
近年増えてきた通販型(ダイレクト型)自動車保険。保険料の安さと、契約に必要な手続きがすべてインターネットや郵便で完了する手軽さから若い世代を中心に人気が高まっています。
しかし、メリットはそれだけなのでしょうか?また、通販型ならではのデメリットについても知っておきたいところです。
まずはメリットを見ていきましょう
通販型(ダイレクト型)とは、見積りから契約まで全て保険会社と直接やりとりをするタイプの自動車保険のことです。
インターネットや郵便を介することでスムーズに加入でき、日時に関係なく、こちらの都合で手続きができるので合理的で便利です。また、不明な点や聞きたいことがあれば、インターネットで申し込んだ場合でも、フリーダイヤルのサポートセンターで即座に答えてもらえるでしょう。
何度かやり取りが必要になった時も、担当者は毎回変わるかもしれませんが、内容に関する情報は会社全体で共有されているので問題はありません。
補償内容から契約書の記入方法まで、どのような問い合わせでも土日や夜間を問わず対応してもらえるので、平日や昼間に時間が取れない人でも通販型なら安心です。
最大のメリットは何と言っても保険料が安いことでしょう。通販型自動車保険は、代理店手数料がかからないので必然的にその分割安となります。
また、保険会社間の値引き・サービス競争が激化していることから、合い見積もりをとってみるとさらに安くなることも考えられます。また、通販型の場合車の乗り換えも比較的簡単にできます。
保険料だけでなく、各社が提供するロードサービスもチェックしてみましょう。
代理店型では車両保険などのオプションとして契約しなければならなかったり、別途料金を支払わなくてはならない各種(キー閉じ込め、バッテリー上がりなど)のサービスが、ダイレクト型では自動車保険に付帯しているため無料で利用できるなど充実しています。
事故対応や示談交渉も気になるところ
定期的に発表されている自動車保険の「顧客満足度」などの調査結果を見るとわかりますが、最近は通販型(ダイレクト型)自動車保険でも、多くの契約者がその対応に満足しています。
少し前まで、「通販型(ダイレクト型)では事故を起こした時に心配……」と、不安を抱く人や、示談交渉が不利になるのではないかと心配する人もいましたが、現在ではかなり解消されているようです。
自動車保険を販売する会社が、事故対応や示談交渉に不備あってはとても経営が成り立たないでしょうから、この点は代理店型であろうと通販型(ダイレクト型)であろうと問題はないと思われます。
では、デメリットは?
通販型(ダイレクト型)自動車保険の場合、やはり担当者が流動的ということが挙げられます。複数回事故を起こした時、前回と同じ担当者が処理してくれるとは限りません。
また、通販型の場合、物損などの軽微な事故であれば、連絡をしても現場に来てくれないことがほとんどのようです。逆に代理店型自動車保険であれば、どんな事故でも電話一本で来てくれることが多いようです。
保険金請求の書類などを自分で作成しなくてはならないことや、補償内容をアドバイスしてくれる人がいないので、自己責任で補償内容を決めなくてはならないことなどが通販型(ダイレクト型)自動車保険のデメリットと言えるでしょう。自動車保険に関する知識も、多少は必要になるようです。
どちらを選ぶかという最終判断ですが、「多少割高でも、担当者についてもらって、顔を見て対応して欲しい」という人は代理店型、「とにかくコストは抑えたいけど、ロードサービスなどは充実しているほうがいい」のであれば通販型(ダイレクト型)自動車保険を選ぶのが良さそうです。
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