
自動車保険を他社に乗り換えるにはベストのタイミングがあります。それは今、加入している保険の満了日・契約終了日です。ここを逃さず乗り換えることで等級を無駄にせずに乗り換えることができます。
もうひとつ大切なタイミングはカーライフに変化が訪れたときです。保険を見直すことで掛け金を抑えることもできますが、きちんと対応しておかないと事故を起こしたときに補償が受けられないことになります。
ここでは、大切な保険の乗り換えをするタイミングについて詳しく解説してみたいと思います。
現在の契約を見直すなら
インターネットのオンラインサービスを使えば、いつでも損保会社を乗り換えることができるようになりました。複数の会社から見積もりをとることも簡単ですし、見積もりをとったり、会社を乗り換えることでポイントがたまるキャンペーンも常時行われています。
ならばいつの乗り換えても損はない、と思うかも知れません。でも、保険の等級のことを考えると乗り換えた時期によっては、本来受けられる保険料の割引が適用されない場合があるのです。
満了日がベストです
保険の等級はどの損保会社でも共通のものです。19等級の人が他社に乗り換えても19等級のまま引き継がれます。もちろん等級によって受けることできる保険料の割引もそのまま継承することができます。19等級だと55%の割引率です。
等級は1年間無事故(自動車保険を使わない)であれば、翌年には1等級あがります。これは契約がスタートした日から換算しますから等級がアップするタイミングは人によって違います。
来月満了日を迎える契約なのに、その1ヶ月前に損保会社を乗り換えてしまうとその時点の等級が引き継がれてしまい等級があがるのは1年先になります。19等級の人が1ヶ月待てば20等級になり割引率も63%と大幅にアップしたのに、あと1年間55%の割引率で料金を払い続けなくてはいけなくなってしまいました。
保険を乗り換えるなら、等級がアップする契約の満了日が一番いいタイミングです。これなら等級の昇級を無駄することがありません。
詳しくはこちらをご覧ください「自動車保険の会社を変えると等級は元に戻ってしまうのでしょうか?」
有効期間を過ぎると等級がリセット!
ただし注意しなくてはいけないことがあります。満了日の翌日から数えて7日以内に乗り換え手続きを済ませないと等級はリセットされてしまいます。
そうなると乗り換えた先では新規の扱いになり、6等級からやり直すことになります。
低い等級はリセットされない
それならば1~5等級といった低い等級になってしまったら、満了日が過ぎてから損保会社を乗り換えて、わざと有効期間を過ぎさせてしまえば晴れて6等級からスタート、できるかというとそれは無理です。低い等級は満了日のタイミングを使ってもリセットされないことになっています。
低い等級を元に戻すには13ヶ月かかります。
13ヶ月間任意保険に加入しないでいれば6等級に戻すことができますが、常識としてその間の運転はできません。自賠責保険だけで運転するのは今の賠償額を考えると「無保険」状態であるといっても過言ではないからです(自賠責保険は対人賠償保険額の上限が低い上、対物賠償は含まれていません)。
なんからの理由で契約期間終了後、任意保険を継続して契約しないのであれば「等級の中断手続き」を申請しておくと、損保会社によって異なりますが5~10年間、等級を維持しておき、契約を再開するときにその等級から始めることができます。
カーライフスタイルが変わったときも見直しましょう
等級のことも大切ですが、生活に変化が訪れたときも補償内容を見直したり、必要な特約を提供している損保会社に乗り換えを考えるタイミングになります。
車を買い替えたときはもちろん、車やバイクの台数が増えたとき、家族の運転者が増えたとき、他人の車を運転する機会が多くなったり、他人に車を貸す機会が増えたとき、車の乗り方が変わったときなど、車と付き合うライフスタイルに変化があったときは必ず補償の内容を見直しましょう。
よかれと思ってつけておいた年齢制限や家族だけが運転する条件の特約が、カーライフが変わったことで保険金が支払われない原因になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
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