
事故でなくても、車の故障やパンク、バッテリー上がりや脱輪などが起きると、どうしたらいいかわからなくて焦ってしまいますよね。パンク程度なら、男の人であれば何とかなることもありますが、故障やキー閉じ込めはどうしようもありません。
そんな時の強い味方がロードサービスです。いま一度自動車保険の契約書を確認してみて下さい。このようなトラブルに無料で対応してくれるロードサービスが付帯されていませんか?
ロードサービスには2種類ある
通販型(ダイレクト型)自動車保険の多くは、契約者特典として無料ロードサービスがついています。レッカーの距離や使用できる回数に制限がある場合もありますが、なにしろ「無料のロードサービス」というのはありがたいですね。
もう一つは、車両保険に特約としてオプションで加入する形式のロードサービスです。保険料はその分高くなりますが、この場合は利用回数が無制限であることがほとんどです。
どちらの場合も、そのサービス内容は大きく分けて故障・トラブルへの対応、レッカー移動サービス、宿泊費・移動交通費サポートの3つが基本です。最近のロードサービスは、この他にGPSを使った位置検索サービスや、健康・法律相談などが追加されている商品もあるようです。
どこまで対応してくれる?
ロードサービスで対応可能な故障・トラブルの細部は各保険会社によって異なりますが、主なところではパンクやガス欠、脱輪、バッテリー上がり、キー閉じ込み、オイル漏れなどです。このうち、ガソリンのみ実費になったり、10Lまで無料などの条件があります。
事故や故障で車が自走できなくなった時のレッカー移動サービスは、移動距離に上限がありますが、現場から保険会社指定の修理工場までは無料です。自分の希望する指定外の修理工場に運んでもらうと有料になるので、どこで直すかをはっきり決めてから頼みましょう。
宿泊費や移動交通費サポートは、実施していない保険会社もあります。内容は、遠方(旅行先など)での事故などで帰ってこられなくなった時に、現地での宿泊費・列車などの交通費・レンタカー費用などを負担するというものです。契約者本人だけでなく、同乗者にも適用されることもあるので、ロードサービスの条件はよく確認しておきましょう。
どの会社にするか迷ったら
保険料や保障内容、ロードサービスが同程度の場合に、どの保険会社を選ぶか迷ったら「レッカー移動サービス」をよく確認しましょう。保険会社の指定工場までなら距離無制限で移動可能ですが、距離に上限があることがほとんどなので、もし遠方で事故を起こすと、移動距離が長くなって、自己負担が発生してしまう可能性があるからです。
もう一つ注目すべきは、「宿泊費・移動交通費サポート」です。帰省や旅行など、遠距離の移動が多い人は要チェックです。契約者だけでなく、同乗者の宿泊費や交通費も負担してくれる保険会社もあります。
決めかねた時の参考にするとよいでしょう。
民間とどちらがお得?
無料ロードサービスが無条件でついてくる自動車保険や、保険料を払ってオプション加入していれば、原則として年会費や利用料などを負担することなくロードサービスを受けられます。
そのため、民間ロードサービス会社との契約はいらないと考えがちですが、保険会社によっては民間のロードサービスに加入しているとレッカー移動距離が長くなったり、本来のサービス外のチェーン着脱や、ぬかるみからの引き上げなどをしてくれたりといった優遇サービスを受けられます。
また、自動車保険の契約車両限定の保険会社のロードサービスとは異なり、民間のロードサービスは契約者に対して有効となります。友人や会社の車、レンタカーなどもサービスの対象となるだけでなく、他人の車に同乗しているだけでも利用できるのです。
つまり日頃から1人で何台も車を運転するような人は、民間のロードサービスの方が便利な場合もあるということです。その人の状況やどの保険会社と契約するかで変わってくるので、決断は慎重にするべきでしょう。
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