けて食べました。お肉料理に合わせると、日本人の夕食の量としてはちょうどいい感じです。
パーネでは苦労してきましたが、慣れてくると、この個性がかえって楽しく思えるようになりました。もしもイタリアへご旅行の際は、是非食べてみてください。
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