自動車保険料は新車だと割安になるのをご存知ですか?

自動車保険の保険料は中古車よりも新車の方が安い場合があります。人間の生命保険の掛け金を考えればわかりやすい話で、年齢が上になればなるほど毎月の保険料は高くなります。それだけ経年によるリスクが高くなっているわけですが、それは車でも同じことです。

ここでは、新車でクルマを購入した際にお得になる保険の情報について詳しく書いてみたいと思います。

割引きが適用される基準

いまの車はたった数年でリスクが上昇するほどちゃちな機械ではありませんが、走行距離が多くなれば傷みはでてきます。走行距離も年数によって増えるものですからいつまでも新車あつかいはできません。

新車割引の根拠は使用期間が短いことだけではありません。ほとんどのユーザーは買ったばかりの車を大事にすることでしょう。車をたいせつにあつかうということは、運転にも細心の注意を払うことにつながりますので事故のリスクも下がるというものです。

では、肝心の新車とはどんな車なのでしょうか?
新品の車に決まってるだろ!といわれそうですが、自動車保険の新車割引が適用されるには明確な基準があります

・初年度登録年月または初度検査年月から25ヶ月以内の車
最低でもこの条件を満たしていないと対象にはなりません。逆にいえば、2年程度経過していても新車扱いされるわけです。初年度登録時に加入していれば、25ヶ月後といえばちょうど2度目の契約更新を終えた頃ですので、合計で3年間割引が受けられることになります。

3年経てば車検を受ける時期がきますし、飽きっぽい人・新しいものが好きな人は買い替えを考える時期でもあります。それを考慮すると自動車保険での新車扱いの期間としては妥当な感じがしますね。

用途によって対象となるかならないかが決まる

年数的な条件以外に重要なのが、対象となる車の車種・用途です。
1.自家用普通乗用車
2.自家用小型乗用車
3.自家用軽四輪乗用車
この3つが対象となりますが、保険会社によっては「3.自家用軽四輪乗用車」を適用対象としていません。

あなたの車が自家用軽四輪乗用車なら、その時点で選ぶべき会社は絞られます。
ちなみに、軽四輪が入っていないのはSBI損保・ソニー損保・そんぽ24などです。

同じように見えるプランも各社で微妙に違う

ここでは参考として損保ジャパンと東京海上日動の割引内容を比べてみます。
両社とも自家用普通・小型・軽四輪乗用車の3つをカバーしています。

まずは、自家用普通・小型乗用車の割引率です。
・損保ジャパン
車両6%
対人、対物賠償、人身傷害、搭乗者傷害10%
・東京海上日動
車両6%
対人、対物賠償、人身傷害、傷害一時金10%
このように、同じ割引率を設定しています。

ところが、自家用軽四輪乗用車ではちょっと違います。
・損保ジャパン
車両1%
対人賠償8%
人身傷害、搭乗者傷害20%
・東京海上日動
車両1%
対人賠償7%
対物賠償2%
人身傷害、傷害一時金21%
となっており、車両こそ同じ1%ですが、対人賠償と人身傷害では優劣がわかれました。さらに、損保ジャパンではでていない対物賠償が東京海上日動では2%ついています。

割引率が大きく違う保険会社もある

上の2社だけをみると微妙な違いと感じてしまいますが、実際には各社それぞれで大きく違うこともあります。

たとえば、ソニー損保の割引率は2段階設定です。契約保険料のうちの適用部分につき13ヶ月以内が5%、14ヶ月以上25ヶ月以内が3%となっています。

また、そんぽ24の場合は基本的に9%です。ただし、人身傷害の種類が「搭乗中のみ」ではなく「一般」の場合には7%となっています。

わずか1%ではあっても本来の保険料が高ければ高いほど実際の金額の開きは大きくなりますので注意しておきたいところです。ましてや、数%から十数%も違うとなれば軽くは考えられません。

自分にとって有利な保険会社を選び、1円でも自動車保険の掛け金を安くするためには、しっかりと各社の補償内容を比較検討することが重要です。

※とくに断りがない場合、各社の保険内容は始期が2014年4月1日以降のもので、各社の情報は公式サイトに基づいています。

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