人間はジャガイモだけで一ヶ月過ごせるか?~実際にやってみました!
私はとても貧乏です。生活の中であらゆるものを節約しながら生きています。極貧生活を味わったことがある方ならある程度ご理解できるかと思いますが、食費を削るのは本当に悲しく、辛いものです。
しかし、悲しい、辛いといくら嘆いても、生活が楽になるわけではありません。もう削るならとことん削ってしまえ!なるようになれ!とヤケになった私は、なんとジャガイモだけで一ヶ月を乗り切りました。
どうしてジャガイモだったの?
まず、ジャガイモが選ばれた理由からお話しましょう。私の家は農家です。ちょうどその時期に大量にジャガイモが収穫された…それだけのことです。異常な豊作によってすべてを出荷することができないほどにとれました。
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他の野菜も多少はありました。お米もありましたが、これらは商品ですので売ってしまいます。私の口に入ることはありません。農家だからなんでも食べ放題、という訳ではありません。
そんなわけで、我が家の唯一の食材として大量のジャガイモが用意されました。
ジャガバターは本当においしい!でもバターはありません
さまざまな料理に使うことのできるジャガイモ。糖質も多いので主食としても十分に活躍してくれます。繊維も多いのできっと健康に害はないはず…です。
ジャガイモを使った簡単料理といえば、まず思い浮かぶのがジャガバターでしょう。ふかしたジャガイモにバターをのせるだけ…それだけで至福の時を味わうことができるでしょう。
しかし、残念ながら我が家にはバターなんかありません。そんな高級調味料を買うことなんてありえません。あるのはサラダ油と塩と醤油だけ。
そんなわけで、ジャガバターはあきらめてふかしたジャガイモに塩を振って食べていました。飽きるまでひたすらふかしたジャガイモです。3日で飽きてしまいました。
パン粉はないけどコロッケをつくるよ!
私はコロッケが大好きです。そんなコロッケの原材料はそう、ジャガイモです。さっそく作ろうと、ジャガイモを茹でました。そしてひたすらつぶします。
そこで気付いてしまいました。玉ねぎもひき肉も卵もパン粉も小麦粉もありません。目の前にあるのは大量のマッシュポテトのみ。
まあ、揚げればいいだろう、と開き直って適当にコロッケ位のサイズにして油に投入しました。数分待ってきつね色になればコロッケも出来上がりです。見た目は全然見慣れたあの姿ではありませんが。
しかし、いざ食べてみると意外に悪くありません。コロッケというよりも成形されたタイプのフライドポテトの塊ですが、ふかしただけのジャガイモよりもずっと食べ応えがありました。
これは意外と飽きず、しばらくこれだけを食べ続けていました。
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突然体に起こった異変!でも、まあ大丈夫。病院行くお金もないし!
ジャガイモ生活を初めて2週間ほど経過した辺りから、少し体に異変が起こっていることに気付きました。
最初の異変はいくつもの口内炎です。最初は気にならない程度でしたが、数が増え、一つ一つが大きくなってしまいました。こうなってしまうとアツアツのふかしたジャガイモも、前述のコロッケもどきも食べることができません。しかたなく冷まして少しずつ食べるようにしました。
そのうちおさまるだろう…と思っていた矢先に今度は口の周りにいくつもの吹き出物ができてしまいました。これもまた痛く、口を開けるのも嫌になるほどです。
そこからは一気に雪崩のように体調は悪化して行きました。いつまでも収まらない胃痛、そして頭痛。さらに歯茎も腫れ、出血するようになってしまいました。
これはさすがにマズいかも…。そう思いましたが病院にも行けません。なぜならお金がないから。ボロボロの状態でパソコンのキーボードを叩きなんとか仕事をしました。働かないと、来月はもっと貧乏になってしまいますから。
脱水症状…もう終わりか、と思った時に助けてくれたのは…
胃の調子の悪さは次第に腸まで進んで行き、3週間が経過したころには毎日ひどい下痢に襲われていました。もう食欲もほとんどありません。それなのに体重は減りません。こんなに苦しいのにダイエットにもならないなんて最悪です。
こんな状態が続けば…次に待っているのは脱水症状です。水を飲んでも吸収することができずに、次第に意識が朦朧としてきました。さすがに救急車を呼ぼうかな…なんて思った時、戸棚の中で見つけてしまいました。粉末のポカリスウェット。いつ買ったのか、何のために買ったのかも覚えていませんが、すぐに水に溶かして飲みました。
なんとかポカリスウェットによって最悪の事態は避けることができました。ただ、相変わらず口内炎も吹き出物も、胃腸もまったく改善する様子はありません。でも何か食べないと死んでしまいます。とにかくジャガイモを食べ続けました。
なんとか一ヶ月を乗り切ることはできましたが、正直私の体はボロボロです。もちろん、この生活を始める前からの不摂生も影響しているとは思います。しかし、食事はバランスが大切だということを身を持って知った一ヶ月でした。
どんなに貧乏でも食費は極力削らないようにしましょう。
Byチリペッパー眞木
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