カンボジアの主要通貨はリエルでしょ?~いえ、米ドルがメインです!
カンボジアの通貨は「リエル」です。しかし、プノンペンなどの主要都市では実質「米ドル」が通貨になっています。
ここではそんなカンボジアの複雑な通貨事情を紹介します。
基本は米ドル、お釣りのみリエルを使う
ほとんどの買い物は米ドルでして、そのお釣りのみリエルで払う、というのが基本です。
(たとえば、「1.5ドル」などの半端な値段の場合、この「0.5」の部分をリエルで払います。)
「1ドル=4100リエル」というのが今の為替相場です。
(実際には、「4000リエル」でわかりやすく計算されています)
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なので、たとえば「1.5ドル」だったら「6000リエル」となるわけです。
また、1.5ドルの商品を買う時に2ドルを払ったとしたら、お釣りが「0.5ドル=2000リエル」となります。
■リエルは正直めんどくさい
リエルは細かすぎて、正直面倒くさいです(笑)。
いや、日本の50円とか10円と同じなので、慣れれば問題ないのでしょうが、到着してまだ3日目の自分は瞬時の計算はできません。
なので、買い物は基本、1ドル札や5ドル札でします。そして、もらったお釣りのリエルはすべて溜め込んでおきます。
で、宿に帰ってからそれらを4000リエルで束になるようにして整理します。
そうすれば、その「札束」を出すだけで、1ドル札と同じように買い物できるからです。
この「プチ札束作戦」は結構便利なので、カンボジアに到着した人たちは、最初の数日間試していただくといいと思います。
多分、これだけで無駄なリエルがどんどん溜まっていくのを防げるでしょう。
(少なくとも、在庫を貯めこむ期間が最長1日で済むということです)
米ドルはどこでも使えるのか?
まだカンボジア全域で確かめたわけではありませんが、よほど田舎に行かない限りは大丈夫でしょう。
少なくともプノンペンとシェムリアップ(アンコール・ワットがある都市)ではほぼ全域で使えるはずです。
(使えない場所を探す方が難しいと思います)
■なぜ米ドルが通用するのか?
これは、カンボジア人も自国通貨をまだ信用していないからです。
カンボジアの経済が安定し始めてからまだ時間が全然経っていないので、いつリエルの価値が暴落するかわからない、という危機感をカンボジア人も持っているわけです。
「1ドル=4000リエル」というのは、これが日本だったとしたら、「100円のジュースを買うのに、1000円札を4枚出す」という感覚ですね。
(実際、リエルは全部お札です)
「お札は大きな買い物の時だけ出す」とか、「単位が大きい数字は大きな買い物だけ」という概念は、もしかしたら日本や限られた国だけの常識かも知れません。
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ただ、小さい頃から「計算セット」などで親しんできたお金の仕組みと、まったく違う仕組みで動いている国が実際にはあるものだな、とあらためて感じました。
(ジンバブエに行くと、もっと凄まじい違いを感じるんでしょうが笑)^^;
リエルの絵柄一覧
自分が持ち歩いているリエルと米ドルの絵柄を一覧で紹介します。
一番小さい通貨です。片面にアンコール・ワット、片面に学校の景色が書かれています。
この学校はおそらく、「これからカンボジアの教育を発展させていこう」とか、「もう結構発展してます」という意味なのだと思います。
片面は100リエルと同じくアンコール・ワット遺跡、もう片面は高速道路の絵です。
この高速道路も「これから交通網を発展させていこう」という抱負や「もうこんなに発展しました」という報告の意味があるのだと思います。
・1000リエル
これも片面はアンコール・ワット、もう片面は港です。カンボジアの財務省はアンコール・ワット大好きですね(笑)。
(観光客が旅行でリエルを手にした時、その方が喜ぶというのもあるのでしょうが)
片面が港というのも興味深いですね。輸出の発展の象徴ということだと思います。
これだけボロボロの写真ですみません(笑)。*なにせ古いので。片面はダチョウ?をかたどった遊覧船で舟遊びを楽しむ人々。
もう片面は、おそらくシアヌーク前国王です。
・2000リエル
片面は農業の絵。もう片面はアンコール・ワットではないもう一つの世界遺産・プレアヴィヒア寺院です。
他にもレアなお札で「10000リエル」などもありますが、絵柄はシアヌーク前国王など、1000リエルなどと変わりありません。
(違う金額で同じ絵柄というのが結構あるので、支払いの時に混乱します。笑)
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