プノンペンの吉野家のメニューや料金から見える日本との文化の違い
以前にプノンペン国際空港の吉野家を利用した体験談を書きました。
ここではさらに踏み込んで、このプノンペンの吉野家のメニュー・値段などを完全ガイドします。
そして、吉野家を通して読み取れる日本とカンボジアの文化の違いについて書いてみたいと思います。
メニューの一覧はこんな感じ
正確な情報を提供するために、料金はあえてドルで表記します。
(今の相場なら、「×100円」で大体の日本円換算ができます)
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プノンペン空港の吉野家のメニューは、下記のものですべてです。
ちなみに、メニューの内容の紹介と画像のアップは、店員さんから許可をいただきました。「日本人に宣伝する」と言ったら、快く許可してくださいました。
以下が実際のメニューです。全体的に、日本の1.5倍~2倍の値段です。
■丼メニュー
・牛丼…並4ドル、大盛り5ドル
・温野菜牛丼…同上
・照り焼きチキン丼…同上
・コンボグリル…6ドル
■セットメニューA(汁物+ドリンクつき)
・牛丼…並6.25ドル、大盛り7.25ドル
・温野菜牛丼…同上
・照り焼きチキン丼…同上
・コンボグリル(温野菜牛丼&照り焼き)…大盛りのみ。8.25ドル
*冒頭の写真のメニューは、このコンボグリルAセットです。
■セットメニューB(A+デザート)
・牛丼…並7.5ドル、大盛り8.5ドル
・温野菜牛丼…同上
・照り焼きチキン丼…同上
・コンボグリル…大盛りのみ。9.5ドル
■汁物(セットメニューはこの3種類から選べます)
・味噌汁…1.5ドル
・海苔スープ(上の写真)…1.5ドル
・わかめスープ(下の写真)…1.5ドル
*単品注文ももちろんOKです。
■スナック
・チキンナゲット…3.5ドル
(わさびマヨorソースマヨを選べる)
・唐揚げ…3.5ドル
(わさびマヨのみ)
■デザート
・コーンスイーツ…2ドル
(スイートコーンとココナッツミルクのスープのようなもの)
・タロスイーツ…2ドル
(甘いタロ=タロイモとココナツミルクをあえたもの)
■ドリンク
・アイスレモンティー…2.5ドル
・アイスグリーンティー…2ドル
・ホットグリーンティー…2ドル
・ホットコーヒー…2.5ドル
・ミネラルウォーター(Dasani)…1.7ドル
・同上(Perrier=ペリエ)…3ドル
・コカコーラ・ライト…2.5ドル
・コーラ(普通の)、ファンタ、スプライト…2ドル
・アンコールビール…3.3ドル
■その他フード
・牛肉オンリー…3ドル
・ライス…1ドル
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プノンペン空港の吉野家のメニューに関する考察
これらのメニューをみて感じたことを素直に書いてみましょう。
■セットのドリンクの主流がコーラ
画像を見てもわかる通り、セットメニューのドリンクの写真にコーラが写っています。
日本人の感覚からしたら「?」となるところでしょうが、これが外国人にとっての「牛丼」の位置づけのようです。
つまり「牛丼」でなく「ビーフライス」という「牛肉料理」の一種であり、ケンタッキーなどと同じノリで、コーラを合わせるのが一般的なのでしょう。
実際、ドリンクメニューにもファンタ、スプライトなどがあります。コカ・コーラライトまでご丁寧に用意されています。
■水とお茶がタダじゃない?
特に水はカンボジアに来てから日本の常識との違いを痛感していることですが、タダではないのです。バーガーキングの場合0.8ドル(約80円)払う必要があります。
ちなみに、コンビニで買うなら、1.5リットルを60円程度で買えます。お茶も日本の飲食店なら当然タダででてきますが、こっちだと200円も払わされます。
この日は風邪気味で緑茶が欲しかったので、あえてこんな贅沢もしましたが、普段なら絶対しないです。
日本の感覚からしたら、温野菜の方が+50円くらいになるはずですが、これが普通の牛丼と同じ価格、ということに驚きます。
こちらの人の感覚だと「野菜より肉が多く入ってた方が得」ということなのかも知れません。
元々吉野家の牛丼が「牛肉と玉ねぎ(+α)」とシンプルになったのも、牛肉以外の具材は残すお客さんが多かったからです。
これを見て当時の社長は「お客さんが食べに来ているのは牛肉なんだ」ということに気づき、「野菜は玉ねぎだけ」と最小限にして、牛肉量を増やすことにしたのです。
このような吉野家の歴史を考えると、カンボジアで普通の牛丼の価値が高めなのは「肉が多いから」ということなのかも知れません。
■唐揚げと並んでチキンナゲットがある
日本人の感覚からしたら、どっちかあればどっちか要らない(そもそも牛丼屋にチキンナゲットはおかしいですが)となるのですが、外国人の場合、あまり気にしないのでしょう。
その他、メニュー表から学べること
このメニューは画像のように、「World’s Oldest Chain of Gyudon(beef bowl) Restaurant 」と書かれています。
「世界で一番古い牛丼(ビーフボウル)のチェーンレストラン」という意味です。
確かに1899年創業だったら、牛丼に限らずすべての飲食チェーンと比較してもかなり古い部類に入るでしょう。
少なくとも、マクドナルドやケンタッキー・フライドチキンよりは、50年以上古いはずです。
こういう歴史をアピールするのは、「ちょっと変わった日本の料理」という側面だけでなく「歴史のある伝統料理」という側面もアピールしたいのでしょう。
どんなアプローチであっても、牛丼ファンの外国人の方々が増えるのは、日本人として喜ばしいことですね。
以上、カンボジア(プノンペン)の吉野家におけるメニュー&料金紹介と、日本の吉野家との比較でした。
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