ゴールド免許なら自動車保険料もお得になります

自動車の運転免許には優良運転者を示す「ゴールド免許」があります。免許交付前に事故も違反も犯していないドライバーだという証明ともいえるものです。そこで、ゴールド免許所持者は事故のリスクが低いと考えて、自動車保険の保険料を優遇する制度を設ける会社も多いのです。

もちろん、警察が認知していないだけで本来はゴールドにならない不良運転者が紛れ込んでいるかもしれません。さらに、交付されてから次回の更新までに事故や違反を犯していたとしても、ただちに免許証の色が変わるわけではありません。しかし、それをいいだしたら切りがないです。

免許証の色が決まる仕組み

免許証の色を見ればわかるのだから、細かい話は知らなくてよいかもしれません。しかし、自動車保険の掛け金を安くしようとするなら、安全運転を心掛けなければいけません。事故を起こせば料率が上がることにもつながります。

まずは、免許証の色が決まる仕組みをかんたんにおさらいしておきましょう。

・ゴールド免許
免許から5年以上経過後の更新であって、過去5年が無事故・無違反である「優良運転者」に交付されるもので、表面に「優良」の文字が入っています。免許証の有効期限を記載する部分の帯が金色になっています。単に優良ということだけではなく、有効期間に優遇があります。一般には5年間有効で、70歳だと4年間、71歳以上は3年間使えます。

・ブルー免許
昔はこの色しかありませんでしたが、現在では過去5年間に違反や事故があった場合に交付されます。同じく有効期限の表示部分がブルーであることからこう呼ばれています。
有効期間は一般では3年ですが、状況により5年まであります。

・グリーン免許
ある程度の年齢以上の人にはなじみが薄いもので、初めて免許を取得した際はこの色になります。2年から3年の有効期間があります。

もっと細かい規定があるのですが、このくらいおぼえておけばよいですね。免許の色は常にゴールドを目指します。

優良運転者ならこれだけ安くなる

それでは実際の割引について各社の状況をみてみましょう。

三井住友海上…補償年齢に制限がない場合と21歳以上補償の場合8%で、26歳以上と35歳以上補償なら10%です。
・損保ジャパン…同じく7%と10%割引となります。
・ソニー損保…契約保険料の適用部分につき6%となっています。

このように、おおむね10%近くの割引があるようですので、かなり有利な特典といえます。

その他にも、そんぽ24やあいおいニッセイ同和損保、チューリッヒ保険などがゴールド免許割引を実施しています。他の各種割引と比べると、導入していない保険会社が少なくないのが気になります。

割引になるかどうかは契約開始時点の免許の色で決まる

基本的にゴールド免許割引が適用になるかどうかは、保険開始日時点の免許の色で決まります。ですので、契約期間の途中に免許更新があり、その時点で優良になったとしても割引適用にはなりません。次回の契約更新まで待ちましょう。

ただ、保険会社によって判定の幅がある場合もありますので、各社の公式ホームページなどで最新の情報をチェックしてください。

導入していない会社の方が安いこともある

割引はあった方がないよりもよいのは確かです。ただし、それは他の項目をいっさい無視した場合の話でもあります。ある条件を満たした場合だけ得になるというケースでは、条件外だと割高となることもないとはいえません。

どの自動車保険を選ぶかは総合的に判断するものですから、ゴールド免許割引がない点だけを理由に外すことは危険です。これだけで劇的に差がつくなら選ぶべきですし、そうでないなら他に決め手がない場合の切り札として考えます。

※とくに断りがない場合、各社の保険内容は始期が2014年4月1日以降のもので、各社の情報は公式サイトに基づいています。

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