
自動車保険を他の会社に乗り換える時に重視すべきなのは、料金と乗り換えることによって得られる特約の内容です。
ライフスタイルが多様化する昨今、損保会社も契約者ニーズに合わせて従来の自動車保険の枠を越えたサービスを用意しています。料金の無駄を省きつつ、自分が必要とする特約を選んでベースの保険に付け加えていきましょう。
ここでは、乗り換えの際のポイントなる料金や特約について詳しく解説してみたいと思います。
予算据え置きなら何を重視する?
料金を抑えることが一番の目的であるなら、現在の保険証券に書かれている条件をそのまま見積もりに記入して比較すれば済みます。
しかし、予算は据え置きで構わないのでより充実したサービスを期待するのであれば、今のプランに何が足りないのかを考えて、同じコストで必要な特約を提供してくれる損保会社を探さなくてはいけません。
現在の契約の不満点、必要になる項目をリストアップ
インターネットを使えばオンラインで同じ条件なら、どの損保会社が安いのかはすぐに見積もりをとることができるようになりました。
どの損保会社も企業努力で価格を抑えてきているので、対人・対物補償無制限といったベース部分についてはドングリの背比べ状態だといっていいでしょう。契約を他社に変更する際には、どんな特約が用意されているのかを重視していきたいと思います。
そのためには、今のプランに何が足りないのかをチェックしてリストアップしていきましょう。現時点で必要としているサービスと合わせて、今後あると嬉しい特約についても合わせて考えていくことが肝心です。
さまざまな種類に驚きます
損保会社のウェブサイトをチェックしてみると特約のバリエーションの多さに驚かされます。
車両保険、人身傷害保険特約や搭乗者傷害保険といったお馴染みの名称の他に「スーパー自転車特約」「ペット傷害保険特約」「思いやり特約」「ロードアシスタンス」「身の回り品担保特約」「ゴルフ特約「弁護士費用補償特約」などユニークな名称が並んでいます。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
サイクリングが趣味なら「傷害保険特約」に加入しておいて損はありません。スピードの出るスポーツ自転車やわずかの力ですぐに加速する電動アシスト自転車が普及したこともあって、自転車による重大事故も増えてきました。
傷害保険特約なら、万が一自転車で相手に大きな損害を与えてしまっても、月々の支払いに数十円から数百円を加えることで最大5000万円程度まで家族全員の賠償責任をカバーしてくれます。
この手の特約の多くはペットが他人に噛みついたりして怪我を負わせてしまったときも補償の対象にしています。「ペット保険」は、ペット自身が事故に遭ったときに補償してくれます。入院費や治療費、死亡してしまったときにも保険金が支払われます。
これから犬を飼ってドライブに連れて行ってみたい、そんな風に考えているなら、これを機会にペット保険特約を扱っている損保会社の乗り換えを検討してみてもいいと思います。
旅行が趣味なら、搭乗者傷害保険や人身傷害保険特約と合わせて、ロードサービスの充実している損保会社に乗り換えるのもいいでしょう。
単に故障に対応してくれるだけではなく、代車を無料で手配してくれたり、旅行が中止になったことで発生したホテルのキャンセル料金やその場所で宿泊をしなくていけなくなったときの料金、列車を使って自宅に戻るための料金まで損失補償してくれる特約を用意している会社もあります。
その他にも、震災を受けて「地震・噴火・津波・洪水危険車両損害特約」など自然災害に備えるためのサービスがより充実してきています。近所に断層がある、海辺や川辺に住んでいる場合にはこれらの特約に加入することも検討してもいいのではないでしょうか。
損保会社の乗り換え時は、ベースの料金が安くなることだけではなく、自分たちに必要な特約を提供してくれる会社を選んで、より多くの安心と満足のいくサービスを手に入れてください。
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