
インターネットでダイレクトに申し込めるプランが増えたことで、自動車保険の更新時期がくるたびその内容を検討して、同じ条件で少しでも安い掛け金の会社に乗り換える人が増えてきました。
自動車保険を他社に乗り換える手続きは、そんなに難しいことではありません。パソコンやスマホから簡単に申し込み出来ます。ただし、等級の引き継ぎなどには制限期間がありますから注意が必要です。
面倒だったこともネットで簡単に
一昔前は自動車保険を他社に乗り換えるというのは結構面倒くさいものでした。今でも保険の担当者が面倒を見てくれる習慣は残っていますが、以前は担当を通さなくては保険については何も手をつけることができないようになっていました。
担当者がいてくれていることで、子供が運転するようになれば年齢制限を変更するよう促してくれるなど行き届いていた分、親しい人間関係も築かれていたので、会社を乗り換えるのを簡単に言い出せる雰囲気ではなかったのです。
しかし今では、更新時の見直しの際に複数の会社から見積もりをとって乗り換えをすることもインターネットを使って簡単にできるようになりました。
契約までの流れ~必要な書類は?
自動車保険を乗り換えるタイミングは、更新時期、マイカーを買い替えたとき、運転する人間の条件が変わったときだと思います。
手続きに必要な書類は
・現時点での自動車保険証券
・車検証
・運転免許証
です。
見積もりをとる際にも必要ですから、保険会社に連絡する前に手元に準備しておきます。
乗り換え先が決まったら、担当者に他社からの乗り換えであることをハッキリと告げます。等級の引き継ぎや保険が二重に契約されてしまわないために大切な事です。
前の契約が満了していないのであれば、そちらの契約を解約しておかなくてはいけません。保険証券に連絡先の代理店や連絡窓口が記されていますから、そこに連絡して解約したい旨を伝えます。
解約申込書が送付されてきますから、必要事項を書き込んで、必要種類と一緒に送り返せばOKです。保険料に残高があれば返金されます。
解約手続きを済ませて、新しい会社と契約します。
オンラインなら、本人の承認さえ終わればあとはフォーマットに従って、希望する特約や上限の金額、免責金額などを加入申し込みのフォーマットページに記入していくだけです。
クレジットカード決済にすれば、引き落とし口座番号のやりとりや金融機関への確認作業もありませんから、手続きはすぐに終わります。
保険証券もネット上での確認になりますが、手元に置いておきたいときは送付を希望するか、ネット情報を印刷しておきましょう。
満了日前に余裕をもって手続きを
自動車保険を乗り換えるときは、今の契約が満了になる1週間前には手続きを開始しましょう。余裕を持って行わないと保険期間が切れてしまい、無保険状態の期間ができてしまう恐れがあります。
等級は他社に乗り換えてもそのまま引き継がれます。等級の割引率もそのまま引き継がれるので安心です。
注意したいのは等級の引き継ぎには有効期限が設定されていることです。「等級の引き継ぎ期間は全契約満了日の翌日から数えて7日以内」と定められていますので、せっかくの等級を無駄にしないためにも、乗り換えの手続きは余裕を持ってすすめる必要があります。
車両入れ替え手続きが必要な場合
会社を乗り換えた後に、なんらかの理由でマイカーを買い替えたときは「車両入替手続き」が必要です。車が入れ替わったことを保険会社に知らせない限り、契約者は変わっていなくても、新しくなった車は補償の対象外ですから、事故を起こしても保険は適用されません。
保険は契約者である自分にかかっていると勘違いしていると、肝心なときに損害補償を受けることができなくなってしまうのです。申請しておけば車の入れ替えまでの30日間、新しい車も前と同じ条件で補償の対象とみてくれる特約もありますから、車の買い換えが決まったら早めに連絡しておきましょう。
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