ヒトフェロモン入り芳香剤の驚くべき効果!~ある生き物にモテます!
カーショップやホームセンターなどへ行けばさまざまな車載用の芳香剤が売られています。
好みの香りのものを見つけることができれば、ドライブをより快適、そして気持ち良いものにしてくれるでしょう。
ただし、「ヒトフェロモン」の配合されたタイプのものには注意が必要です。
これを載せておけばモテモテだぜ…なんて考えると後悔することになってしまうかもしれません。
確かにモテるのは事実ですが、私の場合、相手が人ではありませんでした。
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初めてのマイカー!ハイテンションで3つも買ってしまった芳香剤
時はまさに世紀末…2000年頃、「ヒトフェロモン」が配合された化粧品や香水などが流行しました。
これを使えば異性にモテモテ…といったキャッチコピーで男性用、女性用共に多くのアイテムが次々と発売され、ヒットしていました。
当時の私は18歳。まさにモテたい盛りです。さまざまなアイテムを買いあさったのを覚えています。
私の場合はルックスと性格に問題がありすぎましたのでまったくモテず、ただの変な香水をつけた田舎ヤンキーと化しただけでしたが。
しかし、それでもモテモテライフへの夢を諦めることができずに、次に手を出したのが車用芳香剤です。
バイトで溜めたなけなしのお金で買った中古の超ヤン車仕様の狭い軽自動車にヒトフェロモン配合の芳香剤を3つも積みました。
ヒトフェロモンに満ち溢れた車内…カーステレオで流すのは当時流行の最先端だったJヒップホップ。
この車でナンパすれば今度こそモテモテ間違いなしだ!当時の私はそう確信して2時間ほどかけてナンパスポットへ出かけました。
結局人には全然モテませんでしたが、翌朝車に群がっていたのは…
ナンパの詳細についてはここでは触れませんが、結果はいつも通り惨敗です。ヒトフェロモンで満ち溢れた車内に女の子が乗ってくれることはありませんでした。
失意のまま深夜に帰宅し、眠りました。そして、翌朝ちょっとした事件が起こりました。
いつも通りバイトへ行こうと車へ向かうと、何か様子がおかしいのです。パールホワイトのボディがなぜか灰色がかっていました。
誰かにいたずらされたのか?と思い車に駆け寄り、車体に触れようとした瞬間、おぞましい現状をようやく理解し、のけぞってしまいました。
私の車を灰色にしてしまったものの正体は…無数の蚊でした。大量の蚊が私の車にびっしりと張り付いていたのです。
のけぞりながらも、バイトには行かなければなりません。とりあえず車庫に置いてあったホースで水をかけ、ドア周りの蚊だけを払ってすぐに車に乗り込みました。
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職場までの30分の道のりを走行すれば、いくら大量の蚊でも逃げてしまうだろう…そう思いながら車を走らせました。
しかし、彼らのしつこさは私の予想を超えるものでした。職場に到着して車を降りても…やっぱり私の車は灰色のまま。奴らはしっかりと張り付いて羽根をばたつかせていました。
どうして蚊は集まってきた?
いくらド田舎で暮らしていると言ってもこんなに大量の蚊を見たのは生まれてはじめてのことでした。
こんな異常な事態が起こったのはどうしてなのでしょう?バイト中、ずっと考え続けました。そしてたどり着いた結論は…ヒトフェロモン芳香剤です。
蚊が匂いをたよりに人を探しているだとすれば…ヒトフェロモン芳香剤を3つも積んでいる私の車を集中的に狙う可能性はあるでしょう。
だったらすぐにあの芳香剤を捨ててしまえば問題は解決するのですが、まだ買ったばかりの上、まだその効果の恩恵を一度も受けていません。
たかが芳香剤とはいえ、当時の私にはかなり高い買い物でしたのでなかなか捨てることはできません。
それに、まだこのヒトフェロモンが原因だと決まったわけではありません。まずはそれを確認してみることにしました。
早朝に響き渡った母の悲鳴
相変わらず蚊が群がったままの車に乗り込み、帰宅すると、一旦ヒトフェロモン芳香剤を3つとも車から取り出しました。
そして、それを母の車へ…。もちろん許可はとっていません。これで母の車に蚊が移動すれば原因がはっきりするはずです。
そして翌朝…母の悲鳴で目を覚ますことになりました。パートに出ようとした母が車を見てあげた悲鳴でした。そうです。あの大量の蚊はすべて母の車へ移動していたのです。
これで原因ははっきりしました。あのヒトフェロモン芳香剤が蚊を呼び寄せていました。
まったく女の子にはモテませんでしたは、蚊を引き寄せた、ということはやはりヒトフェロモンは実際に配合されていたのでしょう。
高い買い物でしたが、これ以上蚊と一緒にドライブするのは嫌です。ヒトフェロモン芳香剤は匂いが漏れないようにしっかりと梱包して捨てました。
今日でもヒトフェロモンの配合された芳香剤は売られているようですが、私のような目にあったという話は聞きませんので、長い年月をかけて改良されているのかもしれません。
しかし、私はもう試す勇気はありません。
Byチリペッパー眞木
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