海外留学すると英語が話せるようになる?残念ですが幻想です!
「英語が話せると10億人と話せる」昔こんなキャッチフレーズで英会話学校が一世を風靡したことがありますが、実際には英会話学校に通っただけで英語がペラペラになった人はほとんどいません。
日本の教育において英語は必須科目として義務教育にも取り入れられていますし、英会話学校の数は増え続け、本屋に行けばどんな言語よりも英語の本がどっさりと置いてあるのを目にすることができます。
しかし、どんなに勉強しても英語が話せるようにならない現実に直面して「やっぱり英語を上達させるためには海外留学しかない」という結論に至るのではないでしょうか。
「行っただけ」では言語習得はできません
何を隠そう私もそんな風に考えていた一人であり、アメリカ、カナダ、そしてイギリスに留学していた経験があります。
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留学をする前は英語をペラペラに話す自分を想像して大きな期待を持っているのですが、私の経験上行っただけではまず話せるようになりませんし、またそれで話せるようになった人にも出会ったことがありません。
人間が「自然習得言語」として一つの言語を自由に使いこなせるには最低10年の歳月が必要であり、20年経った成人でも母国語の難しい言葉や専門用語になると使いこなせないのが普通です。
もし行っただけで学びたいというのであれば、一つの言語を習得したらすでにおじさん、そして次の言語を覚える頃にはもうおじいさんになってしまうのです。
友達に自分の気持ちを伝えたい!
もっと厳密に言うなら、日常会話程度の言葉だけならすぐに覚えることができるでしょう。
日本語で言うならおはよう、こんにちは、おやすみ、またね、お疲れ様といったところですが、実際このような挨拶の定型文ができたところで他人と親しくなるような会話ができるわけではありません。
自分の気持ちを表現して、言いたいことを伝えるためにはその単語や発音を学び、そして新しい表現方法をどんどん覚えていく必要があります。
私は学校で学んだ英語は全て忘れてしまいましたが、外国人の友達に気持ちを伝えたくて必死に英語を勉強し、一般的に言う「話せる」というレベルまで到達しました。
しかし英語を話しているたびに「すごいね、やっぱり留学してたからだね」と言われるのはなんとも複雑な気分になってしまうんですよね。
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