世界に広がるドラえもん~中南米・アフリカ・中東でもアニメが人気
ほどんどの方がご存知かと思いますが、ドラえもんは世界の各国で流行しています。
ここではその海外でのドラえもん人気に関するデータや、どのように受け入れられているか、海賊版の問題などはどうなっているかなどについて紹介します。
(写真は台湾で開催された「ドラえもん生誕100年前記念」のイベントです。
22世紀生まれなので、21世紀の今「100年前」のお祝いをしているわけですね)
世界の43カ国でアニメ放映、中南米の人気が予想外に高い
(model:Sandy photo:Swanky CC BY-NC-SA 2.0)
2014年時点のデータで、ドラえもんのアニメが放映されている国を地域別にまとめると下の数になります。
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・東アジア…5カ国
・東南アジア…7カ国
・南アジア…5カ国
・北米…全部(2カ国)
・中南米…18カ国
・ヨーロッパ…7カ国(ロシア含む)
・中東…6カ国
・アフリカ…3カ国
・合計…43カ国
東南アジアの5カ国などは割と予想できるかと思いますが、「中南米18カ国」というのはかなり意外ではないでしょうか。
中南米の大部分の国で、ドラえもんが放映されているということです。
特に中米は日本人がまったく知らない小さい島国がたくさんあるので、主だった国はほどんどが放映していると考えていいでしょう。
(model:Sandy photo:Swanky CC BY-NC-SA 2.0)
アフリカですでに放映されているというのもすごいですね。
アフリカの放映国は「チュニジア、リビア、アルジェリア」です。
3カ国と聞いて自分はてっきり「エジプト、南アフリカ、モロッコ」だと思ったのですが、見事に全部外れました(笑)。
日本との接点はこれらの国やケニアの方が強いと思うのですが、アニメを輸入するかどうかは、その国のテレビ文化などいろいろな要素が絡んでくるので、こういった結果になったのでしょう。
昔の韓国では、偽物「トンチャモン」が流行
(model:Sandy photo:Swanky CC BY-NC-SA 2.0)
93年までの韓国では「トンチャモン」という偽物(海賊版)が流行していました。
これを見て育った子供も多かったので、そうした人々は日本のドラえもんを見て「日本人がトンチャモンをパクった」と思ったことも多かったそうです(笑)。
例えばタレントのユンソナさんも「ドラえもんは韓国のものだと思っていた」という内容の発言をインタビューでしています。
例えばポケモンやソニーもアメリカの文化・企業だと思っているアメリカ人も結構いると聞きますが、「トンチャモン」の場合は本家本元に許可を得ていないわけですから、日本人としてはなんとも複雑な気持ちになります。
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もっとも、こうして外国の人々が自国の文化だと勘違いするくらい、その地域に密着して根付いているというのは、日本人にとって誇らしいことではあるのですが。。。
(それによって著作権が侵害されることは、もちろんあってはならないことです)
トンチャモンは出版だけで、アニメはなかったようです。
出版は全7巻ということで、ドラえもん全体の長さからすると、カバーできていない部分が多いです。
海賊版であっても、出版するにはそれなりに大変ということでしょう。
出版用の元データをもらえないので、全ページスキャンしなければなりません。
今のように連続でスキャンできるマシンも発達していなかったでしょうから、これはこれで苦労したと思います。
ちなみに、90年代序盤までの韓国では、日本の大衆文化の流入が禁じられていました。
なので、正規に日本の本を輸入しようとしてもできなかったのでしょう。
(model:Sandy photo:Swanky CC BY-NC-SA 2.0)
以上、海外でのドラえもん人気の一部を紹介しました。
調べてみてあらためてわかりましたが、海外でもドラえもん人気は凄まじく、1記事ですべて網羅するのは不可能なくらいです。
より詳しく知りたい方は、これらのページも参考にしていただけたらと思います。
・Wikipedia「ドラえもんの海外展開」
・Wikipedia「トンチャモン」
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