
自動車を新しく購入して、それを機会に任意自動車保険に加入した場合、更新時期が来てもそのままの自動更新の手続きをしてしまい保険内容を見直さない人もまだまだ多いようです。
保険会社の担当者がついていてくれれば、むこうとしては補償内容を見直してもらうことで成績が上がりますから、ことあるごとに連絡してきてくれることでしょう。しかし、インターネットで申し込んだ場合は、最初の契約時の内容がそのままになっている場合が多いのではないでしょうか。
年齢、免許の色など運転者の条件次第で掛け金は変わってきます。条件による保険料の割引で金額を安く抑えるために、また、確実に保険が適用されるためにも更新の時期には補償内容を見直してみる習慣をつけましょう。
誰が運転するのかが重要です
例えば、ホンダのステップワゴン、Gタイプに、対人・対物賠償無制限、人身傷害保険と搭乗者傷害保険、車両保険の免責は10万円などとまったく同じ条件で契約しても、契約者本人とその車を運転する人の条件次第で保険料は大きく変わってきます。
まずは年齢です。
30歳以上の大人しか運転しない車に、全年齢を対象にした特約をつける必要はありません。「運転年齢条件で30歳未満不担保にした方が掛け金はグッと安くなるのです。
若者に運転はさせないけれど自分の子どもにだけは運転させたいときは「子供特約」を使います。これは年齢条件にかかわらず自分の子供にだけ年齢制限をかけないことができる特約です。
車を運転する人が誰なのかというもの大事な条件です。
家族しか運転しない車なら「家族限定特約」がお得です。その名の通り保険契約者本人と配偶者、同居している未婚の子供、同居している本人または配偶者の親族が運転しているときだけが適用対象になります。
人の車を借りて運転することが多いときは「他者運転危険担保特約」に加入しておく方が安心です。もしも借りた車が家族限定特約に入っていれば、事故を起こしてしまったときに他人である自分に保険は適用されません。その時、自分の自動車保険の契約条件と同じ補償をしてくれるのがこの特約です。
人に車を貸す機会の多い人は「臨時運転者特約」をつけておく方がいいでしょう。友人や知人と1台の車に相乗りしてドライブ旅行に出かけて運転を交代する場合や、出先でちょっと車を貸すことがあってもこの特約をつけておけば万一の時でも、家族以外の人であれば年齢制限がなしで保険が適用されるので安心です。
免許証の色でも保険料は変わってきます。自分しか運転しないのであればゴールド免許なのか通常の青い免許なのかで、掛け金はだいぶん違ってきます。ゴールド免許は交通違反しないことでしか手に入れることはできませんから、料金を安く上げるためにも普段から交通ルールを守って安全運転を心がけましょう。
家族が125cc以下のオートバイに乗っている家族がいるなら、自家用車に書けているのと同じ契約内容で対人・対物補償をしてくれる「ファミリーバイク特約」がおすすめです。保険を利用しても等級が下がらない上、バイクの台数にも制限がないし、他人のバイクに乗って事故を起こしたときでも適用されます。
また、仕事に使うのかどうか、年間の走行距離なども掛け金の決定に関係してきます。
うっかりでは済まされない契約内容に注意
契約者本人の条件はもとより、運転する人の年齢、契約車との関係で保険料は大きく左右されます。
なるべく料金を安くしたいからといって、二十代の人が運転する可能性があるクルマに30歳未満不担保をつけてしまったり、家族限定の車を他人に貸したり、通勤に使っている車なのに仕事には使わない条件をつけてしまったりすると、実際に事故が起こったときに肝心の保険が適用されないことになってしまいます。
「子供が免許をとって運転するようになったことをうっかり忘れていたよ」では済まされません。
運転者の条件が少しでも変わるようなことが起こったら自動車保険の内容を見直してみる必要があります。
この記事へのコメントはありません。