
エコカーは地球環境にも優しく、おサイフ事情にも貢献してくれるアイテムとして人気が高まっています。しかし、それだけではありません。エコカーなら自動車保険の掛け金も節約できる可能性があるのです。
低公害車には優遇プランがある
エコカーに対する認識は高まりを見せていますが、いまはまだお高い車ということで普及率はそれほどでもないようです。そのためか、エコカー割引を採用している保険会社は多くはありません。
それでも、低公害で環境に配慮した車を広める意味も含めて優遇している会社があるのです。ですから、対象になる車を持っているか買う予定であれば、割引のある自動車保険をぜひ検討してみましょう。
割引の内容は各社ほとんど同じ
実際に割引をしている主な会社の条件を見てみます。
・東京海上日動……Eco割引と呼んでいます。割引率は保険料全体の3%です。対象となるのは、自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車です。適用となるハイブリッド車・電気自動車かどうかの判断は、車検証等の記載によります。
(車検証等にハイブリッド車表示・燃料電池車表示がある。燃料の種類が電池かCNGである。)
注意したいのは、初年度登録年月または初度検査年月から13ヶ月を超える車は対象にならないということです。また、福祉車両割引との併用はできず、両方に該当する場合は福祉車両割引のみが適用となります。
・損保ジャパン……割引率は3%ですべての基本項目に適用されます。電気自動車・ハイブリッド車・CNG車である自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車が対象となっており、適用期間は初年度登録年月または初度検査年月から13ヶ月以内です。
こちらも、車検証等の記載にハイブリッド車表示か、燃料欄に電気・CNGの表示があることが前提となっており、福祉車両割引が優先である点なども含めて東京海上日動と同じ内容といえます。
・チューリッヒ保険……こちらは前記2社とは少し内容が異なります。適用対象となる補償は、対人賠償・対物賠償・搭乗者傷害・車両保険に限定されています。また、対象となる車はハイブリッド車・電気・メタノール・天然ガス車の他、一定の税の特別措置対象車です。
・三井ダイレクト……名称はECO割引。ハイブリッド車または電気自動車である自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車で、初年度登録年月または初度検査年月から13ヶ月以内というところは他社と変わりません。
適用となる補償は、対人賠償・対物賠償・搭乗者傷害・人身傷害・車両保険・自損事故です。
・朝日火災……ハイブリッド自動車・電気自動車割引の名称ででています。初年度登録年月または初度検査年月から13ヶ月以内の自家用普通乗用車・自家用小型乗用車・自家用軽四輪乗用車という条件は他社と同じです。
車検証にハイブリッド車の文言が入っているか、燃料の種類が電気となっている場合に3%の割引が適用されます。こちらも福祉車両割引がある場合は適用されません。
・あいおいニッセイ同和損保……ECOカー割引(先進環境対策車割引)と呼びます。初年度登録年月または初度検査年月から13ヶ月以内のハイブリッド車・電気自動車・CNG車について3%の割引があります。ここもやはり車検証の記載で判断します。
ランニングコスト節約以外にもメリットが
保険の掛け金が3%も安くなるし、ガソリン代の節約にもなるエコカーですが、それだけではありません。自動車取得税と自動車重量税が大幅に軽減されるエコカー減税があるのです。
※自動車取得税は2015年3月末までに新車を取得する場合で、自動車重量税は2015年4月末までに新車登録と初度車検を受ける場合です。
掛け金を安くすることだけでなく、エコカー割引がもっと広まれば環境もさらによくなりそうです。
※とくに断りがない場合、各社の保険内容は始期が2014年4月1日以降のもので、各社の情報は公式サイトに基づいています。
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