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地域限定のルールや習慣でカルチャーショック!?~全国で通じない?

2014.07.24

地域限定のルールや習慣でカルチャーショック!?~全国で通じない? はコメントを受け付けていません

同じ日本語でも地域によって微妙に違っています。これが一般に方言と呼ばれています。

自分ではまったく方言だと思っていなくても、無意識のうちの他の地域ではまったく通じない…なんてケースもあるんです。

言葉だけではありません。当たり前だと思っていたルールや慣習が他の地域ではまったく通用しない…なんてことも珍しくありません。

あなたの使ってるその言葉やルール、本当に全国で通じるものですか?福岡生まれの福岡育ち。そんな私が体験してきたカルチャーショックの数々をご紹介しましょう。

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お前って本当にせつない奴だな!~隣の町では通じませんでした。

「分かりません」というジェスチャー
あなたは「せつない」という言葉をどんな意味に受け取りますか?私は長い間、相手に対する不快感を示す言葉として使っていました。

子供のころから家族も友人も当たり前に使っていた言葉でしたので、当たり前に通じる言葉だと信じてきました。

この言葉が方言であったことを知ったのは高校生の頃のこと。隣町から通っている同級生の態度を不快に思い、「お前、本当にせつない奴だな!」と言い放ってやりました。

しかし、相手は不思議な顔をするばかり。まったく意味が通じていないようでした。

この言葉、私の暮らすごく一部のエリアだけでしか使われていない言葉でした。

自転車で10分程度で行くことのできる隣町に住むその同級生にはまったく通じない言葉だったのです。

全国的に「せつない」と言えば漢字で「切ない」と書き、寂しさや恋しさで胸が締め付けられてしまうような想いを指す言葉になります。

つまり、私は不快感を感じた相手に「お前が恋しくて胸が締め付けられるようだ!」と言っていたことになります。

意味が通じないばかりか、まったく違った意味になってしまう…方言とは恐ろしいものです。これ以降、私は「せつない」という言葉を使うのを一切やめました。

メールの打ち間違えだと思われ続けていた方言

スマホのメールを見て驚く
私の暮らす地域では、疑問形で相手に問いかける際、語尾に「なと?」をつけます。たとえば「それって間違いなと?」といった形で日常的に使っています。

これも高校生のころの話です。当時普及しはじめたばかりの携帯電話のメールでやりとりをする友達「メル友」がとても流行っていました。

当然私にもメル友がいました。相手は関東に住む高校生の女の子です。

仲良くなってくると、メールもくだけた感じになり方言も出てくるようになりました。もちろん「なと?」も出てきます。

しばらく何の指摘をされることもありませんでしたので、普通にこの言葉が通じているのだと思い、メールのやり取りを続けていました。

そんなある日、彼女から一通のメールが届きました。
「どうしていつも語尾を打ち間違えてるの?そんなに焦って返信しなくても大丈夫だよ。」

しかし、過去に送ったメールを読み直してみてもまったく打ち間違えなんてありません…ということは…「なと?」の部分のことを言っているに違いありません。

私の使っていた方言はなんと単なる打ち間違えだと思われていたのです。

説明するのも面倒だったので、この「なと?」も封印されることになりました。

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体育の授業で…座るときに「ヤー!」って言わないの?

方言とは少し違いますが、あなたは体育の授業で地面に座るとき、掛け声をかけていませんでしたか?

私はずっと「ヤー!」という掛け声と共に座るように、と教育されてきました。これがずっと当たり前のことだと思い、20年以上も生きてきました。

しかし、これも全国的にはまったく通じない地域独自のルールだったのです。

テレビで私と同郷のあるタレントが体育の授業のときの思い出として、この「ヤー!」を懐かしんでいました。しかし、周囲の反応はとても薄く、誰一人この掛け声の存在を知らないようでした。

そんなはずはない!と私は思い、すぐに北陸地方に住む同世代の同僚に連絡をしてみました。その答えは…「そんなの知りません。」

これも私の暮らす福岡だけのルール…。この思い出は同窓会など地元の集まりでしか語ることはできないようです。

おでん屋さんで「味噌ください」…みんな味噌つけないの?

おでん
あなたはおでんの薬味と言えば何を思い浮かべますか?私はゴマの入った甘辛いみそだれです。

これが私の暮らす地域のローカルな伝統だと知ったのは大学生の頃でした。ある日、地元から離れた大学近くのおでん屋さんに同級生と一緒に行きました。

いくつかのタネを注文し、いざ食べようと思った時に、みそだれがないことに気付きました。

「おっちゃん!みそだれちょうだい!」

当たり前のように店のおじさんに声をかけたのですが、帰ってきたのは予想外の答えでした。

「みそだれ?なんだそれ。そんなもんないよ。」

そうです。みそだれをつけておでんを食べるのも私の地元周辺エリアだけでした。全国的におでんにはみそだれなんだ、と思っていた私は強いショックを受けてしまいました。

ちなみに名古屋の「みそおでん」はみそと一緒に煮込むものですのでまったくの別物です。薬味としてみそだれを使うのは全国的にもごく限られた一部の地域だけのようです。

当たり前に使っていた言葉が通じない…常識だと思ってたことが知られてもいない。あなたにもそんな経験、ありませんか?

Byチリペッパー眞木

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